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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

11.27.01:15

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12.02.22:20

仲間割れ ~バングラデシュ~

仲間割れとかタイトルで書いちゃってるけど、そもそもバングラデシュに仲間はいなかったなぁ・・・

いきなり泣きの入る今回のスタート。

純粋って言葉の使い方があってるか分からないけど、純粋にベンガル人みんなを毛嫌いしてたね。

で、試合っすわ。
あんな八百長試合の後・・・
ってゆーか、今思えばなんかあやしい試合はいくつかあったんだよね。メンバー違うぞ?とかさ。

その甲斐もあって(?!)、なんと後期の中盤に差し掛かってるのに、勝ち点2だったなぁ。

ありえないっしょ。
2よ、2。
その時点で殆ど降格決まってるっつーの。

で、試合よ。
もう、この頃になると、来なくなる奴も数人いるのね。
ま、戦力はあまり変わらないのは、これ幸い。元々の選手層が薄いとこういう時、がたつかなくて良いよね。

でよ、その日は順位は半ばのチームとの試合だったんだけど、メンバー見る限りじゃ、こりゃ金は動いてなさそうだ。
いつものように、ユタカを除く10人での円陣を組み、試合に臨むのね。

さて、ユタカ、イドゥリス、マイコーと外黒人の踏ん張りでなんとか試合は試合になってたんだよね。
それがさ、途中にね・・・


相手MFがサイドから上げたセンタリングを、うちのボランチったら手で止めやがった・・・


あんな綺麗なハンド、稀に見るぞ。
しかも、一国のトップリーグで。


しかも、ソイツ、なんかマイコーのせいにしてるんだよね。
いや、完全にお前のみのハンドだろ。

いやぁ、試合が崩れる時って一気だよね。
その後、もう1点あっという間よ。

でね。
問題はその後よ。
その日は左サイドバックで出場のボク。
右サイドから攻められて、せんたりんぐにたいおうの準備してたのよね。したらよ、ニアにセンタリングが来て、センターバックの奴がヘディングに競り負けた・・・ごめん、競ってすらいなかった・・・点を取られたのよ。

ビックリよ。
”お前のマークだろ”って言われちった。
いやいや、完全にあんたサイドだぞ。

ここで言い合っててもしょうがないから、ボクが引くしかないのよ。
相手は年上だから。
(あの国はそういうルールなの)
ただ引くのは嫌。”お前が使えなかった事を理解してなかった俺のミスだ。”って言ったのね。


キーッってヒス起こして、試合中に、マジ蹴りされちった・・・


コレは許せん。
若かりし頃のボクは尖ってたんだね。
試合中にコーチに言って、退場したよ。


新聞社のカメラのフラッシュの中、怒り狂って控室へ。
それ見て、友達の黒人がやたら笑ってるし。
カメラのフラッシュと黒人の歯。同じくらい光ってた。

結局、その試合も負け。
悔しさと切なさと心細さのみが残ったあの試合。
ボクが2度とあの国に行きたくない理由の一つ。

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11.27.21:47

八百長 ~バングラデシュ~

今更だけど、なんでバングラデシュを選んだか?

1つはバングラデシュでプレーした日本人がいなかったこと。
そしてバングラデシュでプレーをしたい日本人が今後現れないと思ったから。
2つ目なんだけど、インドで八百長の試合で100点くらい入った試合があったらしいのね。もし、そんな試合が本当にあるなら、体験してみたいと思ったのね。
でも、インドの隣のバングラデシュの方が、貧しいって話だったから、オイシサを求めてバングラデシュに行ったワケ。


よーするに、若気の至りですわ。


さて、勝手にボイコットしてたユタカが、勝手にチームに復帰。
そして、試合。
更にスタメン。

ホント、バングラデシュってなんだろね。

いざ試合。
相手は降格争いギリギリのチーム。

でもさ、なんかおかしいの。
何がって、うちのメンバーが。紅白戦でBチーム側でも試合に出れないような奴がスタメンなの。
でさ、なんとうちが先制を上げたのよ。
サイドバックのボクは点にゃ絡んでなかったけど、勝手に”ふっ、ユタカ効果。”とか勝手にほくそ笑んでたのね。

したらよ。
急にストッパーの奴が足が痛えとかぬかすのよ。
まだ、前半っすよ。
アッと言う間に交代。
そして、代わりに出てきた奴も、コレまた紅白戦にも出れないような奴。

アッと言う間に失点よ。

嗚呼、完全にそいつのミスだよ。

でね・・・

アッと言う間に追加失点よ。

もうさ、負けることがルーチンかのように、逆転を許すよね。

でさ、後半始まってボクらに奇跡が。
なんと同点に追いついちゃったよ。
これで、勢いがつくぞ。逆転しよう。心の中じゃ”ふっ、ユタカ効果。”とかその日2度目のほくそ笑み。
も1度言っとくけど、ほぼユタカ関係ないからね。

したらよ、何故かもう1人交代。今度は中盤。
コイツがまた下手で下手で。
ってゆーか、お国のトップリーグにそんなの置いてちゃいかんでしょ、ってくらいみんな下手。

・・・ね。あっさり失点したでしょ。

ほらぁ・・・

試合終了。

この日も敗北。

その後、チームメイトのウガンダ人のマイコーとイドゥリスと話をしたのね。
”今日の試合のメンバーはどうよ?”って。
そしたら驚きよ。
彼らは聞かされてたらしいのね。その日の試合は勝っちゃいけないって。だから、守りの要のマイコーは出てなかったもん。

マネージャー同士でお金のやり取りがあったんだって。
ボクは八百長の試合を感じてみたかったけど、やっぱ負けるのはスゴイ嫌だったし、気分がものすごく悪かったよ。
ボクらのチームに取りこぼしで負けることは許されないらしいね。だから確実にお金で解決よ。


ホント、おぼっちゃま君かって。
金で解決ばいやいやいやいや~♪


リーグ終盤だけど、未だわれらのチームの勝ち点・・・2。
ってゆーか、その八百長の金でもいいから、給料払えよ。

11.20.22:04

復活の後 ~バングラデシュ~

さて、疑惑のビザ問題。
本当はただのボイコット。

しかし、コレを信じるベンガル人コーチ。
優しい言葉で”よしっ、次の試合から行くぞっ!!!”ですって。


・・・チームトレーニングってなんだろうね。


幸い、個人練習だけはそこそこやってたから、そこまで落ちちゃいなかったのね。
って、勝手に思ってたけど、ボクのメンタルがその時、イケメン(イケてるメンタル)じゃなかったんだよね。

試合当日。
試合時間は夕方5時。
寝たのは前の日の夜中3時。
飲んだくれてたよ・・・

それでも、試合には出してもらえたのよ。
もうさ、完全に腐ったユタカだよ。金八先生で言うところの加藤勝だよ。誰が何と言おうと、ボクは腐ったミカンですわ。ただ、この腐ったミカンの周りは、ミカンですら無かったから、腐らされずにすんでたみたい。

で、そんなボクが試合で何が出来る?
前半、前日のお酒の影響で嫌ぁな汗しかで出てこないのよ。試合中のボクの感想。

”あれ、ボクってこんなにボール飛ばなかったっけ?”

体に力が入らんのよ。
ヤバい。ここまで腐ってたとは。

幸か不幸か、チームメイトのベンガル人はそれ以上にダメな奴らだったから、ボクが交代されることは無かったけど、さすがに猛省したね。

遊びじゃねえんだって。

だったら金払えよ。とか頭の中を過ったりもしたけど、それ以上に自分自身のプレーに腹が立ったよ。もっとやれるだろって。それで金くれとか言うなって。

結局試合も負けちゃうし。
猛省、ただただ猛省よ。

ボクは自分自身への戒めとして、その日の夜、一人でフィジカルやりまくったのよ。
試合後で疲れた体とかどーでもよくって。このままじゃ、サッカーに嫌われるって思ったんだろうね。

何かをふっ切るかのように。

走って。

走って。

走って。

もっと走って。


そして、

ウンコ踏んづけて・・・


サッカーの神様が怒っちゃったんだろうね。
コレで許してくれたのかな。
ボクの勝手な解釈で、とぼとぼとお家へ帰宅。


もちろん、靴のウンコを落してから・・・

11.13.22:20

ユタカ復活 ~バングラデシュ~

1人ボイコット中。

その時のボクの生活は荒れてたよね。
みんなで飲み明かしたり、三田さんの指導してる現場に行ったり、朝まで飲んだり、1人で走り込みしたり、飲みつぶれたり、朝練したり・・・

結局飲むかサッカーやるかなんだけど、飲む時間の潰れ具合が酷かったよね。
ヤケを起こしすぎず、サッカーだけはそこそこやってたのが救いだよね。

でさ、そんな生活が2週間ぐらいかな、続いてね。
相変わらずマネージャーは金を払わないのよね。

そんなある日、久しぶりに三田さんと自分のチームの試合を見に行ったのね。
その時に一言三田さんに言われたんだよね。


”ユタカは見る側じゃなくてプレーする側だよ。表に出なよ。”


確かにこのまま意地を張っても、ボクがダメになるかもしれない。
そしてその試合もうちのチームは負け。

で、試合後にチームのホテルに行ったのね。
そこでチームメイトのウガンダ人の2人に話に行ったのよ。


”ユタカ、いい加減一緒にサッカーしようぜ。”


こいつらにも言われたよ。
なんか、安い青春ドラマみたいな展開が、こんな東アジアかなんだかのはずれで繰り広げられてたんだよね。

きっと三田さんは、自分だって試合とか出たいんだろうね。
だからボクに協力もしてくれたんだろうし、そんなことやってたボクの背中も押してくれたんだろうね。

よしっ、応えよう。
戦おう。

もう1度。あの食虫毒の1件以来のサムライ魂を魅せようじゃないの。
ユタカ、復活することを三田さんに誓ったんだよね。

さて、問題はチームだよね。
コーチになんて言おう・・・

もじもじと考えながら次の日の練習に言ったのね。
いやぁ、不思議。口から勝手に言葉がこぼれてくるのよ。

”やっぱり、俺はこのチームで、このチームの為に戦いたい。”

・・・

・・・

なんて言えりゃ完全に青春ドラマなんだろうけどバングラデシュって国にいたユタカはそんなことは言わねえぞ。


”今までビザの問題で練習出れなかったけど、クリアになったからもう出れるよ。”


・・・


ウソつきでスマン。
しかもバレバレの・・・


と、思いきやコーチ曰く、”もうビザは良いんだな?OK!”。


おいおい、信じちゃったよ。
コレがバングラデシュって国さ。
なんにせよ、ユタカここに復活。

11.05.15:14

タイからの帰国 ~バングラデシュ~

スイマセン。
ほっとらかしといて。
きっと、スナックのママなら”最近全然来てくれないじゃないのぉ”とか言われちゃうんだろうね。

さて、バングラデシュリーグの前期が終わって、心の修正としてのタイ旅行。

そしてバングラに戻ってからのわずかな期待。
それはタイに行く前に話した内容。”タイから戻ってきた時にちゃんと給料を払ってくれる”。だからって給料が払われる確率なんて数パーセントもないさ。ペプシNEXのシュガーくらいよね。


あ、0%だ・・・


ハイ、正解。
思った通り払ってくれなかったのよね。

もうイヤ。

タイでリフレッシュされたボクの心は早くも荒むのよ。
そして、もう一度1人ボイコットを決行したワケよ。

でもね、同じ外国人選手のウガンダ人は文句を言いながらもプレーはするのよ。
ヘイヘイ、どうした?そういうお金の話は1番うるさいはずじゃん。
でもね、だからってボクと彼らの仲は変わるはずもなく、練習してない時間は奴らの泊ってるホテルに遊びに行ったりしてたのよね。そして、勝手にホテルでチームの金でメシ食ったりしてたのよ。なかなか、てめえ勝手でしょ?


あ、でも所詮カレーですから・・・


でよ、そんな逆らう年下ジャパニーズをマネージャーとベテランが許すはずもなく、今度はホテルで飯を食ってるところを、また警察さん。
警察さんったらボクのビザが問題だとか何だとかで、もう一回来やがったのよ。今度はもうちょいお偉いさんを寄こしやがったよ。

でね、ボクはタイでちゃんとビザを取って来てるのになんかキレてんのよ。
で、そのキレてる警察さんをマネージャーが説得する。
そして、俺のお陰だと言わんばかりの顔。

分かりやすい。分かりや過ぎるよ、この舞台。
これ、ベタって言うんじゃないの?

向こうさんは、あの手この手でボクを調教しようとしてるのね。
20世紀少年の”ともだち”の洗脳のようね。

それから暫くは、洗脳vsユタカで暫しのバングラ生活よ。

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