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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

11.26.20:41

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06.09.11:24

最高の日 ~ウガンダ~

なんか色々と書きたいんだけど、もう少しでウガンダのお話も終わるから、ウガンダのお話しまくっちゃうね。

ある日のリーグ戦。
ボクの住むマサカ県ってところで、うちのホームゲームがあったのよ。
ホームゲームって言っても色の白い日本人は目立ちまくり。ヒマで珍しいもの好きなウガンダでは、みんなボクのプレーを見たいから、何処のグランドでやってもボクにはホームなんだけどね。

ただ、コーチはボクの事は好きではないようで、難癖つけてすぐにボクをベンチに葬り去ってたんだよね。

ま、ボクも意地になって練習中、コーチにボクのレベルを見せ付けるために、サッカー選手の恥とされる股抜きをしまくって”アーハーン”とか言ってバカにしてるからだめなんだけどね。

だからその日の試合もベンチスタート。
当時はすでにチームはあんまり良くない状態になってたんだよね。給料もらえなくて実家に帰っちゃった奴とかもいたし。

で、その日の試合も例外ではなく、前半から出来が悪かったんだよね。
挙句、コーチまでスタメンで出る始末。


”代打、オレ”


古田監督のそれなんてボクにはなんの新しさも感じなかったよ。

”右サイドバック、オレ”

ウガンダ語の試合前のミーティングの中、スタメン発表だけがボクが理解できる部分。
の、その部分だけこの日は理解が出来なかった・・・


で、試合中は退屈だったから、他の選手に勝手にアップの支持出してみたり、ちょっかい出して遊んでたの。

試合開始直後にも関わらず、ベンチの選手に勝手な指示。
”よし、カウカ!アップ始めろ!”
”よし、ダン!アップ始めろ!”

”よし、マイコー!お前はいいや・・・”
ベンチ一同大爆笑。よし、ベンチは暖まった。

と、その時・・・失点。そして立て続けに2失点目も。


こんな試合の流れですよ。前半終了時くらいには、いつも通りのコーチに対するサポーターからの叫び。

”韓国人を出せ”
”ジン・スン・パク(韓国代表パク・チ・ソンの事)”
”チンチュンチャン(中国語のつもり)”

誰一人として正解者はいないけど、要するにボクを出せって事なんだよね。

でも、ボクと同じポジション(左MF)の奴はキャプテンでコーチのお気に入り。彼をキャプテンに任命したのコーチだし。
もうヤリたいんじゃねえかって噂も。
ってゆーかもうヤッてるだろって話。

ま、噂の根源はボクなんだけどね。
そりゃ出れんわな・・・

そしていつも通りに申し訳程度、後半残り15分FWで出場。
公式戦でFWって初体験なんだよね。

それでもそこそこ出来ちゃうのがボクさ。相手ゴール前の混戦、ボクの前にボールが飛んできたのを、得意でない右足を振りぬいたらそのままボールはゴールに入っていった。

タイ、バングラデシュで点を取った時、ボクは過度のパフォーマンスでよくチームから怒られてたんだよね。
テレビとかで服脱いだりするじゃん。みんなよくやるからボクは、あえてしっかりと着てみたの。短パン上げまくってかなりチマチョゴらせて踊ったり。

ウガンダではみんな点を取った奴はコーナーポストに行くからボクはグランドの中心に行って日本の文化、阿波踊りでも踊ろうかと思ってたんだよね。

でも、いままで地方のトーナメントとかそういうのでは点を取ってたんだけど、国内リーグで点を取ったの初めてだったんだよね。


ゴールにボールが入っていったのを見届けた瞬間、そんな考えが全て吹っ飛んでサポーターの所にダッシュして両手を高く上げるしか出来なかったよ。そして大声で叫んだの。

後ろから抱きついてくる奴がいたんだよね。
振り向いたらいつも一緒に昼飯を食べてる、親友のアンドリューとオチョラが真っ先にボクのところに来てくれたんだよね。

結局、試合は1-3で負けたんだけど、生涯忘れられないゴールが出来てよかったよ。

試合終了後、サポーターが”最高だった”って言って、ボクに1500シリングくれたの。日本円にすると90円くらいにしかならないけどボクには、今までで1番重たいお金だった。

苦しかったウガンダのボクの最高の1日。
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06.05.17:43

チームの行く末 ~ウガンダ~

さて、チームが消滅するか否か。

試合の日にチームが給料を払えばチーム続行。
試合の日にチームが給料を払わなければチーム消滅。

カレー味のウンコか、ウンコ味のカレーか。

確か、当日は空も心も皆ドンヨリ。
チームメイトは腹をくくってるのか、開き直ってるのか、はたまた元々そういう奴らなのか。こぞって近所の小屋で中途半端な出来のナイジェリア映画を鑑賞。
女優は驚くほどの不細工ぞろい。


こりゃ、ますます行く末、不安になる雰囲気。


そんな空気を察したキャプテン。チェアマンのところに直々交渉に出発したんだよね。っていってもそこはホレ、ここはウガンダ。しばらく帰ってきやしねえ。
そしてキャプテンが帰らぬまま、もう時刻は13時半。


【選手がプレーする条件】
滞納された給料を、少なくとも2か月分は支払うこと。


もう解散かと思ってたその時!


チームのバスが来ちゃったんだよね。
1か月分の給料しか払えないチーム側はとりあえず選手をバスに乗っけちゃおうという、強硬手段に出たんだよね。
もちろん選手は乗らないの。
このやりとり、護送する警察と暴れ狂う暴走族の感じ。
こんな時、先頭に立つのはキャプテンではなく1番金に熱く頭の弱いオティカなんだよ。

チーム  : ”バスの中で給料払うから早く乗れ”
オティカ : ”まず金を見せろ”


オティカの強気な交渉が冴え渡るんだよね。
さすが5000シリング(300円)払わなきゃいけないタクシーを2500シリング(150円)まで値切る男。

その後はチームとオティカのシーソーゲーム。押したり引いたりヒイタリオシタリ。
結局1ヶ月分の給料で試合に行くと言うことになって示談成立。

ただ試合は今回も負け。
そりゃそうだ。練習してねえし。
1番マジメに練習してたのはオティカだけど、それバスケの練習だったし・・・

で、前回同様、首都で試合だったから、みんなそのまま実家に帰省。
・・・多分帰ってこないよな。


そんなこんなでチームは生き延びたんだけどボク的には残念な気持ちも多少は。
おいしいネタが出来ると思ったのに・・・

06.04.11:41

テンション下降 ~ウガンダ~

とうとうやっちまったボイコット。
チームのモチベーションも下降中。
とういうより超低空飛行。

原因は未払いの給料。

そして、試合をボイコットしたお陰で、次の試合もボイコットするとサッカー協会により、チームは解散させられるという状況。

そして試合前日。給料納期は翌日。
チーム的にはそれでも払わなければボイコットだそうで。

ボク的には日本の友達への報告として、オイシイから解散もありかなって思うけど、チーム的には結構マジよ。

そんな状況下で公式程度に行われてる練習に身も入らないよね。

ボクは体調不良で練習はしなかったんだけど、みんなはヤケを起こしてるのか、練習時間にも関わらずトランプに熱中するヤツ、巻き割りを必死に手伝うヤツも出てくるよね。


オティカ君にいたっては1人黙々とバスケの練習をする始末。
なんなら隣でサッカーやってる奴らより真剣。


みんな各々現実逃避を刊行中。
体調不良の日本人と精神不安定のウガンダ人達。
ま、試合があっても恐らく勝てねえわな。


ボクが寮でゴロゴロしてると、一部の選手が行っていた練習が終わったんだよね。
そして練習を終えみんなリラックスタイム。ボクもゴロゴロしていたところを、更にリラックスタイム。


そこへコーチ様ご来場。
”チェアマンは明日の試合の後、給料を払うって。”とのご通達。

しかし騙されませぬぞ、近頃のウガンダ人には。
 試合やらすだけやらしてまた給料払わないつもりだろう。みんなそれを察して苦い顔。


決して、この顔はワキガの臭いのせいじゃないぞよ。
どうやらチーム解散へと1歩近づいてる模様だね。

こりゃぁ寝癖満開でエロ小説読んでる場合じゃないぞ、と起き上がり、そして立ちくらみ。

こっちはこっちで情けない・・・
もうなにがなんだか・・・

羽生名人の寝癖には、天才たる何かを感じるがあの時のボクの寝癖にはダメ浪人生の香りがプンプンプンプン。
とりあえず別部屋にいるオチョラ君に報告。心なしか実家に帰るモードになってたね。

そして各々またもや現実逃避。
トランプ、巻き割り。

オティカ君にいたっては聖書を声高らかに読み上げるシマツ。
そんな彼に対してボクが出来ることは、ボクが持っていたエロ小説を声高らかに読みあげることだけだったね。


キリスト様、ゴメンサイ。


リミットの試合は首都のカンパラで試合。うちのチームの寮からはバスで約2時間。キックオフが16時半だから最悪14時半が給料支払いのリミット。
なんか誘拐事件の身代金みたいになってきてたね。

もう、当時はその日の翌日が楽しみで楽しみで。
そのお楽しみはまた次回に。

06.02.11:02

ウガンダリーグの現状 ~ウガンダ~

ボクの知ってるヤツでよく「環境がさ」みたいなこと言ってるヤツがいるのよ。
はぁ?環境とか知ったこっちゃねえし。

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Date/20090508/1/

ってな具合にリーグは再開したんだけど、現状は厳しかったよ。

月日は流れるも今1度起こる給料未払い。
 
ボクは日本からの仕事の依頼があって、帰国予定日を早めたのね。
だからその時、残りのウガンダ生活は1ヶ月を切ってしまっってたのね。振り返ると、いろんないざこざや何やらがあったね。
もう絞れない。もう何も無いと思ってたらここに来てビッグウェーブ到来。


チームがストライキ。


やったね。
とうとうやっっちまったね。
今回も給料支払われてなかったのよね。当たり前のように。
もうね、むしろ給料もらえると思ってるほうが間違ってるみたいな空気。

ちなみにバングラデシュでそれをボク一人でやった際・・・
警察に捕まりかけました。

ま、その話は詳しくは今度するといたしまして、ストライキ中、首都で試合があったのね。しかも日本人が応援に来てくれるって話しよ。
 

それがさ・・・


話し合いで決まった結果ね。


給料払わないから行かないことになったの。


ま、話し合いって言っても知らない間に勝手に始まってたんだけどね。

ボクは前日の夜、マラリアを匂わせる体調で当日ちょいダメージあり。寮で1人ゴロゴロしてたんだよね。したら勝手にミーティングが始まってるじゃないの。
 

ってゆーか殆ど終わってるじゃないの。


ま、現地語で言ってるから何言ってるかわかんねえし、前日の夜に熱が出て、しんどかったし、パンツ一丁だったし、ちょっとう〇こしたかったし、その場にいるだけを決め込んでたんだよね。

でも、たまに理解の出来る会話とかあったんだけど、なんか素敵な無力感が伝わってきたよ。


オティカ君 : 俺たちは前から今日までに金を払わなければ試合に行かないって言ってたんだ。俺はもう実家に帰るぞ。
オチョラ君 : それはいいけど、交通費あるのか?
オティカ君 : ・・・・・苦笑い。


イスマン君の叫び ”俺は試合してえし、試合に出てえ!”
オチョラ君の返答 ”毎試合コーチに金払って試合出てるもんね(小声)”

ボクの親友オチョラはかなり口が悪いことが最近判明。
いや、いい奴なんだよ。心の優しい。

結局、その日は試合に行かずに、その次の週頭までは寮に残って、その日に支払わなければ解散ってことに決定。
ボクは生まれて初めて不戦敗を味わうことになったんだな。


しかも曲がりなりにもプロなのに・・・


その時、帰国まで残り1ヵ月。
最後の最後までこの国はいろんなプレゼント(ネタ)を用意してくれるんだね。

05.08.10:21

リーグ再開 ~ウガンダ~

デビュー戦後のお話、試合の話はしてなかったけど、今回は首都カンパラでの試合のお話。

そして首都に住む冷やかし好きな方のお陰で、結構な人数の日本人が応援に来てくれたのね。


いや、出るかわかんねえっすよ。


予想通り、当日ボクはベンチスタート。
もし出れるならスタメンの選手よりボクの方が全然イイってことをみんなが比較できるからいいかなぁとか思ってたの。


そしてボクのその日の最大のテーマ。

【サッカー選手だという証明】

普段ボクはすべての場所がヌーディストビーチに思ってるらしく、すぐチ〇コを出すんだよね。
フランス語圏のため英語が苦手なコンゴ人のゴロー君との挨拶なんて、お互いにチ〇コを見せ合うという、サッカー選手というか大人として下の下な所作をしてる始末。

あ、ユタカってサッカー出来るんだね。
って思ってくれればいいなぁ。


さて、試合開始。
面倒臭いから内容は簡単に書くね。
チョーーーつまんねえ試合。ベンチで見ててお金払ってくる客に失礼だろとか思っちゃった。

で、後半残り10分。
コーチの隣に座ってるヤツがスタンドで観てるボクの知り合いに”もうすぐユタカを出すからな。”っていうアピールを始めたのね。


ただ、ソイツとその日初対面だったんだけどね・・・


誰かも分からぬ野郎がベンチ入りできる国。
それがウガンダリーグ。

で、申し訳程度出場したんだよね。
自分で言うのもなんだけど結構イケてたはず。盛り上がったよね? 日本人の皆さん。

試合が終わってチームメイトがボクに言うのよ。
”お前はたくさん日本人のサポーターがいるんだな”って。
いや、ウガンダ人のサポーターだってお前らより多いぞ。

そして予想通り試合後は、いつもそこまで仲良くしてない奴に限ってあの日本人の女を紹介しろだのって。


スマン、女性陣。
みんな俺の彼女だからダメだって断っておいた。


ただそんな中、1人で日本人女性4人組の中に飛び込んだボクの良き理解者の1人パスタ君。あの勇気はあの日のMVPだったね。

ただ女性陣は驚いて逃げてたけどね。

おいっ!応援に来てくれたのはありがたいけど、そんなパスタ君から逃げなくたっていいじゃないかっ!意外とアイツ、傷ついてたぞ!


黒人の繊細な部分を感じれた首都の試合でしたとさ。