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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

11.26.22:21

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05.07.12:58

ドクター ~ウガンダ~

チームメイトも徐々に帰ってきて、リーグ再開に向けハードな練習が始まってきた頃のお話。

しばらく実家に帰って、しこたま休んでたくせに、どうやらチームメイトにケガ人、病人、果てはバカが多いらしい。


ま、バカは治せないんだけどね。
 

実家での不摂生が原因か、御存じ”ハードフィジカルトレーニング”かは誰にもわからないけど、とにかくケガ人が多いらしい。

そしてある日の練習後、チームの移動バスに乗り込み寮に向かうはずが、なんかいつもと違う道を走行してるのよ。で、よく分からない建物の前でバスは停車したのね。


”ここどこ?”
”病院。ケガ人とか多いから。”だって。


なんでもチームお抱えのドクターがおるそうな。 流石、曲がりなりにもトップリーグのチーム。

ボクは、父母が丈夫に産んでくれたお陰でケガはなかったけど、父に似てお腹は弱い。いつもお腹はヘビーメタルを奏でてる状態さ。
そんなわけでチームメイトと一緒に見てもらうことに。

でもね、スゲエ混んでるの。噂によるとなんか治療費が要らないとかかなり安いとかで。


ほほう、そう言われてみれば患者さんは中々のいでたち。
そこらの路上がおうちって言うような方々もおられる。


ま、言ってる自分も、まんま練習着だったけどね。
チームメイトに関しては、それスパイク履いたままじゃんってのまでいる始末。
かなり待たされると思って腹をくくっていたけどボクらは優先的に診察してもらえた。

さすが、チームお抱えドクター。


んで、気になる診察は。
具合を聞かれたから、下痢がヒドイって言ったら”何食った?”だって。

いや、何が悪かったって言うか、どれが大丈夫だったかを探す方が難しい食生活だぞ。
とりあえずウガンダ飯って答えたら、紙になんか書いて、コレ渡して薬もらってこいだって。
他の選手に至ってはどこか痛いとかの訴え対してあまり見ずに薬を処方。


さすが、チームお抱えドクター。
診察はノールック。
患者にはスルー。


2日ほど薬を飲もうかどうか悩んだけど、1日3食に対して4回の排便は需要と要求がおかしいと思って薬を飲んでみたのね。

効いたね。

でも、体が疲れやすくなりまして。
副作用ですか?
きつい薬なのかな?
寿命縮まってるのかな?


そしてそんな体の中、次の日も練習。
コーチ様より入電。

”ユタカ、体力つけろ”

気をつけます。
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05.06.13:51

トレーニング再開 ~ウガンダ~

しばらく帰ってこなかったチームの人間がぼちぼち集まってきて、ようやく厳しい練習が始まった頃のお話。

相変わらず朝から3時間、夕方1時間半。
朝の練習なんてほとんど走りよ。このまま走ってたら日本に着いちゃうんじゃねえかってくらい走るのよ。
技術がないから走るしかないんだって。


ボクにはエライ迷惑だよ。


ボクね、フィジカルトレーニング嫌いなの。
長い距離走ると左肩痛くなってきちゃうし、インターバルの間独り言うるさいし。
いや、一応やりますよ。サッカー選手だし。でもね、モノには限度ってあるじゃん。

前にも多少書いたと思うけど、どんなことやるかっていうとまず、ハードル。


高えのよ。


文字通りハードルが高いの。
奴らの身体能力に合わせてるからね。
で、みんな飛べるのかなーとか思ってたら、遠くの方でガシャンガシャン音が鳴ってるのよ。
そしてふと見るとハードルと共に倒れてるのが何人か。


そんな中、ボクはというと・・・


あ、意外と飛べてる。


その後、馬とび。
これね、前にも書いたとおり、馬が仁王立ちなの。故に仁王様とびって言うのかな。
気を使えねえ奴にいたっては頭を屈ませないからボクのキ〇タマと奴のアタマ、いろんなタマがぶつかって痛えんだよね。

で、そのあとは長距離走。永遠と思われるね。約1時間ほど。

ゲーム(紅白戦)って言ってもフィジカルトレーニングの要素満載だし。
どんなゲームかって?
5対5のフルコートゲーム。しかも点を取る時は5人全員がゴールエリアに入ってなきゃいけないんだよ。

疲れてて当時はサッカー以外の時間ほとんど寝てたもん。


怪我しちゃったら休めるのになぁ。
とか思っちゃってるけど残念ながら父・将宏、母・久子のお陰で昔から怪我しないんだよね。


やるな、あいつら。そしてありがとう。


最近一番大きな怪我って言ったら深爪くらいかな。

そんなボクは、コーチ様より体力無いから走り込め!との支持を受けてました。
これ以上どう走れって言うんだよ。ボクは、ウガンダ人と違ってそこそこ技術あるんだけどなぁ。


高校の夏合宿がやわらかく感じたあの日の思い出でした。

05.04.11:32

レフリー ~ウガンダ~

リーグ出場→給料受理→チームメイトが帰省。
集合から2日をすぐ戻って来ず。

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Date/20090420/1/

そしてボクは・・・
未だに家はなし・・・

いうならば犬を連れてないってだけで当時の安達裕美と同じ状況だよね。ってことはそのうち幸せなオフサイド結婚が出来るのかしら。

そんなボクは青年海外協力隊の人(カズさん)の家にパラサイトさせてもらってたんだよね。ま、バングラデシュの時もそうだったんだけどね。
もうね、ここしばらく住所もってないの。そしてその時期に至ってはビザすらなかったの。


そして金だって・・・


ま、明るいビンボーを満喫しようと生活してるわけです。
そんなパラサイト生活、カズさんは理数科教師隊員。カズさんの家は教えてる学校の中にあるの。広くていい家なのね。

で、その学校。
放課後みんなでサッカーやってるわけよ。
何度かボクは一緒にプレーをして、お茶目なプレーを披露してるのよ。

で、珍しく練習が朝だけの日があって、早めに学校に戻るとカズさんより『定期的にやってる生徒同士の試合があるんだけど、オレは打ち合わせで行けないけどTAKA(ボクのあだ名)はどうだって言ってたよ。”』
なんて言われました。

普段お世話になってるし”行ったら盛り上がるよ。”のお言葉にちょっと乗り気に。
とりあえずシャワーを浴びてみる。

スッキリしたところでグランドに行くとチラホラと人が集まってて、なぜかカズさんがリフティングをしてるのよ。まぁあの人もウガンダ人みたいな人だったし打ち合わせなんてどうでもいいんだろ。


失礼。
途中でちゃんと打ち合わせに行くらしい。


さて、ボクの予想ではグランドに降りたら誰かしらが声をかけて試合に参加するんだろうなぁって思ってたのね。

そして・・・

案の定リーダーらしき男が寄ってきた。そして一言。



”レフリーやってくれ。”



新しい!
プロ選手捕まえてレフリーやれとは。


ハイ、勿論やりましたよ。


でもね、みんなかなり下手なの。
オフサイドとかファールとかハンドとか細かいのをいちいち笛吹いてたら、ボールポゼッションは8:2でレフリーになっちゃうからあまり笛は吹かないようにしたの。

オフサイド=前向きな証明
ファール=元気の証明
ハンド=前足

このように割り切ってレフリーを勤めました。

で、25分ハーフのゲームなんだけど、この定期的に行われてる伝統の紅白戦。後半の途中で晩御飯の時間だからってことで、打ち切りとなって解散になっちゃったね。


ポツンとボク1人を残して・・・

04.20.10:49

勝手なオフ ~ウガンダ~

給料をもらって実家に帰った我がMasaka FCの猛者達。
しかし・・・

オフが解けても、寮に戻って来ず。

オフ明けの予定から3日たったのにも関わらず、ボクが寮から帰ろうとした時にいた人数は6人のみ。
ちなみに1週間後にはリーグがあります。

そんな状態でチーム練習なんてやれないから、当時は個人でボクがお世話になってる青年海外協力隊の人の勤務してる学校の部活(もちろんサッカー)に顔を出してたのね。ちゃんと地元サポーターを増やさないといけないし、いろんな技を披露。
紅白戦では2得点を挙げ気分良くビールを飲み就寝。


だって、どうせ次の日練習ねえし。


・・・なんて思ってたら翌日の朝(7時頃)からウガンダ人お得意の”忍法・携帯電話1コール切り”がやってきた。恐る恐る確認してみるとコーチ様よりいただきました、1コール。
人の良いボクはかけちゃうんだよね。
そしたらね、”今日、フレンドリーマッチがあるぞ。サポーターが待ってるから来い”だって。


なんで朝一の試合をサポーターが知っててボクが知らねえんだよ。


でもね、行っちゃうのがボクなの。試合好きだしね。
でもさ、チームメイトこの前まで6人だったよね。どうするのかと思ったら、現地着いて驚き。


知らない選手がうちのチームににいっぱいいるの。


どうやら、どこかから誘き寄せたらしい。
フレンドリーってそういう意味?
なんかフルーツバスケットみたいだよね。
 

で、うちのチームメイトはというと・・・4人。


人数2人も減ってんじゃん。


試合は5-4で苦勝ではあったけどボクは結構良かったよ。
で、寮に行くと来なかった1人がお出迎え。


もう1人はどこかなぁ・・・


あっ、女口説いてました。


”もうすぐでコイツは俺の女”になるだってさ。
よく見たら・・・っていうかよく見なくても結構おばさんっぽいんだよね。ま、個人の趣味に関しては何も言いませんよ。

だからボクのことも放っておいてよ。
”お前もいるか?”
聞かずとも察しろよ! いねえよ。当時も、そして今現在も。

そんな状態だけど。
こんな状態だけど練習はやるそうな。


・・・数人で。

04.17.11:11

デビュー後の現実 ~ウガンダ~

とうとうリーグデビュー出来たわけですが・・・

って前回もこんな出だしで始まったね。
ってゆーのもデビューしたところで現実はシビアなんだよね。

いやね、実はその試合後、練習が休みだったんだよね。
理由は、ちょうどリーグのプチ中断の時期に、前回ボクがデビューした試合の次の日ずっと滞納されてた給料が出たの。


あっ、値段は聞かないで。泣きたくないから。


でさ、試合まで2週間ちょい空いちゃうからって、みんなこぞって実家に帰っていっっちゃったんだよね。

寮に残ったのはコンゴ人のゴロー君だけ。
さすがにコンゴに帰れねえわな。
コンゴとウガンダの国境付近にはゲリラが出るって話もあるし。

で、昨日ようやく練習再開の連絡が入って疑いながらもチームの寮に・・・


うん、やっぱりね。ボク入れて3人しか戻ってきてねえ。


でもこんなのね、もう想定範囲内ですわ。
なんかね、ボクの感覚がずれてきてたのか、その頃には、なんも驚かなくなってるよね。
でも普通じゃねえよな、これは。


そんな時、ボクの親友オチョラ君が帰宅。4人に。
ま、だからって練習時間にゃ間に合わん夕方の帰宅だけどね。


ボクはというと久しぶりにサッカーしようと思って、寮の前の庭でまずボクの好きなリフティングから。久しぶりに何回ぐらい出来るか確認したけど数十分後、数えるのが面倒くさくなって技の開発に勤しむことに。周りでそれを見てる子供たちは見たこともない技に終始驚きよ。

そんな子供たちを見てたら遊びたくなってきたから、オチョラ君を誘って子供とミニゲーム。ボクね、こんなことばっかりしてるけど結構サッカーは巧いの。だから子供たちは、みんなボクと一緒にサッカーをやりたがるのよ。

久しぶりにサッカー小僧に戻れた気がした。
元々サッカーで遊んでるのが好きだったボクは、プロとして厳しい環境の中プレーしてるとやっぱりどこかおかしくなるんだよね。子供をからかいながらやるサッカーは格別ですぞ。

サッカー選手ってゆーより、サッカー小僧に近いんだよね。
あの時も、30歳になった今も。

だからあの時、ウガンダの子供たちと一緒にやったサッカーがスゴイ楽しく感じたなぁ。


でね、その後サッカー小僧に戻ったボクは、小僧らしく庭でフルチンになって着替えてチームのママに一瞬見られるのでした・・・