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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

11.27.04:42

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01.23.10:00

自宅謹慎 ~ウガンダ~

タイトルの自宅謹慎。

ボクが住んでる例のラブホテル。
大統領選挙にあたり暴動が起きて3人ほど死亡したらしい。ボクがお世話になってたJICA(青年海外協力隊)の本田さんって方が心配してくれて電話してくれたの。

”練習場の近くのバーのママを口説いてました。”


遠出する時のバス。
バスの雨漏りが酷くてコンダクターに文句を言ったらムカつく笑い方しやがったのよ。

カーテン引きちぎって雨漏りの穴に埋めました。

お腹空いたので、知らない人の家に勝手に入ってご馳走になりました。


こんな素行のボクでも、チームからは怒られませんよ。
だってボク外人だし。


で、なんで自宅謹慎になってって?


酷いのよ。


まだ、ボクにITC(国際移籍証明書)ってのが届いてないのよ。だから試合には出れないのね。
でもさ、ボクが練習に行くと日当を払わなきゃいけないじゃん。


日当が払えないんだってさ。


”ユタカ、1週間ほど休んでくれ。金が払えない。”


鈍感力。
クビなんて思ったりしないさ。
ありがたくお休みを頂くことになりました。



そろそろかなぁ。
このチームを去るのは・・・
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01.20.21:42

ビデオ小屋 ~ウガンダ~

さて、給料をサトウキビの現品支給でごまかそうとしやがった我がチームKajansi FC。そんな彼ら(マネージャー)のメインの仕事はビデオ小屋とビデオレンタル。

何度か紹介してると思うけど、ウガンダ人はこれでもかってくらい時間にルーズなのね。3時から練習って、行ったら当たり前のように4時から。
チームで昼飯を出してもらってるボクとしては昼飯から練習までの待ち時間はスゴク長く感じるのよ。

当たり前だけど、みんな時間通り来ないし。

だから、奴らが手がけてるビデオ小屋で時間つぶしよ。
映画館なんて立派なもんじゃなくて、100人くらい入れる閉めきられた古びた暗い小屋でビデオを流すという娯楽施設なの(1人18円)。

その映画なんだけど、なんと『ベストキッド』、『酔拳』、『SAW』とまあ、新旧様々。
ただ、問題は吹き替え。全部現地語訳になってるんだけどへたくそと言うかなんというか・・・

まず、口の動きと言葉のタイミングがまったく合っていない。
基本、ずれまくりのいっこく堂。


あれ、台詞が、ずれて、やってくるよ。


その吹き替えってやつなんだけど、ずっと吹き替えてるわけじゃないのよ。何か誰かがセリフを喋るじゃん。それに対して時間差で吹き替えが入るのね。

でもね、そんなのは序の口。
吹き替えの言葉が入ると元々流れてた言葉だけでなく全ての音声が消えてしまうのよ。
もうね、バックに音楽が流れてるシーンなんか壊れかけのレディオで聴いてる音楽みたいに途切れ途切れ。

そんな状態でも楽しく見ちゃってるウガンダ人。
しかもボクも、結構楽しく見ちゃってるんだよね。映像だけだけど。


日々、日本人から遠退いて外人化してしまってる自分に気づく。

01.19.12:22

日当 ~ウガンダ~

現在こんな状況だったかな。

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/105/

でね、ボクの収入ってKajansi FCから貰う日当”3000シリング(約180円)+お昼ごはん”なのね。交通費が往復1200シリングだったから朝晩食べたらカッツカツですよ。ってゆーかボクが寝泊りしてたラブホテルの家賃とかあるから完全にマイナスよ。

ある日の練習。
土曜日の練習だったの。土曜日の練習って朝からお昼までなのね。
日当3000シリングのボクは1枚200シリングのナンみたいなチャパティってのを食べて悲痛な顔して走り込みをやるのよ。

ヘロヘロになって練習を終えて約束通りのお昼ごはん。そして日当3000シリング。
まあ、いつも通り待たされるわな。

ん?

今日は様子が違うぞ。
なんかみんなに配給があるのよ。

疲れた体に染みるね。

サトウキビ

いや、な~んか嫌な予感がするんだよね。
ハイ的中!

”ユタカ、今日はお金じゃなくってコレで。”

おいっ!
日当の代わりにサトウキビかよっ。

”いや、約束通り金くれよ。”

ココのチームのオーナーはビデオ屋とビデオ小屋を経営してるのね。かなり小さいもんなんだけどさ。そこの売り上げでチームの給料やら何やらを運営してるみたいなの。
それがここ最近厳しいんだって。

”ホラ、そんなこと言わずに、お前は外国人だから2本やるから。”

どこのいい大人がサトウキビ2本貰って喜ぶんだっつーのっ。
しかも1本が長えのよ。2本もしゃぶり終えた後は顎ガクガクよ。もしかしてお昼ごはんもこれで済ます気かしら?

ハイ正解。

久々怒ったよ。
”おい、俺は飯を食ってないし食う金だってないんだぞ”


あ、読んでくれてる人。
情けない日本人でごめんなさい。


でもさ、こっちは必死だよ。
ハラ減りすぎていろんなものの免疫力が低下して2回もマラリアってんだからよ。
飯ぐらい食わせろよ。


”ユタカ、我慢してくれよ。俺も食ってないんだ。”

”知るかっ。最初の約束を守ってくれよ。”


必死な話し合いだけど、この昼飯180円なのね。
小さい話でごめんなさい。


必死に食らいついて、”その日のお昼ごはん+次の練習で5000シリング+サトウキビ2本”で手を打つことになった。


もうね、ホテルまでは少しでも金を浮かそうとヒッチハイクでトラックの荷台に乗って帰ってやったよ。
・・・もちろんサトウキビを顎がガクガクになるまでしゃぶりながら。

12.23.12:05

ITC ~ウガンダ~

リーグが開幕しておよそ2ヶ月。

まだ出れない。

っていうのもボクはウガンダリーグにとって、外国人だから前にプレーしていた国から国際移籍証明書(ITC)ってのを貰わなきゃいけないの。

普通はチームと契約したら、その国のサッカー協会にITCを申請してFAXで前にプレーしてた国のサッカー協会に申請書を送るという流れなの。するとFAXでITCが送られて無事リーグ出場ができるってわけらしいの。

この作業は必ずやらなきゃいけない作業なの。


じゃんけんでいう”最初はグー”より守らなきゃいけないルール。


ボクは何を血迷ったか前年度はバングラデシュでプレーしてたじゃん。
その為ウガンダからバングラにFAXを送らねばいけないんだけど、FAXがバングラに送れないの・・・
エラーを起こしてしまう・・・


どうやら発展途上国同士のネットワーク事情というか、互いに反抗期みたいな。


嗚呼、無情。


ボクはこっちでお世話になってる方にFAXを借りて日本に送って、それからバングラのサッカー協会にFAXしてもらうというFAXのくせにトランジットが必要になった。
なんか遠いでしょ。友達の兄ちゃんの同級生の姉ちゃんみたいに。


で、ようやくバングラがFAXを受け取ってすぐにでもITC送るという話になったの。


後日、サッカー協会でチームのマネージャーと待ち合わせして、リーグ登録の手続きをすることになったのよ。
でもね、マネージャー遅刻。
まったく来ず。

よくそんななのに昨日”時間守れよ”とか言ったよな。結構いい根性してるでしょ。

しょうがないから、奴が来るまで自分でサッカー協会に、ITCが送られてきたかどうかを確認したところ”知らん”と一言。なんか色んな事が腹立ってマネージャーの奴らが来るまでの間、必死に”なんでITCを呼ぶ作業を俺がしなきゃいけないんだ!”と必死に訴えたのよ。普通はサッカー協会の仕事だからね。

こんなこと自分でやってる自主的な選手はボクぐらいのもんだよ。

そして、海外で学んだお得意の『外国人が一人苦しんでるのに、この国の人間は誰も助けてくれない』っていう悲痛な顔して訴える。
こうすると相手は困るらしい。

結局1時間ぐらい待ったがいくら電話しても”I'm coming now.”ばかりで、なかなか来なかったんで”もう帰るから勝手にサッカー協会と話し合っておいて”と伝えボクはお出かけ。

ようやくバングラがFAX受け取って1歩進んだと思ったのにこの国は人の気持ちを折りに来るのが好きだねえ。

しかしなぁ、そんなもんじゃ折れんぞ!

ただ、一つだけ小さなお願いをしたい。
お金だってそんなに要らない。
ITCだって自分でがんばるから。


時間通りに集合してください!!!!
この国に来て言われたとおりの時間に集合して1時間以上待たなかった日は無い。

12.22.10:53

イッチャー ~ウガンダ~

我がKajansi FCの練習場で高校生同士の試合が行われたのよ。
よってうちの練習は早々に切り上げられて、ちょっと試合を見ることに。
 
どうなってんのよ。
【プロチーム<高校生のサッカー】
の図式。

でね、同じ学校の女の子が応援に来てるんだけどいいねよね、黄色い声援って。

ま、女と言えどビジュアル的にはみんな伸びきった坊主みたいな髪型で、なんかマッチ棒の先っちょっぽいんだけど・・・声だけ聞いてればそこはクリア。

思えばこのウガンダって国で、ボクのサポーターって言ったら男ばっかだな。
女性と言えばおばちゃんよ、おばちゃん。 巣鴨じゃねえっつーの。

タイの時は酔っ払いのおっちゃんでさ、しょっちゅう”お前の移動着くれよ。ほら、もう唾つーけた。”とか言ってからまれてたし、バングラデシュなんかボクのファンなのか日本人が珍しくて声かけてるのか分からないし。

まあ、多分後者だな。だって呼び名が”日本人”だったもん。


そんなこんなで黄色い声援ってのは羨ましくあるわけで。

でも、彼女らの試合中の騒ぎっぷりはスゴイね。ゴール裏ほぼ10cmでギャーギャー盛り上がってるんだもん。
たまに”ちょっとグランド入っちゃってるよ”ってのも。自分の学校の奴が打って外れたシュートは勿論バッコリ当たってますよ。

”キャーキャーキャー。”

”ボコッ”

”キャーキャーキャー”

”バコッ   うげっ”


要所要所飛びまどう黄色い声援の中のうめき声。


早くボクもデビューして黄色い声援を受けたいって切に願ったよ。



*ちなみにタイトルのイッチャーはタイ語で羨ましいの意です。