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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

11.27.00:22

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04.13.09:38

雨上がりの・・・ ~ウガンダ~

とうとうウガンダリーグでデビュー出来ましたが・・・

雨季で気分が滅入ってたなぁ。

主婦みたいなこと言っちゃうと洗濯物も乾かないし。ボクらは朝と夕方の2部練習となってるから朝着た練習着は早く洗って午後の練習までに乾かせたいんだよね。

晴れてればそれは余裕。

その日は朝(練習後)から雨が滴っており、急いで洗濯だけを済ましたの。乾かなかったら濡れたまま練習かなとか思って。

ま、これでも海外生活はもうすぐ3年になろうかと言う時期だから、雨季の空の雨の引き際ぐらい予想は出来るようにはなってたのよ。だから外に干してチームの寮でゴロゴロしてたんだよね。

かなり晴れ間が出てきたその頃、ボクは洗濯物の様子見と光合成するためにちょっと寮の前の広場をフラフラと。

するとチームメイトが屈んで地面から何か拾って食ってるんだよね。
畑周辺だったから何か野菜でもあさってるのかと思いきや・・・


虫?!(羽蟻と思われる)


思いっきり虫食ってるんだよね。

雨上がりにやたらと現れるらしいんだよ。
前に子供が食ってたけどチームメイトの食い方はかなり豪快。


”お前何食ってるんだよ。”


なんて聞いてこっち振り向くと唇に何枚もの羽が付着してんの。
口紅塗った後の女性のよくやる”んぱっ”ってやつと同時に息を吐くと、その数々の羽はぱっと宙を舞うんだよね。やたらウケちゃって笑いながら彼らの食事を止めたのね。

したらさ・・・



”お前も食え”ですって。



あのね、虫だってまさか人間に食われると思ってないでしょ。
ダメだって、自然の摂理を人間が侵しちゃ。

って言ってる最中にも地面から出てくるところをパクリ。飛んでいる虫をさっと捕まえパクリ。かなり上手いもんですよ、キャッチが。

そうしているうちになんか周りの奴らが”コレ食え”モード。
美味しいぞ、だって。

”美味しい”のか”オイシイ”のか、どっちの意味かは分からんがこう見えてもボクは結構育ちはいいの。虫とか結構苦手なんだよね。それを口に入れるなんて。


でも、注目されてると期待にこたえなきゃ精神が育ちの良さを凌駕してしまった。
しかも、あいつら黒人のくせに”空気読め”みたいな雰囲気出しやがんの。
あいつら自身、空気なんて吸ったことしかないくせに。


食ったよ。ああ食ったさ。


もう踊り食いですよ。味なんてねえって。叫んだからそれどころじゃねえし。
生まれて初めてだよ。歯に羽が挟まったの。
虫なんてスゲエボクの手でもがいてたしね。

でも、オイシかったかな。

ボクがアフリカの雨を嫌いになった理由の一つかな。
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04.10.10:31

デビュー ~ウガンダ~

日本サッカー協会的にはものすごく小さい一歩かもしれない。けど、その一歩はボクにとってある境界線をまたぐ一歩になるのでした。

ちょっと月面着陸っぽくはじめてみました。


以前、ようやくウガンダサッカー協会に登録が出来たボク。http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/144/


そんなボク・・・

とうとうウガンダリーグデビューしちゃいました。


もうね、グランド出た瞬間“タカ(こっちでのあだ名)、ウェルカム”“オー、ジャパニーズ”って叫ばれまくり。

中には“チャイニーズ”


・・・そこはちゃんと当てようよ。


ま、とにかくサポーターから大人気。

ボクもこのピッチに立つのはバングラデシュ以来久々。思わずただいまって言いそうになったよ。
ボクの結果から話すとスタメンの途中交代。内容も良くも悪くもって感じかな。

では、試合内容の方を。

開始早々、いきなりロングボール合戦。
あっ、ロングボールって言っても上にね。例の高いボールね(以前ブログにも書いたと思う)。ボクは思わずチームメイトが空にいるかと思った。

ゆえにサイドハーフのボクはボールに触る機会がかなり少なかった。

と、その時ボールがボクの元にやってきた。なんとか客にアピールを諮りたいボクとしてはいきなりドリブル突破を試みる。大成功!相手DFを振り切ってセンタリング。風になったボクにその日1番の歓声が上がる。 なぜならその相手はウガンダ代表のDFだったから。
きっと観客はボクにかなりの期待をしたことだろう。


そして期待をさせたまま、鳴かず飛ばずでボクはピッチを去っていった。


中盤の機能は全く無かったね。あまりボールに絡めなかったよ。そして後半の残り10分。試合を決めたのは以前紹介したゴロー君のキラーパスだった。


あっ、相手チームのFWにね。


何を血迷ったかそんなバックパスをしちゃったの。
で、0-1で負け。

個人的な感想は相手チームのユニホームがカッコいいとかボクのソックスだけ色が違うのはイヤとかそんな感じ。
まだ、残り何試合かあるから勝ちに貢献できるようにがんばります。

*ちなみにデビューしたボク、未だビザの更新できてません。ボクが先にゴールをゲットするか警察が先にボクをキャッチするか勝負です。

03.17.11:19

急展開 ~ウガンダ~

日本の現在の生活ってだいたいの流れって想像できるじゃん。
いきなりのピンチとかいきなりのチャンスとか。まぁ、あるところにはあるんだろうけど、海外生活をしているとそれが急に来たりするワケよ。

午前中の激しいトレーニングの後、いつも通り寮の前の広場で鼻歌を歌って近所の子供と戯れている時のお話。

急にコーチから電話がかかってきたのよ。
”何してるんだよ。早くタウンに来いよ。”
おっと。なぜ怒られているのかがイマイチ理解が出来ない。そしてもちろんアポイントも入っていない。

それがですよ。
それがですよ。




とうとう、とうとうサッカー協会に行って登録することが出来た。

急に呼ばれて街中でコーチにあったら、その足で首都カンパラまで移動。サッカー協会に行ってようやくですよ。


長かった。恐ろしく長かった。
何回も心を折られそうになって、その度に仲間が支えてくれて。
感謝してもしきれない。


今までをダイジェストで。

まず、こっちのビッククラブで練習生として参加。内定をもらうが、かなり深く騙されててそのままチームを去る。

今年からトップリーグに参加してきたチームに内定。サッカー協会が国際移籍証明書っていうのを去年プレーしてたバングラデシュから取り寄せれないと(FAXの通信異常)出場資格を与えてくれず。

バングラデシュの友人や日本の友人に助けを借り自分で国際移籍証明書を確保(本当はサッカー協会同士でやり取りするものなので認められない)。

そうこうしてるうちにチームが給料を出し渋りそのまま退団。

地方のチームを受ける。内定をもらう。
何故か今までボクにノータッチだったチームがボクを訴える。
”あいつは俺たちから金を受け取ったのにうちでプレーしないとは何事だ”だって。

シラネエの一言で一蹴。

そしてようやく昨日、サインをして登録をしてきた。
ということで、この日、ボクはUリーガーになれたのです。

その間、細かいことで言うなら
マラリア2回
携帯電話を盗まれる2回
バイクに軽く轢かれる1回
ユニホームをパクられる1回  等等。

ちなみにボクには兄貴と弟がいるんだけど兄貴が市役所、弟は県警。二人とも公務員なの。うちの親父は安定した公務員を息子たちに望んでいたのに真逆の道を進んでしまったボク。

でも安心してください。
このチームは県庁のチーム。一応、公務員となりました。

注:でも、本当はサッカー選手ですよ。

03.16.13:42

ビザ ~ウガンダ~

ウガンダに来て早数か月。
ITC(必要書類)の関係で試合に出れずに契約も出来ず。
最後のチャレンジとMasaka FCに潜り込み練習参加をする日々。


そんなボクの生活・・・


とうとうオーバーステイが始まった。
って言ってもたいした焦りもなく生きてるわけだけど。

高校野球風に言うところの3年連続4度目の不法滞在といったところでしょうか。ボクのこの海外生活はもうすぐ3年。

なんか、オーバーステイとは切っても切れない関係。
タイで2度、バングラで1度、そして今、もう1度。


”そんな人とは別れちゃいなよ。”
”でも、あの人、やさしい時だってあるんだよ。”


DVに悩む女性のように、こうやって自ら望ますともオーバーステイとは別れられないのです。

もう得意ですよ。
オーバーステイ。

マラリアと同じくらい(2度)。

携帯パクられるのと同じくらい(3度)。


そしてボクの頭に流れるあの2文字の解決策。



” 裏 金 ”



でもさ、目を細めてみると”裏金”の文字も”募金”に見えなくもない。
入局管理局からしてみれば同じようなもんだろうけどね。

この裏金だって、こんな公に言っちゃってるけどチップという名の正当防衛みたいなもんだし、こういう国じゃ結構当たり前なんだよね。

タイとかは違反車を捕まえてその場で金を受け取って許してやるとか。
でもまだタイなんてマシなんだよね。なんとか労働ビザ作れたし。

そう、ボクはプロサッカー選手で給料をもらってるから労働ビザってのを取らなきゃいけないの。
バングラデシュで契約時に労働ビザを作ってくれって言ったら、驚きですよ。


”チームから金を貰ってないってことにしとけ。貰ったら税金払わにゃいかん。” 


そして・・・


警察に捕まりかけたのでした。
その他の日にも入国管理局の人間が来てしばし説教。

昼飯代をあげたらウキウキで帰っていったけど。

スゴイ悪い子なんて言わないでください。
チガイホウケンですよ。
チガイホウケン。
生きてかにゃいかんのですよ。

03.13.11:12

外国人選手 ~ウガンダ~

タイ、バングラデシュってプレーしてきてウガンダが3ヵ国目になるわけだけど、どの国でも外人選手ってのはいるんだよね。

タイにいたときは同じチームで言うとガーナ人、ナイジェリア人、コートジボアール人。
バングラデシュのときはウガンダ人。
アフリカンばっかりなんだけどね。

他の国はどうか知らないけど、ボクがプレーしてた国はローカル選手が英語をあまり話せないため、外人同士は仲良くなるのよ。母国じゃないってことで色んな苦労も分かり合えると思うし。


ここで断っておくけど・・・
こんな書き方をしたからってボクが英語を話せると思うなよ。理解して無いくせに抜群のタイミングで”A-ha”とか”Oh”とか相槌を入れれるから何とか生き抜いて来れたワケ。


でね、このウガンダにて、外人選手はボクとコンゴ人のゴロー君。
でね、コンゴってフランス語とスワヒリ語らしいのよ。でも、奴はボクが外人ってことで気にかけてくれるんだよね。


でもごめん、ゴロー!
ウガンダ人とコンゴ人の区別がつかねえ!!!


無理して英語を話そうとしてるときは彼の眉間にはゴルゴ13のような皺ができる。でも、何かを伝えようとしてくるの。


でもごめん、ゴロー!
月曜日はチュースデイじゃねえよ。


練習が終わるとお祈りをする習慣があるんだけど、そのお祈りってのは一人が代表して何かを喋ってみんなは目を閉じて黙想。
そんな時、ゴローは日本語でいいからユタカがやってくれって言ってくるんだよね。


すまん、ゴロー!!!
何言っていいかわかんねえから”お疲れ様です。家に帰るまでが練習です”とか適当に言ってた。


暫くしてゴローは気付いたんだね、ボクとちゃんとコミュニケーションが取れてないって。それでも真っ直ぐなヤツはボクに猛アプローチをしてくるのよ。


マジでスマン!
練習中に急にチ〇コ見せられてもどういう意味か分かんねーよ。


その誠意に応えるには、ボクもヤツに見せるしかなかった。
それ以来、紅白戦の前はお互いに見せ合う事が日課となった。


・・・ボク等には言葉は要らない。