11.26.22:44
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01.07.01:58
お詫び
12.18.16:27
最終戦 ~バングラデシュ~
ご無沙汰です。
バングラの思い出を思い返したけど、すでに最終戦の思い出になっちゃうな。
給料未払い、チームメイトからの虐め。
これはこの時期になっても終わったはいなかったね。
しょうがない。
それでも、気分は晴れやかに試合に臨めたよね。だって、もう終わるから。
最終戦、チームの勝ち点は未だ2。
そんなもんもう、どーでもいいっすわ。
その頃のボクは粗くれてたから結果よりも最後までここまで戦ったことが晴々してたのよ。その戦いってのは色んなもんとの戦いね。
で、最終戦はモロッコ人FWがいるチーム。
しかも、ユニホームはうちよりもカッコイイ。
試合中にずっとそのモロッコ人に話しかけて、ユニホーム交換を要求したのね。
ボクは、契約時にユニホームをホーム&アウェイで2枚ずつくれるように言っといたから、ボクの好きなマニアックユニホームを増やしたかったのよ。
ただ、最終戦になっても、ボクのユニホームは1枚ずつしかなかったけど・・・
ってゆーか、試合に集中しろよ。
そりゃその試合も負けるわな・・・
0-2で負けたその試合をもって、バングラデシュリーグは終了した。
この後、平和に日本に帰る予定だったのに、まだまだこの国はボクにネタを提供してくれることになるんだよね。
12.09.22:59
爆破事件 ~バングラデシュ~
もうすでに話してたらごめんなさい。
これだけ昔の事を書いてるとなにを書き忘れたとか分かんなくなってくるのよね。
ある日の練習。
いつも通りに団地の広場で練習よ。あ、ゴメン。当たり前のように言っちゃって。でも、コレはもう書いたよね。
でね、その団地での練習で、相手と牛の糞を見事にかわし・・・あ、ゴメン。当たり前のように言っちゃって。でも、コレももう書いたよね。
とにかく、肉体的、精神的にかなりキツイ練習が終了して、居候させてもらってる三田さんちに帰宅。そしたらさ、三田さんがスゴイ心配してたんだよね。
何でって?
あのね。
バングラデシュ国内、255か所で爆破事件があったみたい。
しかも、爆破した場所はボクの練習場までの道も含まれてやがんのよ。
・・・しかも2か所も。
アッブネエ・・・
オーマイゴッド以外に言えねえよ。
さらにね。
時間的にボクがそこを通ったのって爆破5分前だったのよね。
いやぁ、完全に神様がボクを守ってくれたね。
実際、そんなに大きな爆破じゃなかったんだけど、ケガ人とかも何人も出てたみたいだし。危なかったよ。ボクが持ってる守ってくれそうなモンは”すね当て”くらいだもんよ。
脛だけ守ってもなぁ・・・
結局、日本人はその後暫しの自宅謹慎が命じられたんだけど、ボクにはそれを命じる長がいなかったから、出歩き自由。
でもね、むしろ、その時は警備が厳しくなってるから逆に安全だろうと。
みんなわかってないね。
狂牛病が流行ってた頃の方が店は気を使って良い肉を出すんだぜ。
ま、それはそれ。
爆破は爆破。
そのくらいからかな。
ボクが、”危険”ってものに対して麻痺してるって自覚が出来たのは・・・
12.07.13:17
お陰さまで
昨日、読売新聞でボクの事、載せてもらったのよ。
お陰さまで、このブログのアクセス数が増えまして。
ありがたやありがたや。
引き続きよろしくです。
そして、現在の生活のコチラもよろしくです。
http://www.yutaka-fa.com/
じゃ、また今度バングラの苦い思い出からお会いしましょう。
12.05.12:26
ラブラブ ~バングラデシュ~
相変わらず、勝ち点2。
受け取った給料0。
勝ち点2にもビビるけど、給料0には怯むよね。怯えるよね。
でね、ある日の練習日。
この佳境に差し掛かったあの頃でも、相変わらずの給料未払い。マネージャーからの対応も、毎日毎日”明日払う”と言われてたのよ。
そんなマネージャー2人。たまに練習を見に来るのよ。そんな時もいつものお決まりの挨拶。
”給料くれ。”
”明日”
相変わらずだよね。
相変わらず過ぎるこの、非日常的な日常会話。
日常会話で一番多いのって挨拶だと思ってたけど、この国ではコレ。ムカつき通り越して笑えてくるんだよ。
ま、当時はムカつきしかなかったけどね。
そしてこの頃になると、ボクの顔を見るなり”Tommrow”ですってよ。
給料くれも言わせず”明日”と吐き捨てる始末。
いやね、それも許せんよ。
許せんけど、もっといただけない事があるのよ。
奴らは練習途中で事務所に戻るんだけど、その時の後姿が辛いんだよ。
淋しがり屋なのか、ベンガル人と歩いてると、ちょくちょくおいでますんだけど、直ぐ手をつないでくるんだよね。
もうね、必死の攻防よ。
手をつながれる。さりげなく離す。また手をつながれる。離す。つながれる。怒る。
そんな非日常的な攻防が日常よ。
ボクが日本人だったからそこで手を離したけど、ベンガル人同士は男同士で手をつなぐのなんて当たり前よ。
でよ、そのうちのマネージャー。
バングラデシュ特有の、多少の油を含んだ黒髪で襟足は一直線の高等部、そんな後姿の完全におっさん2人が恋人つなぎで手をつないで帰っていくんだよね。
もう、情けなくって情けなくって・・・
あの時、給料が未払いとかじゃなく、あの後ろ姿を見てボクはチームを去ろうと思ってしまった。