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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

10.05.12:43

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05.31.14:09

韓国人監督 ~バングラデシュ~

世界にゃ色んなサッカークラブがございまして、外国人監督がブラジル人なら外国人選手にはブラジル人、ドイツ人ならドイツ人。
こんな風に外国人監督が母国の有能な選手を連れてくるなんてことはよくあることだよね。特にブラジルでその傾向がよく見られる気がする。
ま、そうした方が言葉も通じるし、育ってきたサッカー環境も分かってるし、母国でのキャリアも分かってるから計算が立つんだろうね。

ボクがテスト生として練習参加させてもらえることになった『モハマダンFC』は韓国人の監督を呼んでいたんだよ。下町で育って賭け事が好きな韓国人の監督(勝手なイメージ)。
ソイツが母国の選手を2人連れてきてたんだよね。
1人は甘いマスクの韓国人って感じのアンジョンファンのような顔立ちの選手。
もう1人は残念な側の、いかにも韓国人って感じの下駄みたいな顔立ちの若手。

いきなりピンチだよね。
当時、試合に出れる外国人枠は2人って言われてたから、ほぼソレで決まりじゃん。ジャパニ(日本人)の入る好きなんて全くないよね。しかも、監督さんは昔の人だから日本を嫌ってる感もあるのよ。

”明日はいい日”

毎日そう思ってるボクはなんとかなるんじゃないかなって思って真面目に練習に参加したんだ。実際、勘違いが得意だから2人の韓国人に勝てるって思ってたし。

でもね、
練習、
チョーきついんだから。

韓国さんったら、オフシーズン明けだからってすんげえ走るの。
”科学”という言葉がブラジルの位置だとしたら、彼らのトレーニングは、ほぼ裏っ側のやはり韓国の位置にある”根性”だったよ。

5人1組になって1人が大の字に横たわって4人で手・手・足・足を持って10m程先の線までダッシュ。そこまで行ったらみんなで元の位置に戻って次の奴が横たわって、また4人で手・手・足・足を持って10m程ダッシュ。

負荷をつけるために何をするにもすぐに人を担ぐの。
大の字になり運ばれるサッカー選手。
工事現場の砂袋のように抱えられたサッカー選手。
大人になって肩車をするサッカー選手。
下駄のような顔でスパイクを履きウサギ跳びをする韓国人選手。

やりながらボクは、韓国の軍人の映画を思い出していた。
そしてこの練習が終われば南北が統一されると信じて疑わなかった。

ボクの中で監督が将軍様に変わってしまったんだ。

腕はボロボロ、足はガクガク、何故かお腹はピーピー。
練習後、完全に疲れきってしまったボクは”よろこべない組”ですわ。

流石はビッグクラブ、代表選手も何人も抱えてるのよ。その代表選手の1人、ファイサルは練習後、体育座りしたまま動けなかった。どうやらこのジャパニ(日本人)よりベンガル人の方が体力はないらしく、”よろ〇び組”とはほど遠く、ボクの位置も通り越して”笑えない組”になり下がっていたよ。

・・・

・・・

・・・

     ・・・

            オェーー。ゲェェェ・・・。


ファイサル、吐きだしたね。
見るも無残なその光景に思わず笑ってしまったよ。
良かったね、ファイサル。
見る分には”よろ〇び組”だよ。

当時日本では韓流ブームの2年目か3年目といったところか。
遅ればせながら、体験。

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