01.27.21:35
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09.29.10:17
新聞で・・・ ~ウガンダ~
マラリアになるちょっと前のお話。
KCCって向こうじゃ注目度の高いチームなのよ。そんな中日本人が来てるなんて言ったら結構サポーターも見に来るわけ。
それがただフィジカルやってるだけでも。
紅白戦の時なんかはボクのプレーにみんなエールを送ってくれるんだよ。褒められて伸びるタイプのボクは結構伸びたね。
日本も見習って、もっとボクを伸ばしてくれれば今頃ボクも・・・
ある日、練習が終わって時間をチェックしようと携帯を見ようとカバンをあさったのよ。
・・・
・・・
ない。
ただ事じゃない。
携帯がないのよ。
練習の時って荷物をサポーターが座ってるスタンドに置いて練習するわけよ。
完全に盗まれたようだね。
んもう、サポーターに人気がありすぎるってのも考えものよね。
・・・って考えないと涙が出そうになるから。
みんな”お気の毒に”みたいな意味で”Sorry Sorry”って言ってくるんだけど、Sorryにゴメンの意味しか見出せなかった当時のボクはお前がやったのかと、周囲を疑いまくったよ。
ホレ、スパイクくれだの練習着くれだの、挙句の果てにはビザくれまで言われ続けてきたからさ。携帯くらい勝手に持って行くのかなって思っちゃって。
でも、いい事だってあったの。
次の日に現地の新聞に、こんなにカッコ良く出てたのよ。
小さくて分かりづらいかもしれないけど、コレって英語じゃないから。ルガンダ語ってやつね。
普通読めねーわな。
どんなこと書いてるか気になるじゃん。
だからチームメイトに読んでもらったの。
”ユタカ携帯盗まれる。日本から来たのに残念なことです。”だって。
・・・何も言えねえ。
サッカーは関係なかったね。
チームにいたウガンダ代表のFWの奴がボクによってきたの。ウガンダ人のくせにクールなそいつが珍しくボクに話しかけてきた。”Sorry”なんて言われんのかなって思ってたら。
”その気持ちわかるよ。俺もだから。”
奴もまた盗まれた被害者の一人だったの。
ボク等の距離が急に縮まったね。
盗まれたけどプラスに考えよう。
09.25.13:27
マラリア ~ウガンダ~
契約する前のこの大事な時期に、1番きっつい病気になっちまった。
ところがどっこい昼間は微熱程度なのよ。そういう病気らしいんだけどね。だから病院に行くのも遅れたの。
お金のないボクはもちろんローカル病院に行っきーの、検査受けーの、”マラリアです”って判決を受けーので、薬を貰うのね。
そしてお金のないボクは薬買うのも辛い訳よ。なかなかいないと思うよ、病院で値切る日本人。
実際、医者に言われたし・・・
はっきり言ってやったよ。”日本人がみんな金持ってると思うな!!”
ウガンダでのボクの心の声が表に出た瞬間だった。
薬を買って、大人しくしてようと思ってはいるけどいかんせんボクはまだ契約を交わせてないじゃん。日中はそんなに熱もないし、ここはウガンダ人どもにサムライスピリッツを見せてやった方がいいと間違った判断をしてしまった。
バングラデシュで食中毒にもかかわらず、ベンガル人どもにサムライスピリッツを見せようとしたため7㌔も痩せてしまい挙句、ウ〇コをちびる結果になってしまったことは忘れていたんだろうね。
”ユタカ、マラリアなんだろ?練習休んでいいよ。”
チームメイトやコーチに言われたけど、アピールするチャンスだって判断ミスをしたんだよね。
”お前らにサムライスピリッツを見せてやる!俺がラストサムライだ。”
”ラストサムライ”の映画を知らない彼らは完全にきょとんだったけど、フィジカルトレーニングをするボクを、みんな笑いながら見てたなぁ。
あのね、そのサムライの姿ときたらそりゃあもう・・・
瀕死ですよ。
もうね、どっちかって言うと落ち武者よ。
なんとか意識が飛ぶ前に練習が終わってくれたのね。
で、帰ってかなりビビったの。トイレでウ〇コしたらさ、超真っ黒なの。毎日黒人見てるボクが驚いたくらいだから本当の黒。絵の具の黒と同じ色だったよ。
無知って怖いね。
それ見て、”薬が効いてるんだ”って思ったの。
次の日、そこらへんに詳しい日本人の人と会えることになったのよ。ボクの体はどうなっちゃうのか聞いてみたの。そのひと先ずボクの薬を見てこう言ったの。
”キニーネじゃん。”
その筋じゃかなり有名な選手らしいぜ。
その人曰く、”キニーネを飲んでるときに運動なんて、死んでもおかしくないよ。”
だそうです。
ボクはおかしかったから死ななかっただけなのかもね。
どうやらこんな事らしい。
ウガンダ人ってのは子供のころからマラリアと接してるのね。だから子供のころからいろんな薬を飲んでるのよ。だから薬に対する免疫も出来てるのね。だからきつい薬を飲んでも大丈夫なんだって。
キニーネってのは1番きつい薬らしいの。ウガンダでも1番マラリアに対して厳しい薬らしいのね。
ボクは野球を始めたばっかのくせにメジャーリーグに行っちゃったらしい。
だからって薬は5日間飲み続けなけりゃいけないのね。もう飲んじまったから飲み続けるしかないらしい。どうやら練習はやっちゃいけないらしい。
もっと早く気付くべきだったね。そんな時にサッカーやっちゃいけないことに。だって地面が揺れて見えたもん。
頑固なユタカも死の前では素直。
普段、そこらへんの日本人に迷惑ばっか掛けてるけど、ボクのこの病気のおかげで、ウガンダのJICA(青年海外協力隊関係)では具合が悪くなった時にはローカル病院には行かないこと!ってのが徹底されたらしい。
はじめて役に立った。
09.22.11:19
メジャーデビュー ~ウガンダ~
ある日、KCCの練習を終えて例のラブホテルに帰ろうとすると、なんだか体の節々が変な感じなのよ。なんか熱が出る前兆みたいな感じってあるじゃん。あの感覚。
よし、今日は早く寝よう。
するとどうでしょう。完全に熱っぽいんだよ。ってゆーか絶対熱があるんだよ。
ナメック星でベジータはスカウターを捨てた。
ボクは体温計なんて持ってなくても熱があるかどうかなんて分るさ。
でもウガンダに行くっつーのになんも準備してないボクは風邪薬なんてもんだって持ってない。もちろん仙豆だって。
唯一のボクの武器はポカリスウェット。これを薬だと思えばきっと治る。信じる者は救われる。
明朝。
救われた。ナイスポカリ!不思議と熱は下がってたんだよ。
油断禁物、今日は早く寝よう。
マヤンジャ・ジャクソンの”フィジカルはサッカーを制す”の信念のもと、徹底した走り込みをやらされたのもあって早々とボクは床につき、早々と寝入ったんだよ。
いやぁ、キタね。セカンドウェーブ。
夜中に目が覚めると、熱なんてもんじゃないよ。
歯がガタガタ言うほどの寒気がするの。
信じられる?赤道直下のアフリカで毛布かぶっても寒いなんて。ボクは確信したね。
”コレは絶対に霊の仕業だ”
目を開けたら見ちゃいけないもんが見えちゃうと思って目を閉じながら強い信念ではじき返そうとしたのよ。
”ああああああああ。”
気を高めて、ボクは眠りについた。・・・のも束の間、今度は熱が出てきた。
そうか、霊の仕業じゃなかったんだ。
うん、病院に行こう。
予想通りの告知。
キミ、マラリアダヨ。
ウガンダについて2ヶ月。
マラリアというメジャーデビューに成功。
09.20.11:02
国際移籍証明書 ~ウガンダ~
早く契約してお金が欲しいよ。
”世の中お金じゃないよ”
なんて言うのは日本人が金持ちだからよ。ビンボー人からしてみたら何よりもまずお金が欲しいのよ。飯も食えねえし、移動もできねえし、屁も出ねえ。
まずは屁でもいいから出したいし、契約して給料が欲しい。
プレーは問題ないんだよ。あとはITCってやつ。コレは海外でやる選手はみんな必要な書類なんだ。何かっていうとね、国をまたいで移籍するでしょ。その移籍の証明書みたいなもんよ。今回のボクの場合はバングラデシュのチームからウガンダのチームへの移籍だから、バングラデシュのサッカー協会とウガンダのサッカー協会でのやり取りになるわけ。
で、チームからウガンダサッカー協会に依頼しなきゃいけないわけよ。
その手順をちゃんと踏んでくれてるのかな?
KCCのマネージャーに何回言っても”Tommrow”と”No probrem”。
思えば今までの海外生活、この2つの単語よく聞くな。
たぶん”Hello”より多く聞いてると思う。ってことは1日に何回も聞いてるんだよね。
”給料は?”
”Tommorow”
”バスは来るのか?”
”No problem”
明日の見えない奴らからのTommorow。
問題しかないような奴からのNo problem。
ルーティン作業です。
国全体が工場ですよ。
開幕までもうすぐとなってるこの時期にボクはITCをめぐって足踏み状態になってたんだ。
TommorowでNo problemらしいよ。
ボクには、あおることしかできない・・・
09.16.10:48
久々のバングラデシュ
スゲエ前の話だから忘れてるでしょ。
ボクも同じ。
だからこれ見て。
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Date/20080630/1/
せっかくのご厚意で韓国人コミュニティの輪に入れそうだったけどそうもうまくはいかないね。止まない雨のような下痢にさいなまれてるボクに韓国人監督は冷たいよね。
下痢3日目。
そろそろ治ってもよさそうなのにね。体はボクの願いをきいてくれないの。だって病院行ってないし。
そんな心と体とお尻のバランスを崩したボク。
チームはそんなことはつゆ知らず、チームはネパール遠征があるらしい。
でもさ、外国人は韓国人がいるでしょ。ボク相手にされてないでしょ。
もうね、体もお尻も不安でいっぱいよ。ボクは勇気を出して聞いてみたんだよね。
”ボクはネパールに行けるの?”
ホレ、外国に行くとなるとビザが必要になるじゃん。ボクまだネパールの持ってねえし。ってゆーかもう前日だし。
案の定言われたよ。
”君は行かないよ。”
・・・うん、そうだよね。
ボクにも薄々感じてた部分はあったよ。ようやく決心できたよ。
【このチームを去ろう】
悔しいけど違うチームのテストを受けよう。そしてリーグでこいつらを倒そう。
悔しかったけど、タイの経験もあるしそんなにうまくいかないことも重々覚悟してたし。
ただ、悔しさが理由かどうかはわからないけど、お尻からの涙は止まらなかった。
