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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

12.07.09:28

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11.19.13:04

ボール回し(バングラデシュルール)

タイのボール回しはウォーミングアップと遊びの混合の中に、脱ぎたくないっていう本気が同居していたんだよね。

お次はバングラデシュルール。

まずね、何本パスが繋がろうが知ったこっちゃねえの。
でね、股抜きされるでしょ。
それもまた知ったこっちゃねえの。

さすが、毎食カレー味といった大味なルールだね。
食事もボール回しも面白みが全くねえ。

だからさ、自分自身でこのボール回しの認識を変えてやろうと思ったのさ。
やっぱり股抜きは恥ずかしいもんよ。その認識くらいしてもらいたいもんだよ。


ボクが今、指導してる小学生だってボクに股を抜かれたらガックリ落ち込むよ。
・・・何度、それでボクが子供を追い詰めてしまったか。


でもさ、それくらいは感じてくれないと面白くないワケよ。
だから、股を通した時は思いっきりはしゃいでやることにしたの。

と、いいカモが飛び込んできやがったよ。
スコーンと綺麗に股を抜いたのよ。

”フォー!!ヒャッヒャッヒャッ。”
弾けてやったのね。


なんかね、その姿のボクが滑稽に見えたらしく、バカにされるのはボクだった・・・


ボクだって裏海外組のはしくれ。
イケメン(イケてるメンタル)ですからこんな事じゃめげませんぜ。


いつも、嫌がらせをしてくるベテラン選手の股を通してやったのよ。


純粋に怒られたよ・・・


いや、はしゃぐ前に・・・


”何しやがんだっ!!”だって。


なんだ、股抜きが恥ずかしいこと知ってるんだ。
年功序列が残ってるこの国ではベテランの股を抜いちゃいけないらしい。
で、怒られちゃったワケ。


これ以降、ボール回しで、ボクの心は開かなかった・・・
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11.18.10:52

ボール回し(タイルール)
  • [CATEGORY:タイ COMMENT:0 TRACKBACK]

その呼び名は色々あると思うけどウォーミングアップの定番の”ボール回し”。

ボクが今、プレーしてる神奈川県リーグの港北FCは基本的に”股抜かれ”と”パス12本”で2重鬼ね。
ま、そのパス12本ってのは厳しすぎる数え方によって実質5本くらいしか通ってないのに13ほど回ってる場合もしばしば。

港北ボール回しの審判S級を持ってるボクの独断でカウントがなされております。


さて、ボクがプレーした各国のボール回し事情、国によって色々だね。

まずはタイ。
”モンキー”と呼ばれパスを出した人間がその数をコールしなきゃいけないのね。1stの奴が”1(ヌン)”ってパス出したら次の奴は”2(ソーン)”ってね。これが15通るとジャンプなりスクワットのペナルティがあるのね。

ボクが戸惑ったのは”コールミスルール”よ。
1(ヌン)2(ソーン)3(サーム)4(シー)5(ハー)6(ホック)7(チェット)8(ペート)9(カーオ)10(シップ)
って数字なのよ。
なんかね、ボクの7(チェット)は8(ペート)に聞こえたりするらしいの。

ヒドイ時にはペート(8)が、ペー(負け)に聞こえるって・・・
いや、それくらいは発音悪くても意を汲んでよ・・・

納得のいかないモンキーへの転身で多少の心は荒んだね。
ボクがもし尾崎の方のユタカなら、きっと夜の校舎の窓ガラスを壊して回っただろうね。

そして破廉恥ルールも織り込まれてるんだよね。

股を抜かれると服を1枚脱がねばいかんのよ。
理由?そいつは今でも分からない。

ただ、このルールにより、練習が始まる前には靴下まで脱がされ、短パンのみになっていたサブのゴールキーパーがいることだけは知っている。

モンキーはボールに触れるだけで交代なのね。
だから股を通ったボールに対しては必死にアピールよ。

”触った、ちょっとだけど触ったって!!!”

きれいに股を通らなくちゃいけないのね。
そこも必死よ。

”上げたって。足上がってるって!!!”


例のゴールキーパーだけは、腰から崩れ、ただただ靴下を脱いでたけどね。


言葉の下手くそなボクは結構餌食になっていたよ。
地元の洗礼。


その洗礼、帰国まで続く・・・

11.15.12:58

個人遠征② ~タイ~
  • [CATEGORY:タイ COMMENT:0 TRACKBACK]

朝の眩しい光・・・このラブホテル内には届かず。

目をあけると、若手用具係が熟睡。

極めて最悪に近い朝だね。


ま、こんな朝はまだ序章だったのよ。
ベンジャミンとミットと朝飯を食べたのよ。試合に向かうと思ったら試合は夕方らしいのよ。

おい、こんな田舎で何すりゃいい?

と、ミットの友達の家にお邪魔することに。
ビデオ見ながら時間をつぶしてたら原チャリの音が聞こえてきたのよ。なんかね、用具係が原チャリで遊んでたのよ。

理由?
そんなものは分からないけど、なぜかガーナ人のベンジャミンに火がついたのよ。アイツさ、自分の国で免許持ってないのね。でよ、原チャリ乗ったことがねえのよ。だからここで練習するんだってさ。


ポルポルポルポル・・・


すんげえ遅えスピードでもベンジャミンは上機嫌よ。
”俺は国に帰ったら免許取ってバイク買うぞ。”
可愛いやつだよね。

・・・ボクの1コ下のゴツイ黒人だけど。

でも、その可愛さを自分の為だけに取っといてくれよ。
ちょっと運転に慣れてきたらボクに声をかけてきやがったの。

”ユタカ、後ろ乗れ。”


ちょ~怖えじゃんよぉ。


ポルポルポルポル・・・

馴れたとは言えど基本、ビビりながらの運転よ。
今思えばボクの一言がいけなかった。

”うめえな、ベンジャミン。”

完全に太鼓を持ってしまったらアノ野郎気分よくしやがって、スピードあげるのよ。

”速えよ、大丈夫か?”
”任せろユタカ!!!”

って言って後ろを振り向いたベンジャミン。



そのままボク等は山の斜面を転げ落ちて行ったのでした・・・


その後、試合あるのにね。


試合にて。


血まみれの外国人が2人、仲良く整列・・・

11.14.11:35

個人遠征① ~タイ~
  • [CATEGORY:タイ COMMENT:0 TRACKBACK]

地方大会以来、チームで友達が増えたよね。ちょっとは信頼を得たのかもね。
そんな頃、元タイ代表なるミットから声がかかったんだよ。

このミットってあだ名なのね。本名はスーパミット。コーチは本名で”スーパミット”って呼ぶんだけど最初それが本名だと知らずに、”あだ名にスーパーなんてつけさすなんて天狗野郎め。”って誤解してたからあまりかかわってなかったのよ。

そんなミットがボクに言ってくるのよ。
”〇〇日、試合に行くぞ。”

ミットは英語が出来ないのよ。
本人は、英語は出来るけど嫌いだから喋んないって言ってるけど、アイツは絶対に英語が話せないのよ。見え見えの見栄だね。

もちろんボクだってガッツポーズでタイ語は出来ない。

だから何しにどこに行くかなんて知らねえよ。
でも日にちと集合時間と場所は分かったから言ってみたのよ。

どうやらミットが中心になって人を集めて、そのチームで地方の大会に出るらしい。遠征費も出るらしいからガーナ人のベンジャミンの爬虫類のような目は輝きを帯びで、ミットの申し出に了承してたよ。

そんなことは当時のボクはつゆ知らず、ミットの運転する車にボクとベンジャミンとその彼女が乗り込み、荷台には用具係が2人乗り込み、2時間ほどどこか遠くに拉致されたのね。

会場に着いたら結構なモンよ。
何がって、ピッチの干からび具合。
久々に、賭けサッカーを思い出したよ。

ま、試合の方は触れたくないからそっとしておくね。

でよ。
問題はその後だよ。
知らなかったよ。


・・・泊りだったんだね。


ミットの説明、そこは訳せなかったなぁ。

結構ボクって育ちがいいから歯ブラシとか気にしちゃうのね。
ま、そこは何とかなったんだけど、問題は宿なのよ。

なんかね、箱みたいな部屋なのね。
地方だし費用が限られてるからこれが限度らしい。

・・・なんかね。
ラブホテルなんだって・・・



ミットは現地で嫁と合流。部屋は一緒。



ベンジャミンは彼女と同じ部屋。



ボクは????


・・・


・・・


用具係2人と一緒のベッド・・・


初めて男とラブホテルに泊まったよ。

気持ちを切り替えようがねえよな。
その用具係はなんかニコニコしてるし。

で、就寝よ。エアコンが効き過ぎてやたら冷えるんだけど、肌掛け1枚しかねえのよ。さみーさみー。1枚の肌掛けを3人で取り合いよ。
しかもダブルベッドに男3人。せめーせめー。


若い用具係は、夜中、1時間おきに必ず壁に耳をつけて隣の部屋の情事を確認するし・・・


”1杯のかけそば”を上回る”1杯の肌掛け”。

帰りてえ。
帰って誰かに伝えてえ。

その願い、今叶う。

11.13.13:00

完敗 ~タイ~
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タイに来て大きな幸せを感じる日々。

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Date/20081024/1/



ベスに紹介してもらったTABACCO FC。

ベスに感謝。
ベスの父ちゃんに感謝。
エムは許せん。

なんかいろんな人に感謝したいいい気分。
そんな中、ボクの事をやたら気にしてくれてるベスと街に出ることに。
ボク等の住む町マントンタイニーから、ミニバスで街に向かうのね。

アラ、珍しい。

バスの中に日本人が座ってるのよ。しかも、ボクの前の席。

白い無地のTシャツに短パン。スニーカーこそ履いてはいるけど結構な某大将っぷりを出したその彼は、2003年のこのご時世にゲームボーイをやってたんだよ。

絶対に日本じゃ”ナシ”だ。

でも、ここはタイ。
そして今のボクはみんなへの感謝の気持ちであふれてるのよ。
勇気凛凛で話しかけてみたのよ。

どうやら、友達がマントンタイニー周辺に住んでて会いに来たんだとか。

アラ、不思議。
この界隈で日本人なんて見た事ねえけど・・・

疑ってもしょうがない。
エムは信じてもしょうがない。

ここは大将に免じて信じて話を続けてみよう。


と、思った矢先よ。

ピコピコ、ピコピコ・・・



ゲームボーイ始めやがった・・・

確かに面白いよ、ゲームボーイだって。
でもさ、生身のボクも面白いと思うんだよね。


ピコピコ、ピコピコ・・・

見向きもされず。
開ききった心が冷水を浴びたかのように閉ざされたよ。


ベス : ”プアン?(友達?)”
ボク : ”マイチャイ・・・(違った・・・)”

強く生きることをここに誓った・・・
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