11.29.05:33
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12.24.13:52
そうれはそうと
12.24.13:14
引っ越し後 ~タイ~
ベンジャミンの後押しによってタイでのお引越しが終わりました。
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/98/
インターナショナルアパートメントと勝手に命名させてもらったそのアパートには、ボク、パキスタン、フランス、ガーナ、ナイジェリア、オランダと、まっとうなお仕事をしてないであろう面々が住んでる愉快なアパートだったよ。
分かりやすく言うと”ニコニコ島”だね。
夜な夜な屋上で何かを唱えるパキスタン人。
酔って暴れる隣のフランス人。
麻薬栽培をしているナイジェリア人。
仕事で来てると言ってるけど四六時中上半身裸でアパートを徘徊しているオランダ人。
こんな奴らと同じアパート・・・
ベンジャミン、もっといいトコ住んどけよ。
ボクはそのアパートの8階に住んでたの。
スゴクない?最上階だよ、最上階。ドアを開ければ屋上も広がってるから洗濯物を干すのが気持ちいよね。
で、もっとスゴイのがそのアパートのエレベーター。
・・・6階までしかないの。
どんな造りよ。
で、引っ越してすぐだけど、ボクの部屋の窓からシルエットでちょいちょい女性の影が見えるの。往年の浅野ゆう子ばりのロングヘアーであろう髪と、すらっと高い身長。顔は見えずとも結構イイ女であることは間違いないよ。
言葉を覚えるには、その国の女性と付き合うのが1番。
ボクはいい恋が出来るのかなんて妄想全開だったんだ。
だってその子がボクの部屋の前を幾度も行ったり来たりしてるのはボクに気があるからだと思ってたし。でもその気持ちを伝えるのは恥ずかしいからこんな行動とってるんだと思ったし。
んもう、恥ずかしがり屋さん。
そんな恥ずかしがり屋さんとシルエットじゃなく実際に屋上で顔を合わせたのよ。
あのね・・・・
もう、お気づき・・・
ハイ、オカマでした・・・
なんつーの。
ボクの妄想もあながちハズレじゃないんだよ。
だってその子、ボクに気はあったからね。
ハイ・・・
もう、お気づき・・・
その日から毎晩誘ってくるの・・・
夜な夜な屋上で何かを唱えるパキスタン人。
酔って暴れる隣のフランス人。
麻薬栽培をしているナイジェリア人。
仕事で来てると言ってるけど四六時中上半身裸でアパートを徘徊しているオランダ人。
そして、毎晩誘ってくるオカマ。
初めてかも。
ホームシック。
不思議なことに日本じゃなくって前に住んでた”マントンタイニー”だったけどね。
もうタイ人になってたのかな?
一時帰国してタイに戻る時、母親が”気をつけて帰ってや。”って”タイに帰る”って表現してたし。
この日からオカマとボク数か月の戦争が幕を開けるのでした。
12.23.12:05
ITC ~ウガンダ~
まだ出れない。
っていうのもボクはウガンダリーグにとって、外国人だから前にプレーしていた国から国際移籍証明書(ITC)ってのを貰わなきゃいけないの。
普通はチームと契約したら、その国のサッカー協会にITCを申請してFAXで前にプレーしてた国のサッカー協会に申請書を送るという流れなの。するとFAXでITCが送られて無事リーグ出場ができるってわけらしいの。
この作業は必ずやらなきゃいけない作業なの。
じゃんけんでいう”最初はグー”より守らなきゃいけないルール。
ボクは何を血迷ったか前年度はバングラデシュでプレーしてたじゃん。
その為ウガンダからバングラにFAXを送らねばいけないんだけど、FAXがバングラに送れないの・・・
エラーを起こしてしまう・・・
どうやら発展途上国同士のネットワーク事情というか、互いに反抗期みたいな。
嗚呼、無情。
ボクはこっちでお世話になってる方にFAXを借りて日本に送って、それからバングラのサッカー協会にFAXしてもらうというFAXのくせにトランジットが必要になった。
なんか遠いでしょ。友達の兄ちゃんの同級生の姉ちゃんみたいに。
で、ようやくバングラがFAXを受け取ってすぐにでもITC送るという話になったの。
後日、サッカー協会でチームのマネージャーと待ち合わせして、リーグ登録の手続きをすることになったのよ。
でもね、マネージャー遅刻。
まったく来ず。
よくそんななのに昨日”時間守れよ”とか言ったよな。結構いい根性してるでしょ。
しょうがないから、奴が来るまで自分でサッカー協会に、ITCが送られてきたかどうかを確認したところ”知らん”と一言。なんか色んな事が腹立ってマネージャーの奴らが来るまでの間、必死に”なんでITCを呼ぶ作業を俺がしなきゃいけないんだ!”と必死に訴えたのよ。普通はサッカー協会の仕事だからね。
こんなこと自分でやってる自主的な選手はボクぐらいのもんだよ。
そして、海外で学んだお得意の『外国人が一人苦しんでるのに、この国の人間は誰も助けてくれない』っていう悲痛な顔して訴える。
こうすると相手は困るらしい。
結局1時間ぐらい待ったがいくら電話しても”I'm coming now.”ばかりで、なかなか来なかったんで”もう帰るから勝手にサッカー協会と話し合っておいて”と伝えボクはお出かけ。
ようやくバングラがFAX受け取って1歩進んだと思ったのにこの国は人の気持ちを折りに来るのが好きだねえ。
しかしなぁ、そんなもんじゃ折れんぞ!
ただ、一つだけ小さなお願いをしたい。
お金だってそんなに要らない。
ITCだって自分でがんばるから。
時間通りに集合してください!!!!
この国に来て言われたとおりの時間に集合して1時間以上待たなかった日は無い。
12.22.10:53
イッチャー ~ウガンダ~
よってうちの練習は早々に切り上げられて、ちょっと試合を見ることに。
どうなってんのよ。
【プロチーム<高校生のサッカー】
の図式。
でね、同じ学校の女の子が応援に来てるんだけどいいねよね、黄色い声援って。
ま、女と言えどビジュアル的にはみんな伸びきった坊主みたいな髪型で、なんかマッチ棒の先っちょっぽいんだけど・・・声だけ聞いてればそこはクリア。
思えばこのウガンダって国で、ボクのサポーターって言ったら男ばっかだな。
女性と言えばおばちゃんよ、おばちゃん。 巣鴨じゃねえっつーの。
タイの時は酔っ払いのおっちゃんでさ、しょっちゅう”お前の移動着くれよ。ほら、もう唾つーけた。”とか言ってからまれてたし、バングラデシュなんかボクのファンなのか日本人が珍しくて声かけてるのか分からないし。
まあ、多分後者だな。だって呼び名が”日本人”だったもん。
そんなこんなで黄色い声援ってのは羨ましくあるわけで。
でも、彼女らの試合中の騒ぎっぷりはスゴイね。ゴール裏ほぼ10cmでギャーギャー盛り上がってるんだもん。
たまに”ちょっとグランド入っちゃってるよ”ってのも。自分の学校の奴が打って外れたシュートは勿論バッコリ当たってますよ。
”キャーキャーキャー。”
”ボコッ”
”キャーキャーキャー”
”バコッ うげっ”
要所要所飛びまどう黄色い声援の中のうめき声。
早くボクもデビューして黄色い声援を受けたいって切に願ったよ。
*ちなみにタイトルのイッチャーはタイ語で羨ましいの意です。
12.19.19:10
キト
実は南米代表のキトってチームなんだけど、ボクがプレーしてる社会人チームの人がコーディネート役としてずっと帯同してるのよ。
そんな事だから応援でもしようかな的なノリでいたのね。
そしたらさ、今日ね、その人から着信があったの。
久々の”着信アリ”。
残念なことにボクはその電話に気付かず、忘年会の為に”黒ひげ危機一髪”を探し回ってたんだよ。
で、その電話に気付いて折り返しの電話。
その人から思わぬお誘いを受けちゃったよ。
”今さ、キトの練習やってるんだけど、その後にスタッフでミニゲームやるから来ない?間に合うかな?都並さんとかも来るんだけど。”
すでに”着信アリ”から1時間。
練習は始ってるし、場所はちょい離れてるし。
だけど断る理由なんてどこにもないさ。
”スッ飛ばして行きますっ!!!”
早かった。
今日のボクは早かった。
なんなら1人か2人くらい轢いてしまってもいたしかたないと思ってたし。
(ホントは安全運転よ。)
でも、なんとか間に合ったのよ。
プレーの持ち味はスピードですから。
で、ちょいとキトの練習の残り香を嗅いだあといよいよ7対7のゲームよ。
”じゃんけんでキーパー決めようぜ!5分交代ね。”
都並さんの提案でみんなでじゃんけん。
だいたいこういう時って言いだしっぺが負けるのね。
都並さんもご多分に洩れずしっかりとグーで負けてたよ。
そしてひっくり返ってたよ。
いざゲーム。
キトのスタッフチーム VS 日本人チーム
開始後、5分間のキーパーの任務を終えた都並さんがゴール!!!
その後、空気を読まないユタカもゴール!!!
ここで都並さんの指示。
”空気は読まずにたたみかけよう!優しさ見せるとつけあがるぞ。”
更に空気を読まずにユタカのゴール(2点目)!!!
徐々に相手チームが内輪もめを始めるのよ。
終いにゃ1人多く出場させる始末。”文句言われるまでやっちまおうぜ。”って言ってたらしい。さすが南米の血、負けるのはじぇったいに嫌みたい。
それでも昔ボカジュニアでやってた亘さんって方のダメ押しのゴール!!!
空気を読まない日本人たちのゴールで勝利を味わったよ。
ボクはキトが大好きになったよ。
みんなも応援してください。