03.27.06:11
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05.17.11:41
オリヴィアの奇跡② ~ウガンダ~
な~んて目標を立てて、サッカー協会に行って紹介してもらえるって約束はしてもらったボク。もうその日はやることがなくなったから、サッカー協会を出て、オリヴィアに連れて行かれるがままに町を練り歩くことに。
マタツと言われる乗り合いのタクシー(ハイエース約15人乗り)に乗り、首都カンパラから少し離れた所に連れて行かれると、屋台にボクを置き去りにしてオリヴィアはどこかに行っちゃったんだよね。
【エリンニャ リャンゲーゼ ユタカ】
【チルンジ オクサンガ】
放置された間に、屋台の娘が独りぼっちの、このアジア人を不憫に思ったのか、現地のルガンダ語ってのを教えてくれたのよ。
【私の名前は豊です。】
【初めまして】
今回、ボクが初めて覚えた現地語。
勤勉なボクが現地語で10まで数えれるようになった頃、オリヴィアは戻ってきた。
”紹介したい人がいるの。”
ウガンダに来て2日目。順応性の高いボクは危険察知能力もかなり麻痺してきたから、もうどこにでも行きますし、誰にでも会いますよ。
で、紹介したい人ってのがビックリよ。なんと、ウガンダでSC.VILLAと人気を3分、4分するって話のK.C.Cってチームのマネージャーだったの。ボクはSC.VILLAの名前しか知らなかったんだけどどうやら、SC.VILLA、K.C.C、Police.SC、EXPRESSが人気があって強いらしい。そのうちの1つ、K.C.Cのマネージャーが目の前にいるじゃないの。
オリヴィアの英語をちゃんと訳せなかったからよくわかんなかったけどオリヴィアの家の誰かの知り合いらしいの。小さい頃、外で遊ぶのが大好きですくすくと素直に育ったボクは何の疑いもなく信じてしまうわけよ。
で、そのマネージャーがボクに言うの。
”うちで契約しないか?”
ボクの実力はどうでもいいらしい。”K.C.C、日本人獲得”なんてことになったらビッグクラブですもの、注目はされますわな。昔の人面魚みたいなもんよ。みんなこぞって見に来るさ。入っちゃえばこっちのもんじゃん。頑張って結果を出せば、客寄せだけじゃないって思われるし、結局、外人なんだから結果を出し続けないとクビになるわけだし。
ってゆーかオリヴィア!
そんな人知ってるなら、サッカー協会で”SC.VILLA紹介して”なんて言う前にK.C.Cのマネージャーに会わせてよ。
『SC.VILLAに入る!』と大きく書かれた目標。
いきなり変更・・・
ボク、K.C.Cでガンバリマスッ!!!
気分が良くなったボク、つられて気分がよくなったオリヴィアにまたまた連れまわされる。そのK.C.Cのマネージャーの車を借りて、ドライブに連れて行ってくれるんだって。
”ムニョニョ湖に行きましょ。”
ハッと我に返った。
こんな簡単に車に乗っちゃっていいのかな?なんだかんだ言ってもオリヴィアとは昨日知り合ったばかりの関係。しかも、ムニョニョだぁ?今度お話しするけど、バングラデシュで拳銃を突きつけられた思い出が奇麗にフラッシュバック。
現実はそれよりも恐ろしかった。
ムニョニョ湖でオリヴィアのお母さんと会いました。
ねえ、オリヴィア。
昨日ボクに言ったよね。
”お母さんが病気だから30000シリングちょうだい。”って。
お母さんメチャクチャ元気じゃない。
確かにムニョニョ湖は奇麗だったよ。記念に写真まで撮ったよ。
お母さん、ボクの写真に入ってこようとしないで。
全ての用事が終わりボクの宿に着いたのは夕方。もちろんオリヴィアも一緒だ。
帰りの挨拶はコレだ。
”お父さんが病気なの。50000シリングちょうだい。”
今日もハグしてキスして帰っていくオリヴィア。
彼女とはそれ以来、会ってない。
05.16.11:03
オリヴィアの奇跡① ~ウガンダ~
ボクっていう、いいカモを見つけたオリヴィア。
”明日の朝、8時にゲストハウスに迎えに来るね。”
そう言い残して、ボクの宿から暗闇に消えて行ったんだけど、ボクはとても心配だった。何がって、黒人は時間通りにやってこないから。
そして下手すりゃ来ないから。
いやぁ、金のチカラって怖いよね。オリヴィアは30分前にボクの宿に到着。まだ、うっすら寝ていたボクは寝込みを襲われた感覚にとらわれたよね。
そんなオリヴィアはサッカー協会があると言われるFUFA HOUSEとやらにボクを連れて行ってくれた。もちろん、ボクが支払う事になる、一般のウガンダ人が食べないようなちょっと豪華な朝メシを食べた後に。
ボクは前の日の夜に、ウガンダリーグとやらの情報を少しだけ聞き込んでたの。街の情報だとSC.VILLAってチームが有名らしい。今の日本で言うと浦和レッズみたいな強豪で、チームは結構金持らしい。
当時、つけていたボクの日記には大きく書かれていた。
『SC.VILLAに入る!!!』
大きく決意表明をし、そして自身もあった。
で、FUFA HOUSE(以後サッカー協会)で、お偉いさんと思われる人に会うことができて、お願いをしたんだ。
”SC.VILLAを紹介してください。この国でサッカーがしたいんです。絶対、この国のサッカーを盛り上げますから。”
毎度毎度、思うんだけど根拠もなくよく言ったもんだ。ま、ウガンダでは黒人しか、リーグに参加してないらしいから、アジア人が1人入ったら物珍しくて結構、注目してくれるだろうとは思ったけどね。
ウガンダっていい国だよね。
あっさりVILLAを紹介してくれるって言ってくれた。でも、またまた例のアレですわ。
・・・ただいま、オフシーズン。
クリスチャンの多いウガンダでクリスマスは一緒に盛り上がりたくて、友達のウガンダ人の言うことなんてお構いなしで来ちゃったの。そこらへんの経緯はそのうち話すけど、クリスマス前は、みんな休みたいんだよ。しかもその後は正月。
ウガンダ人のサッカー選手が活動してるわけないよね・・・
有名チームとて例外ではなく、完全休暇。今度紹介してくれるんだって。
また来いって言われたから指定のあった日にまた行くことにして、その日はオリヴィアに連れまわされることになるんだけど、長くなるからまた次回。
つづく
05.13.12:40
まずは宿探し ~ウガンダ~
”俺んち、神奈川だから遊びにきて。”なんて言われてその”俺んち”になんか着かないでしょ。下ろされた指定の”カンパラ”、範囲広すぎよ。
早くもこの日、2度目の呆然。
鼻をかまれたティッシュの如く、ボクは赤土の広がるその”カンパラのどこか”に立ち尽くしてたんだ。しかも、スーツケースを抱え込みながら。
捨てる紙あれば拾う神あり。
そんなティッシュなボクに一人の女性が声をかけてくれたんだ。彼女はオリヴィア。親切な彼女はボクの宿を探して、更にサッカー協会らしきところまで連れて行ってくれるんだって。
ん~もう、黒人大好き。
いや、ボクだって思いっきり気づいてはいたよ。
ぜってー、ボクの金目当てだって。でもさ、広大な赤土に一人放っておかれたら多少お金持っていかれてもすがるしかないって思うよ。ましてや日が暮れかけてるんだもん。
殴った後は優しくなるからって、彼と別れられない女性とは違うよ。分かっててそこに突っ込んだんだからね。
赤い夕陽に赤土。
夜になれば暗闇に黒人。
時間は刻一刻となくなってくるんだ。頼んだ、オリヴィア!あったかいお布団を提供してくれ。
スーツケースを抱え、町中を闊歩し、スーツケースを抱え、バイクタクシーに乗り、ようやく『地球の歩き方』に載ってるカンパラのゲストハウスを見つけたよ。
地球の歩き方、嘘ばっかり。
ゲストハウス情報”オーナーは日本好き”満室の一言で冷たくあしらわれちゃった。速攻ですよ、速効。
それでもオリヴィアはボクの為に何軒かのゲストハウスを一緒に探してくれたのよ。
そして、4軒目にしてようやくゲット。ゆっくり休みたかったのにボクを外に連れ出すオリヴィア。機嫌を損ねたらサッカー協会に連れて行ってもらえないと思ったから、渋々ついていったら、携帯電話屋さんに。
”これで連絡がいつでも取れるわ。”
もしかして、ずーーーーっと一緒なの!?
友達いないし、携帯いらないんだけどなぁ・・・
強制的に携帯電話購入。
150000シリングですよ。スゴクない?150000ですよ。
・・・ま、実際は90㌦くらいなんだけどさ。初日に急に150000なんて言われると怯んじゃうよね。
携帯を買って、オリヴィアとボクのゲストハウスに帰宅。明日、サッカー協会に連れて行ってあげるって言われたの。で、その後、予想通りのソレがやってきたの。
”ユタカ、私のお母さん病気なの。30000シリングちょうだい。今日、ユタカについて色々まわったから、仕事ができなくて・・・”
・・・きっと明日もお金取られるんだろうなぁ。
・・・絶対、お母さん元気だろうなぁ。
でも、今、ボクが頼れるのはここしかないのよ。あえて騙し取られようじゃないか。
幸か不幸か、その時はまだ、この国の物価がよくわかってなかったんだ。プロ選手になれるならと、お金を払う方向で進んで行こうじゃないの。
帰り際に、ボクからお金を受け取ったオリヴィアは、ボクにキスして帰って行ったんだ。
”プラマイ、0だな”って思いながら、ちょっと明日が楽しくなったボクでした。
05.08.13:20
ストリートサッカー ~バングラデシュ~
さてさて、人見知りなのに初対面のボクを家に迎えてくれたミッチェルさん(日本人)との共同生活・・・いや、パラサイト生活が始まったね。
ミッチェルさんは青年海外協力隊で現地人(ベンガル人)にサッカーを教えてるのね。彼の配属先はバングラデシュサッカー協会。サッカー協会のお偉いさんたちを知ってるからボクを紹介してくれるって言ってくれたの。
さすがに2ヶ国目にもなるとなんか順調っぽいよね。
間違っちゃいけないのが”順調っぽい”ってところ。言ってる意味分かるかな?”っぽい”が付いちゃうの。付いちゃう理由はね。
・・・サッカーがね、
・・・オフシーズンだったんだよね。
良かったよね、ミッチェルさんと知り合えてて。
今回もタイと同様、ストリートサッカーから始めようと思ってたの。とりあえず首都でサッカーやりながらサッカー協会に行ったらなんとかなると思ってたの。
ウーン、どんなに頑張ってもシーズンは早めれないもんね。見切り発車もいいところだったさ。ユタカの勢い、裏目に出まくり。
シーズンとボクの気持ちがオンになるまでミッチェルさんの指導している現場で汗を流すことにしたんだ。
で、その現場。
ホントに良かったよね。ミッチェルさんと知り合えて。
ストリートサッカーなんてやってないんだよ。
あのね、みんなクリケットやってるの・・・
知ってる?クリケットって。説明するのが面倒くさいし、ボクだってルールがわかんねえから何とも言えないけど、とにかくクリケットなんだよ、この国は。
ストリートから始めちまって、開花でもしようもんなら立派なクリケッターになっちゃうところだよ。
まぁ、食わず嫌いもなんだから練習に参加してみたけどね・・・
ゴメンね、ミッチェルさん。貴殿の練習に行くって言いながらクリケッター達とウォームアップ始めちゃって。でも、すぐ戻ったでしょ。硬~いボールを素手で取らせるから痛みに耐えれなかったんです。忠誠を誓うからサッカーの練習に混ぜて。
この時は、バングラデシュって国が刺激的で結構好きだったかも。
ああも変わっちまうのかね、人間って。
05.06.14:15
契約
未だに本ブログで契約の話どころかボクが契約するチームすら出てきてないっていう状況。
でもね、ボクなんて仲介人も何もない選手だから、そう簡単に契約どころかテストを受けるも、下手すりゃチームに出会えるかもわからないんだよね。
・・・実際、宿すら無いパラサイティな生活だったしね。
一言で”大変だった”とかそういうのじゃなくって、ボクはチームに辿り着いて契約するところまでが大事だと思うし、自分を1番成長させれるところだと思う。
もちろん、契約してからは結果を出さなきゃいけないから、クチャメチャ頑張らなきゃいけないんだけどね。
だから、なるべく時間軸はずらさずに契約するまでにこんな事があったってのも知ってほしいんだよね。何もない人がサッカー選手になる為にこんな事をしてきたっていうのを。
ネタとして楽しんでもらっても結構。
経緯を楽しんでもらっても結構。
ボクの行った国々は確かにレベルがそこまで高い国じゃないけど、外国人としてプレーすることや、スパイク一つでその国で生活することの難しさや楽しさを感じてもらえると、幸いです。
たまに、箸休め的な日本での出来事も書いちゃうけどね。
