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タイ、バングラデシュ、ウガンダとサッカーで渡り歩いてきた日々を振り返ったり最近のボヤキなどを綴ります

11.27.04:13

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02.06.11:02

トラウマ

タイ、バングラデシュ、ウガンダと生活してきたボク。日本の生活に比べたら水準は低いわな。
でもさ、ボクって結構順応性が高かったのよ。特に悪環境での。

メシは余裕で食えるし、強い日差し、時間のルーズさ、狭いタクシー。問題ない。


黒人のニオイ・・・


一生無理。


ま、だいたいクリアしてるわけよ。
でもね、ウガンダでのそこら辺で兵士や警備員が抱えてる小銃。銀行の前とかで、腰を下ろして座ってる警備員なんか普通に銃口がこっち向いてるし。 あれは怖かったよ。基本、警備員だから、なんも悪いことをしていないボクに発砲するはずはないんだけどね。
日本でも小さな筒の口がこっちを向くとちょいと嫌ぁな気分になるのよ。


実はね、ちょっとしたトラウマがあるのよ。


あれはボクがバングラデシュでプレーしてた時。
約9ヶ月に亘る生活を終えようとしていた頃、日本人の仲間がボクの為に送別会を開いてくれたの。
アメリカ人チームと日本人チームでサッカーの交流会をして、その後みんなで飲み会。みんなに感謝の気持ちを伝え、その後は気分よくアメリカ人とカラオケ。
どっちが愚かかを競う大会のようなもの。


ボク、ぶっちぎり。


そして夜中の2時頃。いい時間になりボクはおうち(三田さんち)に帰ることに。

バングラデシュの移動手段はバス、タクシー、CNG(3輪タクシー)、リキシャ(人力車)があるわけなんだけど、黄色いタクシーは安全と言われてるのね。夜中の移動は治安が悪いから通常黄色タクシーで帰るのが常套手段。
でも、なんか気分よかったしホロ酔いだったし、リキシャで夜風に当たりながら帰ることにしたの。


これが大失敗。

途中まで気分よく乗ってたら急に後ろから車が忍び寄って来たのよ。で、中から大き目の刃物を持った男が2人、ボクのリキシャを止めたの。

やばいよね。

完全にヤバいですよ。

でね、走って逃げようとしたら車から3人目の男が。



・・・銃持ってるじゃん。


それは反則でしょ。


ボクは銃口を向けられて、逃げれなくなっちゃったよ。
そんな時の為に、ポケットにいくらかの襲われた時用のお金を忍ばせていたから、まずそれをおとなしく差し出したの。

次に奴らはボクの肩から提げてたバックのベルトを切って奪おうとしたの。でも日本製のボクのバックはなかなか切れなかったよ。ビバ、日本製。

でも、ベルト部分が切れた時の勢いでボクのお腹も切られそうだったから素直に自ら差し出したら、奴らはそそくさと去っていったのよ。

ボクはポケットにさらに予備のお金を持っていたから、そのまま先ほどの夢のような時間を思い返しながら家に向かって行ったのでした。

これがボクの銃口(筒状のもの)に対するトラウマとなってるのかなとかと思うんだよね。


でもさ、よく考えたら誰でも銃口は怖いよね。
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02.01.16:33

ブラザーズ ~バングラデシュ~

明日からブラザーズで頑張ります。

な~んて言ったけどね、ちょっと反省もしてたんだよ。
いや、三田さんに頼っちゃってるなぁって。こんな海外生活、自分で色んなことをやらないと意味ないと思うんだよね。

自分で探して、自分でアピールして、自分で契約して。

こりゃいかん。
甘えてる。

って思いながらもブラザーズでっ練習。
2タッチゲームで紅白戦。
流石、去年のチャンピオン。3タッチやドリブルはしませんよ。
そんなのならボクだってお手の物。他にはロシア人、モロッコ人、ナイジェリア人と黒いのから白いのまでチームにトライアルしてたけど、割かしボクはいい感じにプレーできたんだよね。

でも、なんか心が晴れない。


プチンッ!!!


何かが音を立てて切れました。


コレじゃ、せっかくこんな国に来た意味がない。
三田さんには申し訳ないけどブラザーズを辞めよう。

ま、まだ契約してないんだけどね。


2日間だけ練習に出て、コーチの方には断っちゃった。
やっぱり自分の足で動かなきゃだめだって思ったんだよね。だから自分の足でサッカー協会に1人で行って、どこか紹介してもらって、最後にそこを受けようって思ったの。


その夜、三田さんには何回も”スイマセン”って謝ったよ。
せっかく色々してくれたのに自分から断っちゃったんだから。
頭丸めて三田さんに謝罪。

三田さんもボクの気持ちを分かってくれて何も言わずに”いいよ。”だけ言ってくれたのよ。

ありがとうございます。
次、ボクのラストチャンス!!!

01.30.11:33

対アメリカン ~バングラデシュ~

結局、外国人を雇わない方向で進んでしまったボクのいたチーム、ファキラポンFC。
追い出されたわけで・・・

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/116/

また、三田さんの家にお世話になることになったワケで・・・
何度謝っても謝りきれんよね。だから諦めてそんなに謝んなかったけど。


さて、三田家に戻ってすぐに、”ピースコー”っていうアメリカの青年海外協力隊みたいのがあるのよ。で、その”ピースコー”とJICA(青年海外協力隊)でサッカーの交流試合が行われたのよ。

ホレ、ホントは合宿生活の予定だけどクビになっちゃったじゃん。もう、年中お暇よ。もろ手をあげて参加。

久しぶりに愉快にサッカーしたよ。
点も取ったし、アシストもしたし。
ピースコーからは”プロを入れるとは卑怯な!”みたいなクレームがあったらしいけど、クビになったボクはただのサッカー好きのバックパッカーみたいなもんですから。


でね、実はその試合なんだけど、ブラザーズマートって言って、前シーズンバングラデシュリーグを優勝したブラザーズって言うチームのホームグランドで行われた試合なのよ。
グランドの横には寮チームの寮みたいのもあったりして。

そこのお偉いさんがさ、ボクのプレーを見て”うちのテスト生として練習に出てみないか?”って言ってくれたのよ。
断る理由なんてないじゃん。速攻のお願いします。


その話を三田さんにしたのよ。
”もしかしたらって思って、ユタカも誘ったんだ。”


・・・


カッコよすぎるよ三田さん。
泣きそうになっちまうよ三田さん。

酔っ払って完全にチ〇コ出してた三田さんなのに、カッコよすぎるよ。


”契約出来るように頑張れよ。”だって。

カッコよすぎるよ。
ぜってえモテようとしてるよ。

マジで足を向けて眠れないね。こんなにお世話になった人。今でも頭上がらないよ。


でも、その日の晩。
酔っ払っていきなりパンツを喰い込ませたケツを向けてしまったな・・・
多様に申し訳なかったです。


なんにせよ、明日からブラザーズで頑張ります。

01.17.10:24

急変 ~バングラデシュ~

心の底からの休息(三田家)を終え、後ろ髪をむしられるほど引かれながらガジプールスタジアムの控室に到着。
本日よりここでの寝泊りが再開されます。
そしてチームメイトの800%の好奇の目にさらされ、生活するのでした。


でもね、この生活も長くは続かなかったのよ。


ある日の朝。
コーチからの呼び出しを受けてボクは奴の部屋に。
”ユタカ、君をチームで雇えなくなった。今季、うちは外国人を雇う金がないからローカル選手だけでプレーすることになったよ。”


嗚呼。


なんも言えねえ。


この生活がネタとして終わった瞬間だった。


みんなに挨拶をして、でっかい荷物(ほとんど週刊誌)をもってスタジアムを後にしたのよ。
不思議だよね。あんなにムカついた生活だけど、終わるとなると悲しいもんなのよ。またチーム探しやらなきゃいけないし。

すごく重い空気で三田さんに電話。
”そうか、残念だったね。”
優しい言葉が身にしみるよ。
そしてまた居候かなって思うと三田さんに申し訳ねえ。


また1から始めます。

01.16.11:31

休暇 ~バングラデシュ~

久々にバングラからのお話ね。
嫌な思い出ってのは忘れやすいもんで・・・

http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/101/

確かこんな合宿生活を送ってたのよね。
でね、このスタジアムの控室でみんなで雑魚寝の寝泊り。もちろん自分の部屋なんてねえよ。それどころか心の鍵だって奴らはぶっ壊してスパイクでドカドカ入り込んでくるのよ。

正直、疲れましたよ。
いつの間にか地球を破壊しようとしていた頃のベジータの目になっていたその頃、コーチの一言。

”明後日まで休みだ。”

一気にトランクスの目に変わったよ。
よし、ダッカに戻ろう。

って言ってもワタシャ立場の弱い人間でして、ボクを居候させてくれてる三田さんに、平に平にご挨拶。

”あのぅ・・・休みになったんで・・・行ってもいいですか?”

三田さんって優しいね。
二つ返事でOK牧場。

午前の練習を終えて、シャワーを浴びてカレーを食って、速攻で首都への旅の準備。

と、そこへチームで唯一ボクと仲良くしてたやつが寄ってきたのよ。
”ダッカに行くのか?俺も行くから一緒に行こう。”
なんと心強いじゃないか。正直どのバスに乗っていいのやら分からんかったからね。

さてさて、そやつに連れられバスに乗り込んだのよ。
なんかおかしいのよ。
なにが?
ボクの連れ、金払おうとしねえのよ。

あれ?

支払いはボクですか?



・・・なんかこんなんタイでもあったぞ。

まあまあ後で払うのかな?
目的の首都ダッカで二人降りて、タクシーでも捕まえようかと思ったらなんか奴も乗ってくんのよ。
勝手に指示出してるし。

でね、自分の降りるところに着いたら”んじゃ”ってどこか行っちまいやがんの。金なんてビタ1文払わんよ。

しかも三田家まで遠回ってるし。
三田さんのお陰で癒されはしたけど、純粋に邪魔してくるベンガル人。


それ以来、そいつとは距離を置いたね。