忍者ブログ
06 2024/07 1 2 3 4 5 67 8 9 10 11 12 1314 15 16 17 18 19 2021 22 23 24 25 26 2728 29 30 31 08

タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

07.06.15:17

[PR]
  • [CATEGORY:

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

09.22.12:02

三田さん ~バングラデシュ~

どーも、昔の苦みを思い出すコーナーです。

さて、リーグ数戦目にして、早くも降格争いが決定してしまった我がチーム。
まぁ、そうなる予感はしてたよね。


その頃のうちのチームの練習場、団地の広場ですぜ・・・


よくて、近所の公園よ。
団地の広場なんて、酷いもんだよ。
犬がグランドに入ってくるとかは、まだ納得が出来る状況よ。

このグランドに入ってくるのはね・・・
牛ですよ、牛。

グランドには犬と牛の糞がところどころ落ちてるし。
う~ん、バイリンガル。


それをコーチが反省したのか、なんと紅白戦が出来るようなグランドを手配したのよ。
ま、牛の糞は結構あるけどね・・・

で、そのタイミングで、ボクをお世話してくれてた、青年海外協力隊のサッカー隊員の三田さんが練習に参加しに来てくれたのよ。

いやね、三田さんにはお世話になってるし、一緒にボール蹴れるのはスゴク楽しい事なのよ。


たださ・・・


コーチの野郎、日本人がもう1人来たからってスゲエ張り切りやがんのよ。
センタリングからのシュート練習なんか、コーチと三田さんがシューターで、センタリングを上げるのがボク。
うまく合わなかったら”アゲインッ”って何度もやらせられるしね。


いや、他の選手にもやらせろよ・・・


完全にコーチよそ行きですよ。練習が。

結局、3時間くらい練習やったんだけど、疲れてるのはボクばかり。
このコンディションでリーグをどう戦えと?


ユタカの苦悩は続く・・・
PR

09.05.16:05

ご無沙汰のバングラ話

ゴメンネ。
こっちのブログほっとらかしといて。

だってウガンダの話し終わっちゃって、バングラの話書こうとして思い出したら、毎回テンション下がっちゃうんだもん。

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/171/
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/172/

こんな話してたね。

で、リーグは進んでいき、そしてボクらは負け続ける。

その日は正念場。
相手は我がチームと同じ2部から上がってきたチーム。
1部残留にはまずこいつらに勝たねば。


・・・


・・・


勝てるワケねえよ。
向こうさん、ちゃんと給料もらってるんだもん。


相手さんのプレーはよろしいね。

それに比べ、あたいらのプレーはチームへの不満を表わしているかいるかのごとく、散漫なプレーですわ。


と、思ってたのね。
よ~く考えたら給料以前に、あんまりみんな巧くなかったことを試合中に思い出したな。

そんくらいの集中力の中のゲーム。
ゴール前で決定的なチャンスがあったけど、ボクが潰しちゃった。


・・・てへっ。


笑ってる場合じゃなく、チームもユタカもピンチよ。

ただ、その後、ボクはプレーを立て直したけど、チームは負け。
ここから大きくチームが変わっていくことになるんだよね。
それはまた遠い先の話になるんだけど。

ボク、個人的には”生意気な外国人”として、チームから虐めを受けてたけど、リーグ中のボクの動きが良かったため、多少は認めてもらえてたのね。
でも、こうも負け続けちゃうとボクの扱いはひどくなっていくよね。


そしてボクは荒んでいった・・・

05.23.12:38

ビザ ~バングラデシュ~

リーグが始まって、取材も受けましたが、給料はまだ貰っておりません。
ビザ?とっくに有効期限が切れてるよ。

新聞記者からの取材を受けてる時はマネージャーはご機嫌さ。うちのチームの日本人は良いぜみたいに。もうね、食事やら飲み物やら至れり尽くせりでさ。

でもね、その取材が終わって、ボクが”で、ボクのお給料とビザは?”って聞くと急に会話が成り立たなくなっちゃうんだよね。
あたかも”ワタクシ、アナタノ、エイゴワカリマセン。”と言わんばかりに急に会話がたどたどしくなんのよ。

で、リーグの1stステージも終わりに近づき、2ndステージまでの間になんとかしてほしかったのね。ちょっと休みが出来たら1度タイに逃亡しようと思ってたから。
でも、国外に出るためのボクのパスポートはチームが預かってるのよ。


今思うとありゃ人質みたいなもんだね。


パスポートは預かった。大人しくサッカーしてろ。
みたいな。
でも、確実にオーバーステイは始り、だんだん更新されて行くんだよ。
腫瘍はますますデカクなってゆく、今すぐにでもオペを、みたいな。

もう我慢が出来ずにサッカー協会のお偉いさんに相談したら、パスポートをあっさり返してくれたのね。さすが上には逆らわない。


が、しかしその後ですよ。
なんかすんげえボクに怒ってんの。協会のお偉いさんに報告したことが気に入らないらしい。恐らく怒られたんだろう。ボクからしてみれば、完全に逆ギレですよ。

必死な英語も、”チクリやがったな、コンチクショーッ!!!”にしか聞こえないし。もう漫画ですわ。

台風が去るのを待つのみ。
マネージャーの怒りが去るのを待つぐらいなんてことない。だってボクはもっと長い時間給料を待ってるんだから。

そして、ボクはパスポートをゲットできたんだから。


ま、悪用されていない代わりに、更新も何も全くされてなかったよ。
ただ1つ変わったことがあるとすれば、膨大な日数のオーバーステイが出てきたことくらいかな。


あの頃は結構、心が折れそうな時期だったね。

05.21.13:11

取材 ~バングラデシュ~

チームは負けてしまったけど開幕戦でのボクはなかなかの評価でしたよ。

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Date/20090430/1/

でね、取材がボクのもとに来たワケよ。
でもさ、心配じゃん。あいつ等英語カタコトだし、ボクもカタコトだし、ベンガル語なんてもってのほかだし・・・

恥ずかしながら当時付き合ってた彼女(日本人)がいたんだけど、その子が多少のベンガル語を話せるってことで通訳をしてもらうことに。

チームのホテルのレストランにて取材キックオフ。
まずは簡単な英語で父親の名前を聞いてくるの。ココに限らず、この国はなぜだか父親の名前を聞いてくるんだよ。”国籍””宗教””父親の名前”ってのはしょっちゅうですよ。”部屋”と”Yシャツ”と”私”または”愛しさ”と”切なさ”と”心強さ”ほどのセットになった質問。実際、登録時に親の名前も書いてるし。

はっきりと”将宏”と答えたけど、ちょっとだけカッコよくその後に、”THEマサヒロ”って言いなおして、父親の威厳を出してみたけど、それは確実に余計なことであったらしい。

で、お次にバングラデシュに来た理由を聞いてくるのよ。”なんかオイシイと思った”なんて言えず、お茶を濁しながらの回答。
続いてバングラデシュのサッカーはどうだって聞かれたのよ。”あったもんじゃねえ”なんて言えるはずもなく、お茶どころか、バングラデシュ特有の甘いミルクティ・チャイまで濁してお話は進むワケ。

と、なんか小難しいことを言ってる雰囲気。こんな質問。
”日本は長崎に原爆を落とされた。なのに何故アメリカと仲良くしてるんだ?”



・・・知らねえよ。



なんの取材だよ。
ベンガル人ってアメリカが嫌いらしいのよ。だから日本も嫌ってればいいのになぁって思ってるみたい。


いや、アメリカより今は、一個人のお前の方が嫌いだよ。


でさ、気づけばなんか知らないけど勝手な意見ばっかり言ってる記者さんに、ボクの彼女が怒り出して意見してやんの。


いや、ボクの取材だから・・・


売りベンガル語に買いベンガル語。
なんか二人で言い合っちゃってるワケよ。
もうさ、ボクとしたら放っておいてチャイでもすするよね。そこら辺にあるカレーを食うよね。

結局サッカー3、日本について3、その他2、もめごと2でこの取材は幕を閉じたのね。

ま、新聞に載れたしボク的には良かったけど、ほどなくしてボクはその彼女とは終わってしまったよねぇ。
それがキッカケかは分からないけど・・・

04.30.09:54

開幕戦 ~バングラデシュ~

とうとうその日を迎えたよ。
長かった。コレはコレで長かった。

清々しい凛とした朝。
朝の空気を吸い、開幕戦に向け胸躍らせるのでした。


な~んて爽やかな朝、バングラに来て数か月。
1度も味わったことがねえ。

この日も絶好調で下痢よ。
しかもwith微熱ときたもんだ。

おそらく・・・自己推測ではあるけど・・・
きっと軽い食当たりだね。


”プロなんだから体調管理しっかりしなきゃ”


なんて言うヤツはバングラデシュでサッカーやってみろ。”体調管理”ってものが、”とりあえずそこそこ走れる”ってのが水準になるから。


”ってゆーかプロなんだからそんな環境にいるなよ。”


なんて言うヤツ。
ごもっとも。

さて、朝から3度ほどトイレに行き、昼過ぎにチームの集合場所に向かったのね。
その集合場所ってのが埃まみれのチームのローカル選手が住む寮。ってゆーか小屋。

そこで試合前のミーティング。
もちろん何言ってるかなんて分かんねー。ベンガル語大っキライ。

とりあえず、ボクは左の中盤で点を取って来いって指示が出てることは了解できたから頑張ればいいの。


でもさ、下痢with微熱でしょ。
正直つらいよね。何がって、あのバングラデシュって国、熱いんだよ。
この体調で雨季のジメジメした気候でやるサッカーは、格別だね。

よくサッカーを嫌いにならなかったと褒めましょう。


さて、話に聞いてた4時キックオフ。
相手は前年度優勝のブラザーズ。ボクが1度テストを受けようとしてたチームよ。

うちはギリギリで昇格してきたチーム。
リーグ全体でブラザーズに勢いをつけようって腹か。

そうはさせん!
開始早々全開で攻め立ててやるうっ!


な~んてのもいかないのがこの国。


え~~~~っとですね・・・


開幕セレモニーがですね・・・


始まらんのですよ・・・


始まったら始まったで・・・


終わらんのですよ・・・


よし、5時過ぎのキックオフ。
頑張ろう。お陰で下からピーピーと、先にホイッスルが鳴りだす勢いにはなったけどやるしかない。
必死に頑張るしかない。


漏らさないように・・・


ところがどっこい、試合が始まるとユタカの動きがさえてるワケよ。
左サイドをガンガン突破してセンタリング。
うちのFWの打つシュート、枠を外すがいい流れに。

そこでボクの大っキライなベテラン選手チョンチョロのシュートは何を狙ってるか分からず。


名前がふざけてんだよ、アイツは。


意外といい流れに試合を運べたんだけどなかなか点が入らないで、その間に点を取られる苦しい展開に。

そしてボク自身、微熱、下痢、試合中に食らった腰痛でさらに苦しい展開に。

結局、ボクは後半で交代しちゃって大人しくベンチ脇で静かに横たわることに。
チームは1―2でそこも横たわることに。

この国での嬉しいはずの開幕戦はいろんな意味で苦い開幕になったんだね。
今後の展開を思うと、まだまだこんなの序の口でしたが・・・