11.27.02:21
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01.13.11:12
ビザ② ~タイ~
ノーンカイからタクシーでしばらく走ったところにタイ大使館があるのね。そこに行ってなんとかっつービザをもらってタイに帰国。
って予定だったのね。
いきなりのストップですわ。
国境でベンジャミンがなんかもめてるのよ。
ま、そりゃそうだわな。アイツ、オーバーステイが90日だもん。
普通、捕まるわな。
ブラックリストに載る黒人・・・
ハイ、久々人種差別。
もし、某国の王子ならまた非難されてるよね。
なんかね、ラオスに入国できないのか、ラオスに入った場合タイに入国できないとかでタイを出れなかったのよ。
詳しい理由は聞けなかったけどね。
だって、涙目で超怒ってるんだもん。
”ユタカ、帰るぞっ!”
だって。
いや、ちょっと待てよ。
せめて国を出てもう1度戻らせてくれ。
滞在日数を30日貰えるから。
でもね。
無理なんだよ。
パニッたベンジャミンは赤いもんを見た牛みたいなもんよ。
ボクの赤いパスポートを見てパニりまくり。
こうなったらもうね、ただの12時間のバス旅行っすわ。
しかも滞在約15分のみ。
同じ時間かけてバンコクまでアゲインよ。
得たもの。
ナシ・・・
ビザ。
もちろん進展得られず。
家に着いたら0時回ってるのよ。
ぐったりの意味を初めて分かった気がする。
そんなぐったりしたボクを2つ隣の部屋に住んでたオカマが心配してくれて、キスしてくれたのよ。
あ、口にハードにね。
うーん・・・
余計に凹むね。
ベッドの上でしばらく体育座りをしながら、”がんばってね”って日本で言ってくれた人たちの事を思い出してたの。
オレ、多分がんばってるよ・・・
01.12.10:22
ビザ① ~タイ~
ビザの更新。
前回はカンボジアでこんなんよ。
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/30/
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/31/
でね、どうやらボクは労働ビザを手に入れなきゃいけないらしいのよ。
そしてそれはガーナ人のベンジャミンも同じ。
太ったTabacco FCのスタッフはビザだのなんだのって、なーんも知らねえのよ。
頼りになるね、ベンジャミン。
”俺に任せろ!”ってタイを出ることに。
今回のビザの旅はバスで12時間くらいだったかな。お隣のラオスに行くことになりまして。じっくりコトコト揺られること12時間。要所要所でパスポートやら何やらをチェックしてくるポリスさんが来るんだけどその度にベンジャミンは焦りまくってたよね。
だって、アイツ90日位オーバーステイしてんだもん・・・
もう、必至だよ。
俺はサッカー選手でどーのこーのって、自分の載ってる新聞を見せたり彼女に弁解してもらったりで。
ゴメンね。
多少、知らん顔して。
で、ようやく国境のノーンカイって所に到着。
で、この旅では何をするかって言うと、チームからもらった書類を持ってラオスのタイ大使館に行って、なんとかっていうビザを貰うことなのね。それをベンジャミンと取りに来たの。
でもね、そこは海外。
ましてはビザ問題。
そんなにうまくはいかないよね。
ノーンカイに着いて、いきなりの・・・
お次はまた今度。
01.09.10:59
2種類のオカマ ~タイ~
どこまで書いたか分からんよ。
ってのでタイのお話でも。
今はこんな状態ね。
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/106/
同じアパートのオカマ(結構カワイイ)に毎晩誘われる日々。ある種デスパレードな夜ッス。
でもね、この国のオカマにだって2種類のオカマがいるのよ。
1つは見た目も綺麗に女性っぽくしているオカマ。
もう1つは見た目が男のオカマ。
この見た目が男のオカマってのがタチ悪いのよ。
きっと昔、踏み絵をやらされた人間の生まれ変わりなんだろうね。自分がオカマであることをみんなに見せないでいるのよ。
そのくせ、よ~く見るとうっすらルージュをひいてるワケ。
なんつーのかな。
ボーイッシュ?!
いやいや、男だって。
さてさて。
そのタチ悪いオカマがボクのアパートにもいたのよ。
エレベーターで2人っきりになると結構空気は重いゼ!
見た目が綺麗なオカマはそんな時、冗談混じりのハイプレッシャーをかけてくるのね。だからキッパリと自分の意志でYes or Noを言えるのよ。
まぁ、だいたいNoだわな。
それがさ、見た目が男のオカマはリアルなのよ。
ジロジロジロジロ見てくるだけ。完全なグレーゾーンプレスだよ。
”OKしなくてもいいよ。でもNoも言わないでね。”
って言ってるかのようね。
そんなヤツが朝方ボクの部屋に内線入れてきたの。
寝起きのボクもピーンと来たよ。とうとうヤツだって。
朝っぱらからタイ語でなんやら言ってるのよ。
当時、まだまだボクのタイ語は未熟よ。はっきり英語で言ってやったよ。
”おいっ、俺と話したけりゃ英語を喋りなっ!!!”(ガチャッ!)
ちょっとカッコつけた感はあるけど、冷静に考えるとオカマの誘惑をただ断っただけなんだけどね・・・
もう、心臓ドッキドキで2度寝が出来なかったもん。
次の日の朝。
また来た。
あの野郎、また懲りずにタイ語で話してきやがった。
おう、言ってやったよ。
”ヘイ、英語喋れねえのかよ?”
ビックリしたね。
ボクより数倍綺麗な英語で話しかけてきやがった。
そこまで、訳せねえっつーの。
”・・・”
”ゴメン、今寝てるから。”
小さく、ひ弱った声で恥ずかしげに電話切っちゃった。
なんか”オレ、喋れるぜ”感がすっごく恥ずかしかったよ。
恥ずかしくてその後しばらくベッドの上で体育座り。
お昼過ぎに家を出る時、ヤツとエレベーターで2人っきりになっちゃたの。なんてバッドタイミング。
心なしか見下してる感も否めないし。
そしたらそいつさ。
ボクの目を見てね。
ウィンクしてきやがったの。
あの電話で積極性を手に入れやがった・・・
12.24.13:14
引っ越し後 ~タイ~
ベンジャミンの後押しによってタイでのお引越しが終わりました。
http://yutaka14.blog.shinobi.jp/Entry/98/
インターナショナルアパートメントと勝手に命名させてもらったそのアパートには、ボク、パキスタン、フランス、ガーナ、ナイジェリア、オランダと、まっとうなお仕事をしてないであろう面々が住んでる愉快なアパートだったよ。
分かりやすく言うと”ニコニコ島”だね。
夜な夜な屋上で何かを唱えるパキスタン人。
酔って暴れる隣のフランス人。
麻薬栽培をしているナイジェリア人。
仕事で来てると言ってるけど四六時中上半身裸でアパートを徘徊しているオランダ人。
こんな奴らと同じアパート・・・
ベンジャミン、もっといいトコ住んどけよ。
ボクはそのアパートの8階に住んでたの。
スゴクない?最上階だよ、最上階。ドアを開ければ屋上も広がってるから洗濯物を干すのが気持ちいよね。
で、もっとスゴイのがそのアパートのエレベーター。
・・・6階までしかないの。
どんな造りよ。
で、引っ越してすぐだけど、ボクの部屋の窓からシルエットでちょいちょい女性の影が見えるの。往年の浅野ゆう子ばりのロングヘアーであろう髪と、すらっと高い身長。顔は見えずとも結構イイ女であることは間違いないよ。
言葉を覚えるには、その国の女性と付き合うのが1番。
ボクはいい恋が出来るのかなんて妄想全開だったんだ。
だってその子がボクの部屋の前を幾度も行ったり来たりしてるのはボクに気があるからだと思ってたし。でもその気持ちを伝えるのは恥ずかしいからこんな行動とってるんだと思ったし。
んもう、恥ずかしがり屋さん。
そんな恥ずかしがり屋さんとシルエットじゃなく実際に屋上で顔を合わせたのよ。
あのね・・・・
もう、お気づき・・・
ハイ、オカマでした・・・
なんつーの。
ボクの妄想もあながちハズレじゃないんだよ。
だってその子、ボクに気はあったからね。
ハイ・・・
もう、お気づき・・・
その日から毎晩誘ってくるの・・・
夜な夜な屋上で何かを唱えるパキスタン人。
酔って暴れる隣のフランス人。
麻薬栽培をしているナイジェリア人。
仕事で来てると言ってるけど四六時中上半身裸でアパートを徘徊しているオランダ人。
そして、毎晩誘ってくるオカマ。
初めてかも。
ホームシック。
不思議なことに日本じゃなくって前に住んでた”マントンタイニー”だったけどね。
もうタイ人になってたのかな?
一時帰国してタイに戻る時、母親が”気をつけて帰ってや。”って”タイに帰る”って表現してたし。
この日からオカマとボク数か月の戦争が幕を開けるのでした。
12.12.10:05
一時帰国その後 ~タイ~
この言葉を聞いて安心して日本に帰ったボク。
タイ人に頼まれたエロ本をスーツケースに詰め込みいざタイへ。ちょうどその頃成田空港では、アメリカのテロの影響でスーツケースチェックをやられたのよ。
チェックのおっさんがスーツケースを開けたとたん、満開でエロ本が・・・
おっさんとボクの無言の数秒。
ボクはある意味テロリストであったね。でも、貢献するタイプのテロだったのね。許してもらっちゃった。
タイについて、チームメイトにエロ本を贈呈してボクの株はますます上がったの。なんなら点を取った時より株が上がったよ。”オッホー”とか言って大喜びよ。
いい事って続くものね。
その日の練習試合に1ゴール。マネージャーにも誉れをいただいたのよ。
あの時は全てがうまくいってたよ。
ってゆーか、そう思ってたよ。
チームスタッフのウワンとビザの話をするまで。
なんかね、”ダーイ、ダーイ”(出来る、出来る)とか言ってたウワンの野郎。話してるとなんか話がかみ合わないのよ。
あれ?コイツ、ビザの取り方知らねえんじゃねえの?
”不安”
この言葉がタイ生活のキーワード。
”麻痺”
この言葉が乗り越えるコツ。
やべーよ。
油断して観光ビザすら取ってこなかったよ。
いやだよ。
カンボジアへのバスの旅は。
そしてガーナ人のベンジャミンの言葉がボクを突き落とす。
”アイツ、何も知らねーよ。”
終わった・・・
この絶望はフリーザを怒らせた時くらいかな。
ホント終わったと思った。
でもね、ガーナ人のベンジャミンが言うの。
”俺もビザを作るから一緒に何とかしてやるよ。”
タイ人の彼女がいるベンジャミンは去年もプレーをしてて、ビザ経験があるから何とか出来るって言ってたのよ。その彼女も協力してくれるってさ。
カカロットが助けに来てくれたよ。
良かった。ホントに良かった。
すげーよベンジャミン。
ビザを何とか出来るなんて。黒人のたくましさを初めて実感したよ。
しかももっとすげーのが、アイツ、その時すでに60日ほどオーバーステイしてやがったの。
黒いから分かんないけど顔色一つ変えないで生活してたもんな。
そのベンジャミンがボクに言うのよ。
”お前の家、練習場から遠くて交通費がかかるから、俺のアパートに空き部屋があるから来いよ。”
早速、引っ越すことになるんだよ。
マントンタイニーでのボクのティグちゃんとの生活もここで終わるのかと思うと、愛しさと切なさと心強さが・・・
3日後からタイで初の一人暮らしが始まる。