11.28.06:34
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05.04.11:32
レフリー ~ウガンダ~
集合から2日をすぐ戻って来ず。
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Date/20090420/1/
そしてボクは・・・
未だに家はなし・・・
いうならば犬を連れてないってだけで当時の安達裕美と同じ状況だよね。ってことはそのうち幸せなオフサイド結婚が出来るのかしら。
そんなボクは青年海外協力隊の人(カズさん)の家にパラサイトさせてもらってたんだよね。ま、バングラデシュの時もそうだったんだけどね。
もうね、ここしばらく住所もってないの。そしてその時期に至ってはビザすらなかったの。
そして金だって・・・
ま、明るいビンボーを満喫しようと生活してるわけです。
そんなパラサイト生活、カズさんは理数科教師隊員。カズさんの家は教えてる学校の中にあるの。広くていい家なのね。
で、その学校。
放課後みんなでサッカーやってるわけよ。
何度かボクは一緒にプレーをして、お茶目なプレーを披露してるのよ。
で、珍しく練習が朝だけの日があって、早めに学校に戻るとカズさんより『定期的にやってる生徒同士の試合があるんだけど、オレは打ち合わせで行けないけどTAKA(ボクのあだ名)はどうだって言ってたよ。”』
なんて言われました。
普段お世話になってるし”行ったら盛り上がるよ。”のお言葉にちょっと乗り気に。
とりあえずシャワーを浴びてみる。
スッキリしたところでグランドに行くとチラホラと人が集まってて、なぜかカズさんがリフティングをしてるのよ。まぁあの人もウガンダ人みたいな人だったし打ち合わせなんてどうでもいいんだろ。
失礼。
途中でちゃんと打ち合わせに行くらしい。
さて、ボクの予想ではグランドに降りたら誰かしらが声をかけて試合に参加するんだろうなぁって思ってたのね。
そして・・・
案の定リーダーらしき男が寄ってきた。そして一言。
”レフリーやってくれ。”
新しい!
プロ選手捕まえてレフリーやれとは。
ハイ、勿論やりましたよ。
でもね、みんなかなり下手なの。
オフサイドとかファールとかハンドとか細かいのをいちいち笛吹いてたら、ボールポゼッションは8:2でレフリーになっちゃうからあまり笛は吹かないようにしたの。
オフサイド=前向きな証明
ファール=元気の証明
ハンド=前足
このように割り切ってレフリーを勤めました。
で、25分ハーフのゲームなんだけど、この定期的に行われてる伝統の紅白戦。後半の途中で晩御飯の時間だからってことで、打ち切りとなって解散になっちゃったね。
ポツンとボク1人を残して・・・
04.30.09:54
開幕戦 ~バングラデシュ~
長かった。コレはコレで長かった。
清々しい凛とした朝。
朝の空気を吸い、開幕戦に向け胸躍らせるのでした。
な~んて爽やかな朝、バングラに来て数か月。
1度も味わったことがねえ。
この日も絶好調で下痢よ。
しかもwith微熱ときたもんだ。
おそらく・・・自己推測ではあるけど・・・
きっと軽い食当たりだね。
”プロなんだから体調管理しっかりしなきゃ”
なんて言うヤツはバングラデシュでサッカーやってみろ。”体調管理”ってものが、”とりあえずそこそこ走れる”ってのが水準になるから。
”ってゆーかプロなんだからそんな環境にいるなよ。”
なんて言うヤツ。
ごもっとも。
さて、朝から3度ほどトイレに行き、昼過ぎにチームの集合場所に向かったのね。
その集合場所ってのが埃まみれのチームのローカル選手が住む寮。ってゆーか小屋。
そこで試合前のミーティング。
もちろん何言ってるかなんて分かんねー。ベンガル語大っキライ。
とりあえず、ボクは左の中盤で点を取って来いって指示が出てることは了解できたから頑張ればいいの。
でもさ、下痢with微熱でしょ。
正直つらいよね。何がって、あのバングラデシュって国、熱いんだよ。
この体調で雨季のジメジメした気候でやるサッカーは、格別だね。
よくサッカーを嫌いにならなかったと褒めましょう。
さて、話に聞いてた4時キックオフ。
相手は前年度優勝のブラザーズ。ボクが1度テストを受けようとしてたチームよ。
うちはギリギリで昇格してきたチーム。
リーグ全体でブラザーズに勢いをつけようって腹か。
そうはさせん!
開始早々全開で攻め立ててやるうっ!
な~んてのもいかないのがこの国。
え~~~~っとですね・・・
開幕セレモニーがですね・・・
始まらんのですよ・・・
始まったら始まったで・・・
終わらんのですよ・・・
よし、5時過ぎのキックオフ。
頑張ろう。お陰で下からピーピーと、先にホイッスルが鳴りだす勢いにはなったけどやるしかない。
必死に頑張るしかない。
漏らさないように・・・
ところがどっこい、試合が始まるとユタカの動きがさえてるワケよ。
左サイドをガンガン突破してセンタリング。
うちのFWの打つシュート、枠を外すがいい流れに。
そこでボクの大っキライなベテラン選手チョンチョロのシュートは何を狙ってるか分からず。
名前がふざけてんだよ、アイツは。
意外といい流れに試合を運べたんだけどなかなか点が入らないで、その間に点を取られる苦しい展開に。
そしてボク自身、微熱、下痢、試合中に食らった腰痛でさらに苦しい展開に。
結局、ボクは後半で交代しちゃって大人しくベンチ脇で静かに横たわることに。
チームは1―2でそこも横たわることに。
この国での嬉しいはずの開幕戦はいろんな意味で苦い開幕になったんだね。
今後の展開を思うと、まだまだこんなの序の口でしたが・・・
04.28.11:10
開幕前日 ~バングラデシュ~
この国に来て契約ができたよ。
地方でMVP獲って、そして契約。
って言っても、MVPとか関係なく開幕まで1週間切ってるから契約できたんだけどさ。
実際、イドゥリスだけじゃなくって、病欠のマイコーまで契約の話に進んでたし。
契約が出来ないのは、地方の試合で半分以上がオフサイドのFWポール(これまたウガンダ人)だけだったね。
あんなに多くのオフサイドをボクは見たことがない。
で、開幕前日。
実際にサインをするのはこの日なんだ。
と、ここで外国人の厄介がでだしたよ。
ウガンダ人の2人(イドゥリス、マイコー)が契約書にサインをしないって言いだしたんだ。
なんかね、どこで聞いたか”あのオーナーは給料を絶対に払わない。”って言いだして、契約はしないなんて言いだしたのよ。
あ、ボク?
そんなん知らないからサインしちゃったよ。
でね、ボクは奴らがいないとうちのチームは話にならないと思ってたから、なんとか契約するように説き伏せようとしたんだけど、頑として動かねえさ。
しかも、金がねえとかあさっての方向にまで話が飛んでった。
確かに伸ばしっぱなしの、黒人特有の天パーは既にプチアフロになってたし、坊主にする金もないほど財布の中は坊主だったけどね。
唯一の救いは、”じゃあ、代わりに俺が契約してやる。”って言ったポールの意見には全く耳を貸さなかったことだね。
で、契約しようって話に行ったボクだけどね、最終的にはさ・・・
何故か100ドルをあげることになってたよ・・・
おい、ボクはオーナーじゃねえぞ。
この金でウガンダに帰るとか言ってたけど、そんなにウガンダは近い国じゃねえ。100ドルじゃ坂上次郎だって飛びませんよ。
でも、すでにその頃は次の国ウガンダを視野に入れてたから泣く泣く100ドルを奴らに献上。
結局100ドルをあげただけで奴らに説得出来ず、ってゆーかボクが100ドルの説得をさせられただけで、外国人はボク1人で開幕を迎えることになったのよ。
04.27.11:10
入院後の遠征 ~バングラデシュ~
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Date/20090403/1/
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Date/20090408/1/
退院はしたけど、未だ契約に結びつかず・・・
でね、そんなボクの体調なんてモチの論でお構いなく、遠征に行くのであった。
ちっちぇえバンに13人ほど詰め込まれ、”遠征=相変わらずの護送”の図式はココでも健在だったよ。
ブルブルブルブル走ること1時間。
バンごとフェリーに乗り込み川を渡り、ヒザ、腰、肩の全てが痛くなったその頃、ようやくグランドに到着。
よ~く考えたら、この国でまともな試合をするのってこの日が初めてだったと思う。タイの時みたいに神様がなんとか点を取らせてくれないかなぁ。
なんて全くの他力な気分で試合に臨んだのね。
地方の試合は暇な地方人がみんな見に来るからスゲエ客が多いの。
その観客はボクとイドゥリスっていう外国人には興味津津。体調不良のマイコーは自宅待機。
食中毒明けのユタカは参加。
理由は分からない体調不良のマイコーは欠席。
これこそがサムライスピリッツ!!!
とは言ってもサムライもピンからキリまで。
食中毒により1週間で-7㌔の減量に成功してしまったボクは地に足が付いてないどころか、1歩1歩走るごとに空へと舞い上がる体の重みのなさ。
このサムライはまさしく切られ役さ。
でも、神様はいた。
そんな健気なボクにトラップミスと言う名のファイントラップを与えてくれた。
ボクのところに飛んできたボールをふらついた足で止めようとしたら、案の定ミスとなったんだけど、運がよく狙った以上にいいとこに転がったの。
そして・・・
ゴォォォォォォォォーーーール!!!!!
ボクはベンチに行きヘッドスライディング。監督と抱き合ってドサクサに紛れて嫌いなチームメイトに軽くキック一髪。
会場が震えたね。
湧いたね。
蹴られたヤツ、やっぱり怒ってたね。
しかもその日、ボクはイドゥリスに1アシストも付けたの。
ボクはその日の試合のMVPに選ばれたの。
勿論、そんなシステムがあるほどの試合だったなんて知らなかったよ。
でも、MVPゲット。
チームの事務所に戻ってからボクは、コーチと話し合ったのね。
そして、ヘッドスライディングはお腹を怪我するぞってお言葉添えと共に契約出来ることになったんだ。
04.25.11:08
開幕戦 ~タイ~
いよいよボクがデビューすることになる。
タイリーグの開幕前日。
ボクは日本人の人と食事をしてたのね。
で、その帰りのタクシーで、運転手が”ヒァ”とか”アーイヒァ”って言ってるのね。一緒にいた日本人の人がボクに教えてくれたのよ。
”あのヒァっての、タイ人よく言うんだけど、日本語でクソッみたいな意味なんだよ。”
こういうちょっと汚い言葉を日本人が覚えているとタイ人は喜ぶから覚えておこう。
さて、開幕戦当日。
仏教の国タイランド。開幕するにあたってチームで必勝祈願を。その方法は・・・
坊さんを呼んでお祈りをしてもらったりしたりなの。
なにやら神聖であろう水をかけられたり、何を言ってるか分からないお祈りに口パクで応戦してみたり。
そしてお祈りに来た坊さんたち数人は、その日戦わねばならぬ選手たちより先に昼飯を食い、残った飯を選手たちが食べるという、誰がために鐘が鳴るのか分からない事態になったのね。
で、ボク等の食事。
辛いもんが苦手なボクはチームと飯を食うのが大変なのよ。
ホレ、あいつらアホみたいに辛いもん出してくるから。ここに座ってる日本人の舌の具合なんてお構いなしよ。
って言ってる間にチームの奴は唐辛子をそのまま食ってるのよ。
よしゃ良いのにそれ見てボクはリアクションをしちまったワケよ。
すると・・・
まぁ、ボクも食わされるわなぁ。
いや、必至で断ったよ。
それでも横暴な奴らの意見はすげよ。
”ユタカ、お前はタイ語を喋れるか?俺の友達の韓国人はコレを食べ続けてたらタイ語を喋れるようになったぞ。”
その理論も、食べろよって空気もボクには全てが理解できなかったよ。
でもさ、食べちゃうんだよね。
あのね、辛いってゆーか、痛え。
ボクは速攻吐き出して、近くにあった水をガブ飲みよ。
そして”今だっ”って思って、前日に学んだタイ語を喋るのよ。
”アーイヒァ”
完全に火に油を注いだよ。
”ホラ、喋れるようになった。もう1本食えっ。”
ボクはその日のお昼はお水とコーラでタプンタプンよ。
しかも、夕方からの開幕戦のホイッスルが鳴る前にボクのお中はピーピー鳴っちゃってるし。
最悪のプロデビューですわ。
試合はボクはスタメンで出て、初めてのプロの舞台に舞い上がったことは覚えてる。
試合結果は1-1の同点でボクは後半の途中で交代したの。
そして、ピッチを後にした瞬間、トイレに駆け込んだの。
それが原因で交代したワケじゃなく疲れて運動量が落ちたからだよ。
いろんな思いが詰まった待望のタイリーグ(プロ)デビュー戦。
試合が終わったボクの感想はね・・・
漏らさなくて良かった。