11.27.22:07
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06.11.11:12
ご報告
06.10.11:53
チームのその後 ~ウガンダ~
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Date/20090605/1/
首都のカンパラで試合があって、微々たる給料をもらった欲無きプレーヤーは、実家に散り散りに解散していったんだよね。
でね、時節はこの日と言われた日があったのね。その日まで日が空くから、きっとみんなはしばらく帰ってこないんだろうなぁ。
予想通りその2日後も、オチョラに電話したらまだ実家って言うし。
さて、ボクはやる事もお金も無いから、あまり大はしゃぎ出来ないの。ちょっと野暮用でカンパラに行ったりしてたけど、基本的に走りこんだり一人でリフティングしたり、熱唱したり。
んで、とある日。
ボクの住む町、マサカは朝から雨散々。町から山道チックな道をひた奥へと進む場所に住んでるボク。正確に言うと、青年海外協力隊のカズさんの家に住ましてもらってるんだけどね。
ま、とにかく雨散々だったから、家から出るのに抵抗ありだったのよ。カズさんもカンパラに行ったっきり帰ってきてないし。
もう、そんな時ゃ、朝飯食って腹減らないように寝るしかないよね。
お昼を食べた後、晩御飯の食料が家に無いから町に出なきゃいけない。ボクはそれまで腹が減らないようにまた省エネの為、その日2度目の睡眠をとることに。
目覚めたら雨も上がってるから自主トレも出来るべ。
な~んて現実をサングラス越しに直視してベッドでゴロゴロ。
そんな時、不吉な着信。
金が無く、通話料を出し渋りたがるウガンダ人お得意の”忍法ワンコール切”。
”単なる珍しい外国人との会話を楽しみたいだけのもの”
この忍法ワン切りにはその用途が多く含まれるのよ。
そして、その忍術は、キャプテン様より入電でした。
勝手にそのワン切りは、”ボクが元気か訪ねるためのもの”と、こっちも”忍法思い込み”で対応。元気だよの意味を込めてワンコール切返し。
するとやっこさん、も一度ワン切り。
かなりのシーソーゲームにしょうがないから、かけてあげることに。
びっくりしたぁ。
翌日、試合なんだって。
言われてた日じゃなかったらしい。
アッブネエ。
お得意のスルーパスをこんな場面で使うとこだったよ。
でもね、キャプテンに、どこにいるかって訪ねたら、その日の夜にチームに帰ってくるらしい。どうせトレーニングしてないんだろうなぁ。
一応、うちのストライカー・オティカにも連絡。
試合に行くって言ったけど真実かは微妙。でもトレーニングはしてるらしいよ。
”当たり前だろ!ちゃんとトレーニングしてるよ。”
だって。
・・・その後、バレーボールっていう競技名が出てきたけどね。
もう、何が正義で何が悪だか・・・
嗚呼、またまた負けるんでしょうか?
06.09.11:24
最高の日 ~ウガンダ~
ボクの住むマサカ県ってところで、うちのホームゲームがあったのよ。
ホームゲームって言っても色の白い日本人は目立ちまくり。ヒマで珍しいもの好きなウガンダでは、みんなボクのプレーを見たいから、何処のグランドでやってもボクにはホームなんだけどね。
ただ、コーチはボクの事は好きではないようで、難癖つけてすぐにボクをベンチに葬り去ってたんだよね。
ま、ボクも意地になって練習中、コーチにボクのレベルを見せ付けるために、サッカー選手の恥とされる股抜きをしまくって”アーハーン”とか言ってバカにしてるからだめなんだけどね。
だからその日の試合もベンチスタート。
当時はすでにチームはあんまり良くない状態になってたんだよね。給料もらえなくて実家に帰っちゃった奴とかもいたし。
で、その日の試合も例外ではなく、前半から出来が悪かったんだよね。
挙句、コーチまでスタメンで出る始末。
”代打、オレ”
古田監督のそれなんてボクにはなんの新しさも感じなかったよ。
”右サイドバック、オレ”
ウガンダ語の試合前のミーティングの中、スタメン発表だけがボクが理解できる部分。
の、その部分だけこの日は理解が出来なかった・・・
で、試合中は退屈だったから、他の選手に勝手にアップの支持出してみたり、ちょっかい出して遊んでたの。
試合開始直後にも関わらず、ベンチの選手に勝手な指示。
”よし、カウカ!アップ始めろ!”
”よし、ダン!アップ始めろ!”
”よし、マイコー!お前はいいや・・・”
ベンチ一同大爆笑。よし、ベンチは暖まった。
と、その時・・・失点。そして立て続けに2失点目も。
こんな試合の流れですよ。前半終了時くらいには、いつも通りのコーチに対するサポーターからの叫び。
”韓国人を出せ”
”ジン・スン・パク(韓国代表パク・チ・ソンの事)”
”チンチュンチャン(中国語のつもり)”
誰一人として正解者はいないけど、要するにボクを出せって事なんだよね。
でも、ボクと同じポジション(左MF)の奴はキャプテンでコーチのお気に入り。彼をキャプテンに任命したのコーチだし。
もうヤリたいんじゃねえかって噂も。
ってゆーかもうヤッてるだろって話。
ま、噂の根源はボクなんだけどね。
そりゃ出れんわな・・・
そしていつも通りに申し訳程度、後半残り15分FWで出場。
公式戦でFWって初体験なんだよね。
それでもそこそこ出来ちゃうのがボクさ。相手ゴール前の混戦、ボクの前にボールが飛んできたのを、得意でない右足を振りぬいたらそのままボールはゴールに入っていった。
タイ、バングラデシュで点を取った時、ボクは過度のパフォーマンスでよくチームから怒られてたんだよね。
テレビとかで服脱いだりするじゃん。みんなよくやるからボクは、あえてしっかりと着てみたの。短パン上げまくってかなりチマチョゴらせて踊ったり。
ウガンダではみんな点を取った奴はコーナーポストに行くからボクはグランドの中心に行って日本の文化、阿波踊りでも踊ろうかと思ってたんだよね。
でも、いままで地方のトーナメントとかそういうのでは点を取ってたんだけど、国内リーグで点を取ったの初めてだったんだよね。
ゴールにボールが入っていったのを見届けた瞬間、そんな考えが全て吹っ飛んでサポーターの所にダッシュして両手を高く上げるしか出来なかったよ。そして大声で叫んだの。
後ろから抱きついてくる奴がいたんだよね。
振り向いたらいつも一緒に昼飯を食べてる、親友のアンドリューとオチョラが真っ先にボクのところに来てくれたんだよね。
結局、試合は1-3で負けたんだけど、生涯忘れられないゴールが出来てよかったよ。
試合終了後、サポーターが”最高だった”って言って、ボクに1500シリングくれたの。日本円にすると90円くらいにしかならないけどボクには、今までで1番重たいお金だった。
苦しかったウガンダのボクの最高の1日。
06.08.10:22
外国語講座
なんて言うと、ボクが英語を喋れるみたいな感じじゃん。
実際は高校卒業程度の英語力と、ワールドクラスの精神力でコミュニケーションを取ってたのね。
故にボクは語学で困ったことはあまりないけど、ボクと外国語で話してる外国人はさぞや困ったことだろうね。
さて、ボクが行った3ヶ国でよく耳にした言葉。
英語の授業で最初に習ったI have a penなんて使わねえっつーの。
本当によく耳にする言葉をご紹介。
まずはタイ。
3位
マイペンライ(気にするな)
コレは何かあると、大体言われるよ。ボクが外人ってのもあって、No probremを使う奴も多いけど。
2位
ダイ(出来る)
”出来る”とか”良いよ”と同じ意味で使われるこの言葉。
本当に出来る出来ないに関わらず、タイ人はすぐに発してしまうよね。今のボクもこいつらに洗脳された部分もあって、すぐに”いいよ”って安請け合い。
1位
サワディカップ
コレは挨拶。やっぱり挨拶が1番多く使われるよね。
とやっぱり挨拶が1番と思ってたら大間違い。
ではバングラデシュ。
3位
ギブミー
なんでも貰えると思ってるらしい。練習中にボクが使ってるスパイクをくれとか言われるし、断ると”Why?”ってまじめに聞かれるしね。
2位
カントリー?
なんか、街を闊歩してるとやたらと話しかけてくれるこの国。どうやら何人か聞きたいらしいのね。もうね、聞かれすぎてムカついてくるもんね。
発音が悪くて”ケンタロウ?”に聞こえてしまう。
1位
トゥモロー
コレは酷かったよ。
毎日、挨拶よりコレを言うのよ。どこで使うかって?
”給料払ってくれよ。”
”トゥモロー”
”ビザはどうなってる?”
”トゥモロー”
あいつらには挨拶よりも現実から逃れることの方が大事なんだよね。
ね、タイとバングラデシュのお国柄がちょっと分かったし、どっちに住みたいかも分かるでしょ。