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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

11.27.02:21

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02.24.10:48

最終戦 ~ウガンダ~

ボクがチームを探し、ITCをゲットするためにあくせくしてる間に、このMasaka FCは1stステージの最終戦を迎えるまでに話は進んでいたのよ。

試合会場は首都のカンパラ。
さすがに時間にルーズなウガンダ人とはいえ、公式戦では片道2.5時間でも試合に遅刻しない。

こっちのリーグは全部で15チーム。2部への降格は5チームもあるらしいの。
で、うちのチームは12位。降格争いをしているわけ。

相手は15位のチーム。この試合は必ず勝ち点を上げなきゃいけない試合だ。ボク個人的にも新しいチームがどんな試合をするのか楽しみだったし。
さてさて、試合前のアップが始まりまして。


ん?おかしいぞ。


相手チームがなかなかアップを始めないのよ。
痺れを切らしたのか、チャンスと思ったのかは分からないけど、うちのチームなんて全グランドを使ってアップ始めちゃってる始末。

でも、そんなことだってたまにあることだからそんなに気にしない。

・・・それもどうかと思うけど。


では、壮絶な試合内容をお話しましょう。
まず、いきなり結果から話させてもらいますが・・・



   不
   
    戦
 
     勝
   
      ・
       ・
        ・


一応この国のトップリーグですよ。
これネタとかじゃなくってマジだから。

正確に言うと相手チームは来ていたのよ。
で、試合始まる時間になってもアップも始めないからおかしいと思って控え室の方を覗いてみたらみんな私服なの。
”何やってんの?”
周りのギャラリーに聞きましたところ・・・


”スパイクが足りないらしい”


だって。
なんか両チームにとって残念な結果だよね。
ただ、ただ無念。


日本で言うところ、『本日の清水エスパルス対の横浜Fマリノスの試合はスパイクが足りなかったため清水エスパルスが勝ち点3をもぎ取りました。”
みたいな具合よ。

だって日本で言うJリーグと同じカテゴリのリーグだし。

この国に来て5か月ほどが過ぎた頃のお話。
この国のサッカーでネタみたいな話はそろそろ出来ないと思ってた。
まだこの国は色々しでかしてくれるんだね。

でも、そんなリーグでプレーするため必死こいて動き回ってる自分がちょっと可哀想になっちゃった・・・
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02.23.11:43

Masaka FC ~ウガンダ~

さて、ウガンダの友人、イドゥリスのお陰で練習参加が可能になったMasaka FC。

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/125/

マサカ県に着いてから、イドゥリスの迅速な対応で、夜にコーチと落ち合えたのね。暗かったから最初は何も見えなかったんだけど、よ~く見たらそこにコーチは立っていたんだよ。

”明日、朝8時にここに来な。”

って言うからそれを信じてその日はカズさんの家に。
恐らく・・・いや、確実に8時には来ないだろうからコーチの電話番号を聞いといたのよ。

はい、ビンゴ。

次の日、当たり前のようにコーチは現れないのよ。
もう、それはそれで予定通りなんだけどさ。

もう、そんなのは慣れっこさ。
そのための携帯電話。
よっしゃ、かけてやろう。



・・・電波が通じないらしい。



嗚呼、こりゃ予想外。
一瞬だよ、一瞬だけ寒気がしたよ。
このいつもいつもなくらいの予想以上。

昨日の闇夜でコーチと会った時の記憶を辿って、ヤツが来たであろう方向に向かって、歩き出したのね。曲がりくねった坂道をひた登ること10分。陽気な黒人たちの笑い声が聞こえたのよ。


やった。
そこにはチームの寮が建っていた。
で、前の広場でボール回しやってる。


こいつらがMasaka FCの選手だな。
近寄って挨拶したのよ。そしたら眠そうなコーチが寮から出てきてボクにまず一言。

”Good morning”

・・・

朝一は”おはよう”であってるけどさ・・・
とりあえず来いよ。で、携帯なんとかしろよ。

って言ってももうしょーがない。
すぐさま着替えてボール回しに参加。

コーチを待ちすぎたせいで、練習は佳境に差し掛かっていたようで、ほどなくして練習は終わっちまったのよ。

ま、顔見せできたしよしとしよう。

これが最後だから常に前向きにいかねば。
朝から再度決意をさせられる日でしたとさ。

02.04.11:19

ラストチャンス ~ウガンダ~

前回なんかうまいこと練習参加が出来ることになったチームは”Bunamwaya FC”。
でもね、練習が始まるまでに1週間くらいあったのよ。昔の事だから理由は忘れちゃったけど・・・

でね、そんな時にもう1つのチャンスがやってきたのよ。
それはね、マサカ県ってところでまたテストを受けられることになったのよ。
時期的にラストチャンスになるでしょうな。



このお話しは青年海外協力隊のカズさんって人が働いてる学校に訪問したことから始まったの。
勿論マサカ県って所ににチームがあることも知ってたから学校でサッカーを生徒とやるという名目で行ったけど下心はあったのよ。すると案の定、教頭秘書がマサカでプレーしないの?だって。

しかもコネクションもあるらしい。
で、受けることになったってワケ。

でもね、ここまでならただの計算。
ここからが自分でも恐ろしく感じてしまうほどの運。

バングラデシュで一緒にプレーしてたイドゥリス君はマサカの人間らしいのよ。で、たまたま町でそのイドゥリスに会って携帯の番号は交換してたのよ。でも彼の携帯は鳴らしてもいつもオフ。いつも電話は一方的に彼のほうから。

”ポケベルが鳴らなくて”

懐かしいですね。そんな懐メロ。
そんな歌を思い出しちゃうくらい一方的。
しかもたまにかかってくる電話の内容はね。

”もうウガンダ人とやったか?”
コレに限る。

そんな彼がなんとマサカに行く前日に偶然電話をくれたのよ。
で、いきなり”オー、ジャパニーズ、インポート、ユタカ。”

彼はボクのことをインポート者として扱ってるんだよ。
でね、いつもの一言。


”で、もうやったか?”


相変わらずだ。
これでもかってくらい相変わらずだ。


いや、そんなことより明日、マサカに行くから。
で、マサカのチーム受けるから。

そんなイドゥリスだってただSEXに憧れるイスラム教徒じゃないぜ。
今の状況を話したら、そのマサカのコーチを紹介してやるから明日ウチに来いだって。

で、翌日。
マサカについてイドゥリスの家に行ったのね。濃くて甘~いジンジャーエール、その名もストーニーを頂きまして、早速コーチを紹介してもらったのよ。
更にボクをプッシュしてくれて好印象。

”大丈夫、ユタカは契約できるよ。”
だって。

んもう、イドゥリスったら。
バングラデシュでマイコー(もう1人のウガンダ人プレーヤー)と3人でAVを見ながら”Hey Yutaka. What are you doing.”なんてSEXに憧れてた君ではないんだね。
そしてボクはヤッてないから。


ってことでボクはMasaka FCを受けることになったの。
Bunamwaya FCには申し訳ないけど断りを入れて。
 

でも、マサカ県ってマラリア多いらしいからなぁ。
もう3度目はいやだなぁ。

02.03.11:06

新展開 ~ウガンダ~

3歩進んで2歩下がる。
3歩進んだ時点で反対を向いて2歩下がれば5歩進める。
もうね、そんな屁理屈言うしかないの。 前を向くしか生きるすべはないの。

現在、チームと収入を失ってしまったボク。
トレーニングは続けないといけないから1stディビジョン(日本で言うJ2)のチームで練習参加。

それと平行してこっちでコーチ業も探してるところ、おいしいお話が舞い降りた。
ちょうどその頃にウガンダで、日本で言うところの全国高校サッカー大会が開かれているらしいの。
で、それをチェックしに行ってくれないかとのお話。

何でかって?

その大会の選手の中から30人を選んで強化合宿を行うとの事。ボクにはその選考と合宿のコーチをやってくれないかとの通達。ま、何人かいるうちの1人なんだけどね。
でも、面白そうじゃん。
ユース代表のコーチみたいなもんでしょ。
いろいろなトレーニングを考えたりワクワクドキドキ。

”明日サッカー協会の人(チャールズさん)と話してきて”
って言われてアポをとり次の日、早速サッカー協会へ。



・・・予想通り来ない。

2時間くらい待てばいいのかな?
周りの奴にチャールズはいねえかと聞くんだけど、知らんの一点張り。

これはこれは、久々に予想以上。電話もつながらず現れもしない。


もういいよ。帰るよ。
っていうか昨日の今日だよ。約束忘れちゃったのかい?


と、帰るその前に偉そうな奴を捕まえてチームを紹介しろと平に平に懇願したのよ。
すると、そいつもチームを持っているらしく練習参加をさせてやるから来なさいだって。
 

おっしゃー!
ただで帰らなくてよかった。


自分で思うけど、しぶてえよね。

そんなこんなでとりあえず選手として集中しようかな。
ユース代表のコーチの方はすっぽかされたし。

もう、進んでんだか戻ってるんだか。
立ち止まってないだけ良いけど進み方がもう、ムーンウォークだよ。

ボクに幸せはいつ来るのだろう・・・

01.26.11:06

ITCゲット ~ウガンダ~

ようやく・・・

ようやく国際移籍証明書(ITC)が手に入った。
これで試合には出れる。

しかしこれまでブログで書いた通りチームはお金がなくどうしようもない状態。日当が払えないから練習に来ないでくれなんて言われちゃってたし。
 
でもこれで試合に出れるから強気の交渉が出来るよ。

言ってやったさ、マネージャーに。
”ITCが来たから試合には出れるぞ。で、もし試合に出て欲しいならちゃんとお金を払ってくれ。ボランティアじゃないんだから。 ”

すると彼らはすぐさま了承。翌日サッカー協会に登録の手続きをしに行くと約束した。


流石に、これでうまくいくって思ったんだけどね・・・


しかーし!!!
練習が終わっていきなりその日の日当をスルーしてきやがった。


足りねえぞ!60円っ!!!


・・・いや、マジでキツイんだよ。この60円がないと。分かってる。分かってるって。でも、この60円でスラム街に行けば、朝と夜を食べられるんだから。


早すぎる。
早すぎるよ、約束破るのが。

問題 : ”舌の根が乾くまもなく”を使って正しい文章を作りなさい。
ってのがあったら間違いなく見本回答だよ。

ちなみにボクがもらえる日当はお昼代2000シリング(120円)交通費もろもろ3000シリング(180円)、計5000シリングなのね。


嗚呼、300円かぁ・・・
頑張れ!!!ボク!!!頑張れ!!!プロ!!!


前回も書いたけどマネージャーはレンタルビデオ屋をやってるのね。その売り上げとかがボクの日当になるの。


でね、日当が払えないって言ってきた日。
まぁ殆どがそんな日だったけど、練習終わって19時。お昼ご飯代はもう貰ってたから残りの3000シリング。

その3000シリングが無いって言いやがんのよ。
”1日働いててそれがねえって事はねえだろ。”

どんだけ、売り上げがないんだよ。
そう言うとマネージャーの愛人がしゃしゃり出てきたのよ。


”あなたも朝から一緒に働いて見たら?”
だって。


なぜ働かなきゃならん。


久しぶりにカチンと来ちゃったよ。
”黙れこのヤリ〇ンがぁぁぁぁ”
綺麗な日本語で汚い言葉を叫んで店を後にした。


で、次の日チームと話し合った結果やっぱりお金が払えないとのこと。サッカーでお金を稼ぐことが今は大事なので、これはもう去るしかございません。また1からチーム探しを始めましょうかね。