11.27.12:47
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05.27.10:52
モハマダン ~バングラデシュ~
そしたらムーミンパパみたいな風貌のソイツは快くボクにチームを紹介してくれたよ。
そのチームが『モハマダンFC』。
詳しくは未だに理解してないけど、政党とかの関係でバングラデシュには『アボハニ』ってのと『モハマダン』が人気を2分して、ダービーになるとスタジアムは満員になって、時として乱闘まで起こるらしい。
”なんか色んなモン投げられたりするのかなぁ”なんて淡いM色を抱きつつ練習参加出来ることになったんだよね。
って言ってもそこはオフシーズン。
1週間くらいミッチェルさんの指導チームの練習で体調管理。
なんかね、スゲエ人が集まってくるの。ミッチェルさんのチームに行って、子供達とサッカーをしようと、挨拶がてらお得意のリフティングを披露したところアッという間に200~300人に囲まれることに。
なにせ奴らは暇ですから。
そんな暇人たちの国の人口は日本と同じ。面積は北海道2個分だったっけな?人口密度なんてどこに行っても通勤ラッシュみたいなもんよ。人口密度は通勤ラッシュなのにみんな仕事してねえときたもんだ。だから暇人。
そんな暇人たちは外国人が珍しくてしょうがないときたもんよ。その珍しい外国人のボクが見たこともないようなリフティングやらをしてるから簡単に人は集まるのだよ。
大袈裟じゃなく500くらい、いたかもしれない。
200~300から500に変わったのはホレ、関西人の血です。でもマジでそのくらいの人だかりができたの。
ミッチェルさん言ってたもん。
”どうすんだコレ。練習出来ねえよ。”
なんか申し訳なくなって、そいつら(暇人)ひきつれてどこかに行こうかと、気を使ってしまったよ。
”目立つ行動は控えるように”をモットーに明くる日も練習には参加させてもらったんだけど、肌の色が違うしなんか目立っちゃうんだよね。暇人たちは何もしてなくてもジロジロ見てくるから、立ち小便(正確に言うと座らなきゃいけないようで、座り小便だが)でもジロジロジロジロ。人はわんさか。
おいおい!チ〇コ見んなよ!!!
・・・なんかゴメンね、ミッチェルさん。
そんなミッチェルさんの辛い時期もオフシーズンとともに去ります。
とうとうモハマダンの練習日がやってきたの。
韓国人の監督にそいつが呼んだ韓国人の選手2人。
ボクの外国人としての居場所、ナシ。
色々辛い時期がこれから始まるのです。
05.08.13:20
ストリートサッカー ~バングラデシュ~
さてさて、人見知りなのに初対面のボクを家に迎えてくれたミッチェルさん(日本人)との共同生活・・・いや、パラサイト生活が始まったね。
ミッチェルさんは青年海外協力隊で現地人(ベンガル人)にサッカーを教えてるのね。彼の配属先はバングラデシュサッカー協会。サッカー協会のお偉いさんたちを知ってるからボクを紹介してくれるって言ってくれたの。
さすがに2ヶ国目にもなるとなんか順調っぽいよね。
間違っちゃいけないのが”順調っぽい”ってところ。言ってる意味分かるかな?”っぽい”が付いちゃうの。付いちゃう理由はね。
・・・サッカーがね、
・・・オフシーズンだったんだよね。
良かったよね、ミッチェルさんと知り合えてて。
今回もタイと同様、ストリートサッカーから始めようと思ってたの。とりあえず首都でサッカーやりながらサッカー協会に行ったらなんとかなると思ってたの。
ウーン、どんなに頑張ってもシーズンは早めれないもんね。見切り発車もいいところだったさ。ユタカの勢い、裏目に出まくり。
シーズンとボクの気持ちがオンになるまでミッチェルさんの指導している現場で汗を流すことにしたんだ。
で、その現場。
ホントに良かったよね。ミッチェルさんと知り合えて。
ストリートサッカーなんてやってないんだよ。
あのね、みんなクリケットやってるの・・・
知ってる?クリケットって。説明するのが面倒くさいし、ボクだってルールがわかんねえから何とも言えないけど、とにかくクリケットなんだよ、この国は。
ストリートから始めちまって、開花でもしようもんなら立派なクリケッターになっちゃうところだよ。
まぁ、食わず嫌いもなんだから練習に参加してみたけどね・・・
ゴメンね、ミッチェルさん。貴殿の練習に行くって言いながらクリケッター達とウォームアップ始めちゃって。でも、すぐ戻ったでしょ。硬~いボールを素手で取らせるから痛みに耐えれなかったんです。忠誠を誓うからサッカーの練習に混ぜて。
この時は、バングラデシュって国が刺激的で結構好きだったかも。
ああも変わっちまうのかね、人間って。
04.15.12:33
バングラデシュ入国
そして日本人って優しいね。
で、会長さんの車でボクが泊まる予定だったホテルに送ってくれたのよ。
そのホテルまでの道中の窓から見える街並みなんだけどさ、いやぁ、カルチャーショックだね。やたら人が多いのよ。路上で寝てる奴らもいっぱいいるし、軍隊みたいな人たちが銃を持ってるし、信号で止まると金くれとか言ってくる奴がいるし。
へぇ、ボクはココで暮すんだ。
チームも決まってなかったし泊まるホテルだって3日分しか取ってないし、彼らの姿が3日後の自分の姿に感じたんだな。でも、そうなってしまったら路上で寝てる外国人なんて誰か助けてくれるだろ、なんて楽観的なことも感じてたんだな。
とりあえずホテルについて、食事会まで時間があったのよ。会長さんは仕事に向かって行ったんだけど、食事会の時間に合わせて、会長さんの運転手がホテルに迎えに来てくれるって言うのよ。
やっぱり日本人って優しいね。
だからボクはホテルから一歩も出ずにひたすら時が過ぎるのをまってたんだよ。
ホレ、来たばっかで余計な行動してエライことになっても嫌だし。
さてさて、時間が来て会長さんの運転手が迎えに来てくれたんだけど、運転手の顔がその他のベンガル人と同じに見えて、会長さんちまでの道中、このままどこかに連れて身ぐるみはがされちゃうんじゃないかとアタシャ心配で心配で。
心の中を流れる曲はDEENの”このまま君だけを奪い去りたい”。
人は信じた方がいいね。
無事に会長さんちに到着。
ものすごい豪華な家にたっぷりと日本食。
ボクの嫌いなキュウリもわんさかと。
これで日本食ともしばしのお別れだなと、噛みしめ噛みしめ。
鼻の息を止めながらキュウリを飲み込み飲み込み。
これでも体育会系だから嫌いって言っちゃいけないような気がして・・・
でも、基本的に根性ないから結構残しちまって・・・
で、そんな食事会にいたのが青年海外協力隊のサッカー隊員・ミッチェルさん。
あ、日本人だよ。これはあだ名ね。この人がサッカー協会のお偉いさんを知ってるから紹介してくれるって言ってくれたのよ。
なんかタイと違って話が進むのが早いよね。
このミッチェルさんがすんげえダメで良い人なのよ。ダメって部分は置いときまして、知り合って2日目(バングラデシュ2日目)に相談したのよ。住む場所がないっから部屋を借りたいんだけど安いところないですかって。
ビックリするよね。”じゃぁ、うち泊れよ。”だって。知り合って2日目のバングラデシュにサッカーをしに来るようなやつを普通、一緒に住ましてやろうなんて思わないでしょ。
ミッチェルさんの言った”金とか盗むような奴じゃないでしょ?”軽く言ったこの言葉、本当にビジュアル的にはそう見えておかしくないいでたちだったんだけどね。
そこそこ日焼けの髪の毛まっキンキン。ボクなら泊めないね。
こうして、ボクはミッチェルさんちで生活することになるの。
・・・なんかさ、タイの生活と同じパターンだよね。
タイの仲間は、ユタカのパラサイト生活って呼んでたなぁ。
04.11.22:41
2カ国目 ~バングラデシュ~
正直、行く前はかなりビビってたんだよね。だってなんか怪しいでしょ。世界3大貧国って情報だけで選んだ国だもの。
タイでプレーする日本人は、ボクが2人目だったらしいの。だからボクは1番になりたくて、まだ誰も行ってなくて、そして誰も行きたがらない、そしてちゃんとお金を貰えるサッカーリーグを探したのよ。
ま、探したって言ってもインドかバングラデシュしかねえかなって、なんかのお告げのように思ってたの。ま、みんなが”マジで行くの?”みたいな顔するのってアジアじゃその2ヶ国ぐらいだと思ったし。んで、その2ヶ国だったら貧しいバングラデシュの方が周りがいいリアクションするんじゃないかって思って決めちゃったの。
で、すぐに後悔したの。
なんで公開したかって?
ハイ、じゃーここで質問。
バングラデシュについて知ってることを述べよ。
・・・なんもないでしょ。
でね、そんな時、イラクがやたらと暴れてみなさいよ。
こうなるから・・・
イラクのお国がTVで放送される→彼らの顔と使っている文字がブラウン管からボクの視界へ→バングラデシュ大使館に行った時に見た、顔と文字が思い出される→なんか似ていることに気づく→同じ国だと錯覚する。
ちょービビったんだから!!
イラクの事は知ってるよ。中東にあるんでしょ。でもバングラデシュなんて国、言っちゃ悪いが場所すら知らねえよ。今でも分かってねーんだもん、当時のボクが知るわけないよ。飛行機が連れて行ってくれるもんだからいちいち世界地図で確認なんてしないでしょ。当時のボクはイラクとバングラデシュがものすごく近くにある国で、みんな日本人の事は嫌いなんだろうなぁとか思っちゃってたんだよ。
そんなわけでボクは、バングラデシュに行ったら下手すりゃ捕まったり、流れ弾に当たっちゃうんだろうなぁとか思ってたの。
*実際はそんな国じゃないよ!!!
そんな国にボクが飛び込むって言うから、タイにいた仲間は”ネタ”として笑ってくれたよね。で、その後、社交辞令程度に心配してくれたよね。
忘れないよ、半笑いで言った”がんばってね。”
1人だけまともに心配してくれた、安全トラベルなる全く安全さを醸し出していない旅行会社の社長さんは、奇跡的にバングラデシュに住む日本人のお客さんがいたからその人を紹介してくれて、なんとバングラデシュに着いたその日に、日本人会の会長さんちで食事会なるものを開いてくれることになったんだよ。
そして、そこでボクの中では結構、人生で大きめの出会いとなる青年海外協力隊のサッカー隊員さんと出会うことになるんだ。