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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

11.27.02:39

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03.12.11:45

マイコー登場 ~バングラデシュ~

イドゥリスが同国のDFマイコーを連れてきた。

マイコーはイドゥリスと同じホテルの同じ部屋に泊ってるのよ。
マイコーもイドゥリスも、そしてボクだってこの国に着いて、この国が嫌いになるのに10日あれば十分だったのよ。

気安く話しかけてくるベンガル人。
そのベンガル人の好奇の視線。
町の異臭。
やたらめったらな上下関係。
そして、ホテルで食事を出される彼らが1番辛そうだったのは、毎食のカレーだった。

分かるよ、その気持ち。
ボクもキャンプ時代そうだったから。

・・・結構平気だったけど。


”アフリカでは食べたくても食べれない人が沢山いるから残すことは許さん。”
小学校の時の担任はそう言って、好き嫌いの多いボクに無理やりいろんなものを口に突っ込んで来たのよ。
その時からボクは自由に下呂を吐けるようになったのよ。
きゅうりを口に入れられた時はその先生にぶっ掛けてやったくらいだから。


あの時の先生へ。

アフリカの人達も”もうカレーは嫌だ”って理由で飢えと戦っていましたが、アフリカに行かずにボクの口に無理やりいろんなものを食べさす教育を改めてください。


『バングラデシュが嫌いです』
この共通意識のお陰でボク等の距離はすぐに縮まったの。

通常2人乗りの人力車に金節約のため3人で腰かけて歌うのさ。

バンガラバンガラデーッシュ ベリー ダーティ カントリー♪
バンガラバンガラデーッシュ ベリー スメイリー カントリー♪
バンガラバンガラデーッシュ ベリー クレイジー カントリー♪

街中、大声で汚え国だとか、暴言吐きまくりで乗車する外人3人。
申し訳ないがあの頃は荒んでた。

3人が3人、”次は俺が歌う!”ってこぞってこの歌を歌い込んでたもん。

よく市民に殺されなかったよね。
マイコー登場でボク等の結束が固まり、それと同時にどんどん荒んでいくのでした。
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03.10.12:05

イドゥリス ~バングラデシュ~

Dipali FCにて、活動(フィジカルトレーニング)を開始。
しばしの時を経てもこのルーチン作業は変わらない。
そんな毎日がこの日、変わる。

いつもの公園で走る準備をしてると、遠くから黒いヤツがこっちに向かってきたんだよ。
そう、そいつこそがイドゥリス(ウガンダ人)。今後、ボクと深くかかわってくる初めての黒い親友。

えっ?
ベンジャミン?

アイツは・・・

さて、そのイドゥリス。
どんなコネクションで来たかは良く分かんないんだけど、やっとこのチームでまともに話せる相手が出来たよ。
ボクがベンガル語を話せないのがいけないんだけど、このバングラデシュって国の人間は妙な英語しか話せないらしい。

Give meで始まる英語ね。

ようするに”~くれ”ばっかりなのよ。
どうやらこの国では”持ってる人間”は”持ってない人間”に与えるのが当然のようなのよ。

”Yutaka, Give me your shoes.”
”Can not.”

だって今履いてる靴だもん。
それ履いてフィジカルトレーニングするんだもん。

でもさ、そうやって断ったら逆にちょいと不機嫌になりやがんの。

”Why No!”

こんな時だけ英語が堪能なのよ。


だから普通の会話が出来るイドゥリスがボクにはありがたかったよ。
ボク等は一気に仲良くはなったんだけど、妙に暗いのよ。”I'm sick.”なんてよく言ってるし。

ある日の練習後、ヤツが泊ってる所に案内されたのよ。


そりゃぁ、暗くなるよ。


ローカル選手(ベンガル人)と同じ小屋にみんなで寝泊まり。
ボクもキャンプで味わったから分かるよ、その気持ち。

暗い大部屋の端っこのベッドに佇む黒人のイドゥリスは遠くから見たらホントに無になりそうだった。

”ユタカ、契約出来てもいいプレーできねえよ・・・”

いたたまれない気持ちになったなぁ。

でもね、間もなくして上の奴と交渉して他のベテランたちが泊まるホテルに移動で来たのよ。

そこからだよ。
イドゥリスが本性を出してきたのは。


明るい、いい奴だったよ。
そかはベンジャミンと違うから・・・

03.09.13:06

Dipali FC初練習 ~バングラデシュ~

ご無沙汰。
では早速。

サッカー協会のお偉いさんから紹介してもらって練習参加が出来るようになったDipali FC。

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/132/

2部から上がってきたこのチームは練習の開始が他よりも遅かったこともあって、練習開きにボクは間に合うことができたのよ。
でね、練習だからホテルに来いって呼ばれて、ホテルに行ったのね。ホテルでキャプテンのファリブ君と合流して、人力車に乗って練習場に向かったのよ。


ん?


なんかこの風景見たことあるぞ。


・・・ファキラポンFCの時に散々走ったあの公園じゃないですか。

どうやらバングラデシュのチームは結構グランドを持ってないチームが多いようで。
そしてどこのチームも公園でやることと言ったら大した違いはないようで。

まずは1.5kmはあるであろう公園の外周をいくらか走るのね。
”ユタカ、休み明けだから、まずは走って体を戻すんだ。”

いや、ボクは今までしこたま走らされてたからね。

ダッシュやらシャトルランやら筋トレやらをひとしきり終えて、チーム全体が疲労で”アッラー”って神頼みになったその時よ。
公園内でミニゲーム。ファキラポンとの違いを感じた。

良かったよ。
このまま走りだけで終わったら、マジでこの国来てほとんど走ってるだけだからね。

ボールに触んなきゃアピールできないでしょ。
ゲームに対して張り切って挑んでものの数分後・・・


ピーーーーーッ!
笛の音が聞こえたのよ。

おっと、こんなミニゲームなのに審判が付いてくれたのか?結構アツいじゃねーか。


飛んでもございません。


公園内の警備員さんによる、”ボールの使用禁止令”でした。


速攻ですよ。
ゲームが終わるのも速攻だし、そこからみんなが帰るのも速攻だし。


ボクはこのチームで何をどうアピールすれば契約出来るのだろう・・・

02.20.12:23

Dipali FC

サッカー協会のおエライ様から紹介してもらったチーム”Dipali FC”。
コーチはチョトンさん。お偉いさんにはめっぽう弱い。

そのチョトンに呼ばれて集合時間にホテルに行ったのさ。
だいたい分かるでしょ、この1パターン。

ハイ1時間経過・・・

2時間経過・・・

3時間が経ち、ようやくキャプテンのファリブ君がやってきたの。片言の英語で向こうが話しかけてきたのよ。”俺がキャプテンのファリブだ”。
目を見ると、もう午後の4時くらいなのに寝起きの目をしてるんだよ。ボクが待った3時間はコイツの睡眠タイムなのか?って思ってたら、常に眠たい目をしてるだけのルーズな奴だったんだけどね。

とりあえず俺の部屋に来いよ。

ここの選手の位の上の人間はそこのホテルに泊まれるらしい。
で、他の選手は他の場所にある小屋に全員で寝泊まりするらしいのよ。

暫くしたらファリブの部屋に大澄賢也似の選手が現れたのよ。
ま、コイツは英語が全くだったから今後、会話をすることが全くなく、今となっては名前も忘れてしまったんだけど・・・

この賢也君は残念ながら小屋組。

でね、ボクは練習やる気満々でホテルに来たのよ。
で、ファリブに聞いたの。

”今日から練習に参加しろって呼ばれたんだけど、練習って何時からなの?”


驚いたよ。


”今日ないよ。”


う~ん・・・
ボク、何のために来たんだろう。

明日の練習の為にもう1度ここに来いって言われてボクはホテルを後にした。
結局、ファリブを3時間待って、賢也と会話が出来ないことを確認して、ボクはトボトボと三田家に帰って行ったの。

バングラデシュってこんな国。
ね、帰りたくなるでしょ。

02.18.11:46

ラストチャンス ~バングラデシュ~

お久しぶりです。
しばしのおさぼり許してください。

さぼっといて本日はみんなもボクも1番興味のないバングラデシュの続きでも。
現在はここまで進んでたらしい。

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/123/

さて、”三田さん、オレ、がんばりますっ”な~んて言っときながら、心はものすごく重たいよね。

だってさ、この頃すでにバングラデシュが大っキライだったから。

みんなジロジロ見てくるし、話しかけてくるし、笑ってくるし、とにかく大っキライだったのね。その国でまた頑張ろうって正直折れそうになるよね。

よしっ、悟りを開こう。

善は急げ。
早速、床屋で頭を剃ってもらうことに。
奴らの技術不足により、ボクの頭は血だらけ。ちょー痛えし。
その血を隠すためにベビーパウダーをたらふく頭にまぶされるし。

悟りを開くどころか、余計に帰りてえ。

でも、こんな頭じゃ日本に帰れない。
モチベーションの向上、成功。

傷付いた血の赤と、パウダーの白。
こんな紅白のめでたい頭でサッカー協会に行ったら、さぞかし良いチームを紹介してくれるんだろうねぁ。

サッカー協会はそんなに甘くないゼ。

サッカー協会で低姿勢で”ボクにチームを紹介してください”って言ったら、すんなりとOK牧場。
でもさ、紹介してくれるチームってのが運命のチーム”Dipali FC”。オーナーはホテルを経営してるヤツなんだけど、基本、お金はありません。
そして、そのチームは今年からBangladesh Leagueに参戦するニューカマー。3位でギリギリの昇格でございます。
恐らく・・・いや、確実にイワク付きのチームだろうって気はしたね。

でも、ボクは実績が欲しいの。どこでもいいから紹介してください。

でね、その場でチームのコーチを紹介してもらったのよ。さすが、上には弱いベンガル人。協会のお偉いさんの電話で速攻来やがった。

やれば出来んじゃん。

明日、ここのホテルに行きなさい。
ホテルまで案内してもらって、場所を覚えて明日からチームと合流。


ご迷惑をかけまくってる三田さん、コレで最後にします。
がんばる勢い100%で翌日に備えましたとさ。