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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

11.26.17:48

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12.09.22:59

爆破事件 ~バングラデシュ~

もうすでに話してたらごめんなさい。
これだけ昔の事を書いてるとなにを書き忘れたとか分かんなくなってくるのよね。

ある日の練習。
いつも通りに団地の広場で練習よ。あ、ゴメン。当たり前のように言っちゃって。でも、コレはもう書いたよね。
でね、その団地での練習で、相手と牛の糞を見事にかわし・・・あ、ゴメン。当たり前のように言っちゃって。でも、コレももう書いたよね。

とにかく、肉体的、精神的にかなりキツイ練習が終了して、居候させてもらってる三田さんちに帰宅。そしたらさ、三田さんがスゴイ心配してたんだよね。

何でって?


あのね。
バングラデシュ国内、255か所で爆破事件があったみたい。
しかも、爆破した場所はボクの練習場までの道も含まれてやがんのよ。


・・・しかも2か所も。


アッブネエ・・・

オーマイゴッド以外に言えねえよ。
さらにね。
時間的にボクがそこを通ったのって爆破5分前だったのよね。

いやぁ、完全に神様がボクを守ってくれたね。
実際、そんなに大きな爆破じゃなかったんだけど、ケガ人とかも何人も出てたみたいだし。危なかったよ。ボクが持ってる守ってくれそうなモンは”すね当て”くらいだもんよ。

脛だけ守ってもなぁ・・・

結局、日本人はその後暫しの自宅謹慎が命じられたんだけど、ボクにはそれを命じる長がいなかったから、出歩き自由。
でもね、むしろ、その時は警備が厳しくなってるから逆に安全だろうと。

みんなわかってないね。

狂牛病が流行ってた頃の方が店は気を使って良い肉を出すんだぜ。

ま、それはそれ。
爆破は爆破。

そのくらいからかな。
ボクが、”危険”ってものに対して麻痺してるって自覚が出来たのは・・・

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12.05.12:26

ラブラブ ~バングラデシュ~

さて、リーグ戦も佳境となってきたこのバングラデシュでの昔話。

相変わらず、勝ち点2。
受け取った給料0。

勝ち点2にもビビるけど、給料0には怯むよね。怯えるよね。

でね、ある日の練習日。
この佳境に差し掛かったあの頃でも、相変わらずの給料未払い。マネージャーからの対応も、毎日毎日”明日払う”と言われてたのよ。

そんなマネージャー2人。たまに練習を見に来るのよ。そんな時もいつものお決まりの挨拶。


”給料くれ。”

”明日”


相変わらずだよね。
相変わらず過ぎるこの、非日常的な日常会話。
日常会話で一番多いのって挨拶だと思ってたけど、この国ではコレ。ムカつき通り越して笑えてくるんだよ。
ま、当時はムカつきしかなかったけどね。

そしてこの頃になると、ボクの顔を見るなり”Tommrow”ですってよ。
給料くれも言わせず”明日”と吐き捨てる始末。

いやね、それも許せんよ。
許せんけど、もっといただけない事があるのよ。

奴らは練習途中で事務所に戻るんだけど、その時の後姿が辛いんだよ。
淋しがり屋なのか、ベンガル人と歩いてると、ちょくちょくおいでますんだけど、直ぐ手をつないでくるんだよね。
もうね、必死の攻防よ。

手をつながれる。さりげなく離す。また手をつながれる。離す。つながれる。怒る。
そんな非日常的な攻防が日常よ。

ボクが日本人だったからそこで手を離したけど、ベンガル人同士は男同士で手をつなぐのなんて当たり前よ。
でよ、そのうちのマネージャー。
バングラデシュ特有の、多少の油を含んだ黒髪で襟足は一直線の高等部、そんな後姿の完全におっさん2人が恋人つなぎで手をつないで帰っていくんだよね。

もう、情けなくって情けなくって・・・


あの時、給料が未払いとかじゃなく、あの後ろ姿を見てボクはチームを去ろうと思ってしまった。

12.02.22:20

仲間割れ ~バングラデシュ~

仲間割れとかタイトルで書いちゃってるけど、そもそもバングラデシュに仲間はいなかったなぁ・・・

いきなり泣きの入る今回のスタート。

純粋って言葉の使い方があってるか分からないけど、純粋にベンガル人みんなを毛嫌いしてたね。

で、試合っすわ。
あんな八百長試合の後・・・
ってゆーか、今思えばなんかあやしい試合はいくつかあったんだよね。メンバー違うぞ?とかさ。

その甲斐もあって(?!)、なんと後期の中盤に差し掛かってるのに、勝ち点2だったなぁ。

ありえないっしょ。
2よ、2。
その時点で殆ど降格決まってるっつーの。

で、試合よ。
もう、この頃になると、来なくなる奴も数人いるのね。
ま、戦力はあまり変わらないのは、これ幸い。元々の選手層が薄いとこういう時、がたつかなくて良いよね。

でよ、その日は順位は半ばのチームとの試合だったんだけど、メンバー見る限りじゃ、こりゃ金は動いてなさそうだ。
いつものように、ユタカを除く10人での円陣を組み、試合に臨むのね。

さて、ユタカ、イドゥリス、マイコーと外黒人の踏ん張りでなんとか試合は試合になってたんだよね。
それがさ、途中にね・・・


相手MFがサイドから上げたセンタリングを、うちのボランチったら手で止めやがった・・・


あんな綺麗なハンド、稀に見るぞ。
しかも、一国のトップリーグで。


しかも、ソイツ、なんかマイコーのせいにしてるんだよね。
いや、完全にお前のみのハンドだろ。

いやぁ、試合が崩れる時って一気だよね。
その後、もう1点あっという間よ。

でね。
問題はその後よ。
その日は左サイドバックで出場のボク。
右サイドから攻められて、せんたりんぐにたいおうの準備してたのよね。したらよ、ニアにセンタリングが来て、センターバックの奴がヘディングに競り負けた・・・ごめん、競ってすらいなかった・・・点を取られたのよ。

ビックリよ。
”お前のマークだろ”って言われちった。
いやいや、完全にあんたサイドだぞ。

ここで言い合っててもしょうがないから、ボクが引くしかないのよ。
相手は年上だから。
(あの国はそういうルールなの)
ただ引くのは嫌。”お前が使えなかった事を理解してなかった俺のミスだ。”って言ったのね。


キーッってヒス起こして、試合中に、マジ蹴りされちった・・・


コレは許せん。
若かりし頃のボクは尖ってたんだね。
試合中にコーチに言って、退場したよ。


新聞社のカメラのフラッシュの中、怒り狂って控室へ。
それ見て、友達の黒人がやたら笑ってるし。
カメラのフラッシュと黒人の歯。同じくらい光ってた。

結局、その試合も負け。
悔しさと切なさと心細さのみが残ったあの試合。
ボクが2度とあの国に行きたくない理由の一つ。

11.27.21:47

八百長 ~バングラデシュ~

今更だけど、なんでバングラデシュを選んだか?

1つはバングラデシュでプレーした日本人がいなかったこと。
そしてバングラデシュでプレーをしたい日本人が今後現れないと思ったから。
2つ目なんだけど、インドで八百長の試合で100点くらい入った試合があったらしいのね。もし、そんな試合が本当にあるなら、体験してみたいと思ったのね。
でも、インドの隣のバングラデシュの方が、貧しいって話だったから、オイシサを求めてバングラデシュに行ったワケ。


よーするに、若気の至りですわ。


さて、勝手にボイコットしてたユタカが、勝手にチームに復帰。
そして、試合。
更にスタメン。

ホント、バングラデシュってなんだろね。

いざ試合。
相手は降格争いギリギリのチーム。

でもさ、なんかおかしいの。
何がって、うちのメンバーが。紅白戦でBチーム側でも試合に出れないような奴がスタメンなの。
でさ、なんとうちが先制を上げたのよ。
サイドバックのボクは点にゃ絡んでなかったけど、勝手に”ふっ、ユタカ効果。”とか勝手にほくそ笑んでたのね。

したらよ。
急にストッパーの奴が足が痛えとかぬかすのよ。
まだ、前半っすよ。
アッと言う間に交代。
そして、代わりに出てきた奴も、コレまた紅白戦にも出れないような奴。

アッと言う間に失点よ。

嗚呼、完全にそいつのミスだよ。

でね・・・

アッと言う間に追加失点よ。

もうさ、負けることがルーチンかのように、逆転を許すよね。

でさ、後半始まってボクらに奇跡が。
なんと同点に追いついちゃったよ。
これで、勢いがつくぞ。逆転しよう。心の中じゃ”ふっ、ユタカ効果。”とかその日2度目のほくそ笑み。
も1度言っとくけど、ほぼユタカ関係ないからね。

したらよ、何故かもう1人交代。今度は中盤。
コイツがまた下手で下手で。
ってゆーか、お国のトップリーグにそんなの置いてちゃいかんでしょ、ってくらいみんな下手。

・・・ね。あっさり失点したでしょ。

ほらぁ・・・

試合終了。

この日も敗北。

その後、チームメイトのウガンダ人のマイコーとイドゥリスと話をしたのね。
”今日の試合のメンバーはどうよ?”って。
そしたら驚きよ。
彼らは聞かされてたらしいのね。その日の試合は勝っちゃいけないって。だから、守りの要のマイコーは出てなかったもん。

マネージャー同士でお金のやり取りがあったんだって。
ボクは八百長の試合を感じてみたかったけど、やっぱ負けるのはスゴイ嫌だったし、気分がものすごく悪かったよ。
ボクらのチームに取りこぼしで負けることは許されないらしいね。だから確実にお金で解決よ。


ホント、おぼっちゃま君かって。
金で解決ばいやいやいやいや~♪


リーグ終盤だけど、未だわれらのチームの勝ち点・・・2。
ってゆーか、その八百長の金でもいいから、給料払えよ。

11.20.22:04

復活の後 ~バングラデシュ~

さて、疑惑のビザ問題。
本当はただのボイコット。

しかし、コレを信じるベンガル人コーチ。
優しい言葉で”よしっ、次の試合から行くぞっ!!!”ですって。


・・・チームトレーニングってなんだろうね。


幸い、個人練習だけはそこそこやってたから、そこまで落ちちゃいなかったのね。
って、勝手に思ってたけど、ボクのメンタルがその時、イケメン(イケてるメンタル)じゃなかったんだよね。

試合当日。
試合時間は夕方5時。
寝たのは前の日の夜中3時。
飲んだくれてたよ・・・

それでも、試合には出してもらえたのよ。
もうさ、完全に腐ったユタカだよ。金八先生で言うところの加藤勝だよ。誰が何と言おうと、ボクは腐ったミカンですわ。ただ、この腐ったミカンの周りは、ミカンですら無かったから、腐らされずにすんでたみたい。

で、そんなボクが試合で何が出来る?
前半、前日のお酒の影響で嫌ぁな汗しかで出てこないのよ。試合中のボクの感想。

”あれ、ボクってこんなにボール飛ばなかったっけ?”

体に力が入らんのよ。
ヤバい。ここまで腐ってたとは。

幸か不幸か、チームメイトのベンガル人はそれ以上にダメな奴らだったから、ボクが交代されることは無かったけど、さすがに猛省したね。

遊びじゃねえんだって。

だったら金払えよ。とか頭の中を過ったりもしたけど、それ以上に自分自身のプレーに腹が立ったよ。もっとやれるだろって。それで金くれとか言うなって。

結局試合も負けちゃうし。
猛省、ただただ猛省よ。

ボクは自分自身への戒めとして、その日の夜、一人でフィジカルやりまくったのよ。
試合後で疲れた体とかどーでもよくって。このままじゃ、サッカーに嫌われるって思ったんだろうね。

何かをふっ切るかのように。

走って。

走って。

走って。

もっと走って。


そして、

ウンコ踏んづけて・・・


サッカーの神様が怒っちゃったんだろうね。
コレで許してくれたのかな。
ボクの勝手な解釈で、とぼとぼとお家へ帰宅。


もちろん、靴のウンコを落してから・・・